風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

説教

今日のお説教、「福音には、神の義が啓示されている」(ローマ1:17)から ー ドストエフスキー『罪と罰』39

今日のお説教「恵みの再発見」(ローマの信徒への手紙1:16~17)より キリストの十字架によって示された神の愛が悔い改めに導くのである。…。信仰も神の賜物である。 今日のお説教では、修道士時代にルターが師から教えられたこととして「本当の悔い改めは神…

「とこしえの御腕がそれを支える」(申命記33:27 新共同訳)

とこしえにいます神はあなたのすみかであり、下には永遠の腕がある。(申命記33:27 口語訳) この御言葉は、ティリッヒの「神は存在の根底である」という言葉に拘っていた私に夫が教えてくれた言葉だ。申命記にこんな言葉があるよ、と言って。 エシュルンの…

「下から両手で支える」(逝去者記念の礼拝説教より)

昨日の逝去者記念礼拝に遠くからお出でくださった先生のお説教要旨の抜粋を、以下に、(すみません)無断で掲載させて頂きます。 「返していただいた人生を」 2023年10月15日(日) 聖霊降臨節後第20主日 聖書箇所:ルカによる福音書 9章37節~43…

「赦されて赦す」 マタイによる福音書 18:21〜35

今日のお説教 「赦されて赦す」 2023年10月8日(日) 聖霊降臨節後第19主日 聖書箇所:マタイによる福音書 18章21節~35節 ペトロがイエスさまのところに来て言いました。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。…

2023年10月の「聴く」

2023年2月5日(日) 復活節前第9主日説教 ○○○○○長老代読 「律法は,神に従って歩み,神の許で共に生きるために与えられた恵みの言葉なのです。本来は神の恵みが律法から溢れてくるのです」と語られたこの説教に、○○○長老は、讃美歌3番を選んで下さった。 ○○○…

「神の国」(4:26~34)

「神の国」 2023年10月1日(日) 聖霊降臨節後第16主日 聖書箇所:マルコによる福音書 4章26節~34節 イエス様は、種まきのたとえを用いて神の国についてお語りになりました。 マルコによる福音書はイエス様が、救い主としての活動を始められたと…

説教「永遠の祭司」と、「傷跡」(作詞=梶浦由記)

myrtus77.hatenablog.com にもかかわらず、傷跡だけはそのまま残された。なぜ、傷跡だけは残されなければならなかったのか。イエス・キリストこそ、罪を繰り返すわたしたちの永遠の祭司だからである。決して消えることのない傷跡こそ執り成しの力なのである。…

「永遠の祭司」(ヘブライ人への手紙7:23~25)

昨日、9月24日の礼拝説教を以下に全文掲載。 「永遠の祭司」(ヘブライ人への手紙7:23~25) 取り上げた聖書の箇所は、主イエス・キリストがどういう意味でわたしたちの救い主であるかについて語っている。この後行われる聖餐式に感謝して与ることができるよ…

今日、9月19日の夫への手紙

今日はリハビリの先生との面談で病院に来ました。 水ようかんを持ってきたよ。 この前の日曜は、あなたのマルコによる福音書4章21節からの説教代読でした。○○○さんが「救いの光の中を生きる」という説教題を付けて下さいました。 最後のところを載せるね。 …

選ぶということは、Aを愛しBを憎むということ

「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない。(ルカによる福音書14:26) 「十字架のほかに」(ルカによる福音書14章25~27節) (1:29~)こ…

「救いの光の中を生きる」(マルコによる福音書4:21~25)

「救いの光の中を生きる」 2023年9月17日(日) 聖霊降臨節後第16主日 聖書箇所:マルコによる福音書 4章21節~25節 6月4日の○○先生の説教代読では、4章1節~20節までの御言葉を聞きました、また9月3日には、その中から10節~12節まで『たとえを用…

「祝福を携え行く」 (創世記 47:5〜12)

「祝福を携え行く」 創世記 47章5〜12節 今朝の礼拝では、祝福を持ち運ぶ者とされた恵みについて、創世記から共に聴きたいと思います。 父ヤコブと息子ヨセフとその兄弟たち、そしてエジプト王ファラオが登場します。 ヨセフが父ヤコブの目の前から突然に…

「イエスに従う」(マルコによる福音書4:10~12)

「イエスに従う」 2023年9月3日(日) 聖霊降臨節後第14主日 聖書箇所:マルコによる福音書 4章10節~12節 今日から、11月まで○○先生の説教代読は、マルコによる福音書を読んでいくことになります。今日は、4章の10節から12節までをお読みしました…

『聴く』(2023年9月号)

今回の『聴く』では、夫の卒論に関連して載せたので、少々理屈っぽいものになったかと思う。しかし「救い」にとって重要な事柄だと思えたので、敢えて取り上げた。 それどころか!差別なく、信じる全ての者の上に、信じる全ての者にまで及ぶ「イエス・キリス…

「ルツの決断」(ルツ記1:7〜19)

以下に昨日の礼拝のお説教を抜粋で掲載させて頂きます。 「ルツの決断」(ルツ記1:7〜19) この記事は、昔、家族制度が厳しかった頃、嫁としゅうとの模範的実例として取り上げられることが多かった。しかし、この記事は道徳を教えているのではない。嫁はし…

 「わたしたちの希望」(ローマの信徒への手紙5:1~11)

以下に、神学生の最後のお説教を掲載させて頂く。 「わたしたちの希望」 2023年8月20日(日) 聖霊降臨節後第12主日 聖書箇所:ローマの信徒への手紙 5章1節~11節 パウロは、主イエス・キリストがわたしたちの罪のために死んで、わたしたちが義と…

「神の恵みと神の愛によって満たされる」(ホセア書10:9~15)

「神の恵みと神の愛によって満たされる」 2023年8月13日(日) 聖霊降臨節後第11主日 聖書箇所:ホセア書 10章9節~15節 今日は、旧約聖書のホセア書を読み解きたいと思います。 まずは、9節~10節。「イスラエルよ、ギブアの日々以来 お前は罪を…

神の前にほんとうの自分を見出す。

今日の神学生のお説教から以下に抜粋。 「神の愛」(ルカによる福音書15:11~23) 「我に返って」。ここで主イエスは、罪を冒したわたしたちに、「よくぞ、我に返った」とほめて言っているのです。人が神から離れ、神からさからっている間はほんとうの自分…

2023年8月号の『聴く』

『聴く』8月号。 2023年2月19日(日)復活節前第7主日礼拝説教 ○○○○長老代読 今年の初め頃、1、2ページに掲載した説教の最後を抜粋して、夫に、「泣けるような良い説教でしょう」と手紙を書いた。 その抜粋した部分を『聴く』に載せようと、手紙を読み返して…

夫の卒論(「信仰義認」)についてしつこく

卒論の第3章に「和協信条の信仰義認の理解」とあって、聞き慣れない信条だなと思い、調べると、「宗教改革当時のルター派教会の主要信条の内で、最後に出されたものである。一致信条とも言う」(ウィキペディア)と書かれていた。聞き慣れないはずだ。 しか…

「イエス・キリストの信仰による神の義」(ローマ人への手紙3:22)(夫の卒論から)

myrtus77.hatenablog.com ちらちら読んでいて、「ハイデルベルク信仰問答第59−61問で引証されている聖書の箇所の中で、もっとも義認の構造がはっきりと記されていると思われるローマ人への手紙第3章21−28節の釈義を行い、どのような義認の理解が聖書的か考え…

「もし神を見たいと望むなら、あなたのまわりを見なさい」(神学生のお説教から抜粋)

今日から3週続けて神学生のお説教で礼拝が守られる。 この方は、小学生から高校生まで幅広い年齢の子どもが集う施設で子ども達に語るお仕事をなさっていた方なので、間の取り方や声の出し方など、とても整えられていると感じた。 聞く側にとって、心地よく聞…

田川建三訳註が素晴らしすぎて鳥肌が立った(ローマの信徒への手紙3:22)

fruktoj-jahurto.hatenablog.com ここで一つ注意しなければならないのは、わたしたちの信仰に救いに至る価値があるのではありません。わたしたちの信仰は弱く小さなものです。神を完全に信じ抜くような信仰ではありません。信じることにおいても、イエスがわ…

人を生かしむる説教、人を死なしむる説教

以下に、昨日のお説教の前半部分を書き起こしで掲載させて頂く。 「十字架の引き寄せる力」ヨハネによる福音書12:20~33 取り上げたのは、主イエスがご自分の十字架の死について語られた箇所である。このところから、十字架の死の意味と恵みについてご一緒に…

地獄とは・・。

そう言えば、「地獄」について語った説教があったなぁ、と思って探してみた。 イエスは、一緒に十字架に付いている彼の告白、願いに対して、「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と答えました。「楽園」というのは、口語訳聖書では「パラダイス」となり…

「安心して行きなさい」(マルコによる福音書5:25~34)

今日のお説教を原稿から、 「安心して行きなさい」(マルコによる福音書5:25~34) 今朝ご一緒に聴く25~34節の出血が止まらない女性のいやしの奇跡は、会堂長ヤイロの娘を生き返らせるという奇跡の中にサンドイッチのように挿入された形になっています。…

良い説教とは?(説教についてしつこく)

myrtus77.hatenablog.com ところで信仰における第一の問題は、「人間が何をするか」ではなくて、「神が私達人間のために何をしてくださったか」、そのことにあるのです。そのように言って良いかと思います。その神が私達のために何をしてくださったかという…

「オリーブ山へ行かれた。」(ヨハネによる福音書8:1)

今日お聴きしたお説教の最初の部分を書き起こして以下に掲載させて頂く。 1. 救い主としての孤独 先ず、8:1を取り上げたい。この訳では不十分である。最初に「しかし」をつけるべきである。直前に7:53と対照的なことを語っているからである。人々は一日の…

まさにキリストの愛こそが・・。

愛は…。今、ここで出会っている、この人への集中である。 神の愛がそうなのだ。 (八木誠一著『キリストとイエス』「イエスの思想」〈愛(対人性)〉よりp50) あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を…

先日のお説教と八木誠一氏の著作から(愛について、聖霊なる神について)

愛にとって人の資格や価値や意味は問題ではない。(中略)愛は計算ではない。 今、ここで出会っている、この人への集中である。一般的な善をより多く行なうということではない。 神の愛がそうなのだ。(八木誠一著『キリストとイエス』「イエスの思想」〈愛…