風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2016-01-01から1年間の記事一覧

「わたしはメシアではない、『荒れ野で叫ぶ声』である」ー降誕節祈り会説教(ヨハネによる福音書1章19~34節 新共同訳)

● 彼は言った『わたしは、預言者イザヤが言ったように「主の道をまっすぐにせよと荒野で呼ばわる者の声」である』(ヨハネによる福音書1:23)● ひろくんを救う会 心臓移植のために3億1千万円が必要です きょうの箇所は、洗礼者ヨハネについてです。 6, 7…

「そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った」降誕節主日礼拝説教(ヨハネによる福音書1:1~18)

2016年12月25日(日)の礼拝説教より きょうは降誕節、クリスマスです。 ヨハネによる福音書はこの箇所で、わたしたちの救い主イエス キリストがどのようなお方なのか語っています。三つのことが語られています。一つ目は、イエスは言葉であるということ。二…

時雨闇に

「見捨てよ」と言はんばかりの対応におほどかな友の怒りてをりぬ 快く食事をさせて寝かしつくその後救急車(くるま)を呼びしと伝ふ 同じ階の父の近くに母入るを父には内緒にしてゐると云ふ 父が病に倒れるまで自宅で父が母を看る老老介護だった 聞き知らば…

蔦紅葉

● ボクらを取り巻く3つの課題(政治経済のトリレンマ)と『1223再稼働反対!首相官邸前抗議』、それに政府の『東電改革案』 ということで、今週も官邸前へ。 今日が今年最後です。昼間は19度まで気温が上がって暑いくらいだったんですけど、夜風は冷たくなり…

中村光声句集『聲』(ふらんす堂)

中村光声第一句集『聲 こゑ』(ふらんす堂) はるかなるものの声降る聖夜かなさて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照したので、彼らは非常に恐れた。御使は言った、「恐れるな…

コストパフォーマンスと「宣教の愚かさ」

夜の間の冬の嵐にクリスマスの案内ポスターちりぢりとなるアドヴェントに雨の降る冬 幾たびかこのポスターは貼り替えたりき自転車でスーッと寄り来てポスターの前に佇む人もをりけりクリスマスの日時をメモり教会へ来るまでぼくなら4,5年かかる 牧師のたま…

「起きよ、光を放て。主の栄光があなたの上にのぼった」ー待降節第4主日礼拝説教(イザヤ書60章1〜9節)

きょうは待降節第4主日です。 預言者は、バビロン捕囚から解放されたエルサレムの民に向かって語ります。 彼らの目の前にあるのは、復興が始まったばかりの町並みです。神殿も破壊されたままです。その民に向かって、神はお語りになります。 「起きよ、光を…

それでも、信じる

国家間の争いの犠牲となることと金の亡者となった者達の犠牲となることとの違いはあっても、神の沈黙の中で死んでいく者達がいることへの納得の出来無さというものは、旧約の昔から今に至るまで私達の心の中に巣くっている、と言える。いつまで、主よ わたし…

詩編の御言葉

● 『日露ファシスト対談』と『ムーンライダーズLive@中野サンプラザ』、それに映画『灼熱』(ザグレブからアレッポヘ) 残念だけど、犠牲は82人では済まないでしょう。アレッポの市民、約5万人が危険にさらされているという報道もあります。 (中略) さて、…

「預言」と「予言」は別物

日本に住んでいても、この頃、IT用語や若者用語などで横文字言葉があふれかえり、いちいち調べなければ言っていることがまるで理解できないという場合がある。私はなるべく普段から横文字言葉は使わないようにしている(使えないということもある)のだが、…

「わたしはあなたたちととこしえの契約を結ぶ」ー待降節祈り会説教(イザヤ書 55章1〜13節 新共同訳)

3節に「とこしえの契約」とあります。訳によっては「永遠の契約」となっています(フランシスコ会訳)。神はご自身の民と契約を結ばれます。 神は何にも縛られない自由なお方です。それなのに、なぜ神は民と契約を結ばれるのでしょうか。 契約は約束を守るた…

「アレルヤ」=「ハレルヤ」=「主をほめたたえよ」

「歌詞をきちんと読まないで批判してはダメだよ」と叱られたのは、私。 叱ったのは、娘。 料理をしながら娘が流していた音楽を聞きかじった時のこと。 歌詞というのは、梶浦由記=作詞 Kalafinaの『アレルヤ』。「『あかるい方へ あかるい方へ きっともがい…

「よきおとずれを伝え、平和を告げ、よきおとずれを伝え、救を告げ・・」ー待降節第3主日礼拝説教(イザヤ書52章1〜12節)

きょうは待降節第3主日です。 7節に「よきおとずれ」という言葉が出てきます。「よきおとずれ」とは「よい知らせ」「福音」のことです。新約には「神の福音」「キリストの福音」という言葉が出てきます。ここでも「よきおとずれ」は、神がもたらしてくださ…

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第24回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第24回第24話 アストルガ 〜チョコレートとガウディ〜 ここ数回は特別編を記載しており、最後にこのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼のエッセイを書いたのは夏…

虚栄によって息絶えたアナニヤとサッピラ

このところ、アナニヤとサッピラのことが頭に浮かぶ。アナニヤとサッピラとは、使徒行伝に出てくる夫婦である。使徒行伝から引用する。クプロ生れのレビ人で、使徒たちにバルナバ(「慰めの子」との意)と呼ばれていたヨセフは、自分の所有する畑を売り、そ…

「わたしはこれらの事をおこなって彼らを捨てない。」ー待降節第2主日礼拝説教(イザヤ書42:1~17)

きょうは待降節第2主日です。きょうの聖書の冒頭 1〜4節は「主の僕の歌」と呼ばれるものの最初のものです。この「主の僕の歌」は42〜53章にかけて4回出てきます。「主の僕の歌」は最終的に「メシア=救い主」を指し示していると考えられています。ですから…

笑ひつつ嘆きてをりぬ

● ポピュリズムを煽るもの:『トランプの正体』と加藤陽子『戦争まで』、それに『1202再稼働反対!首相官邸前抗議』+『キューバ料理の夕べ(笑)』 と、言うことで、今週も官邸前抗議へ。 今日は寒さも和らいで、マフラーもコートも薄手のもので出かけること…

神は、しばらくの苦しみの後、あなたがたをいやし、強め、力づけ、不動のものとして下さるであろう。(ペテロの第一の手紙5:10)

あちこち色々なところに腹を立てたり、両親の介護のためにこちらに帰っている(数年前に大病を患った)友のことが気になったりして、心も頭もフル回転させているのでなかなか風邪も腰も良くならない。それで娘から「だから、怒りを遅くした方がいいって言っ…

「見よ、主なる神は大能をもってこられ、その腕は世を治める。」ー待降節第1主日礼拝説教(イザヤ書40章1節〜11節)

きょうから待降節です。キリストの誕生を降誕と言います。その降誕を「待つ」期間を指して待降節と言います。12月25日(クリスマス)の前、4回の日曜日を待降節第1〜4主日と呼びます。英語でアドベント( Advent )と言います。「到来」を意味する言葉で…

互いを思いやる形に

● 『存在の耐えきれない不安』と『1125再稼働反対!首相官邸前抗議』 と、いうことで、今週も官邸前へ。今日の午後6時の気温は10度を割っています。今朝 必死の思い?で慌てて真冬の衣類を出しましたけど手袋は忘れてしまった。プラカードを持つ手が冷たい。…

この世の中には悪党も確かにいる!

BBCニュース<動画> - あっ赤ちゃん落ちる……! 9歳お兄ちゃんがとっさに反応 https://t.co/oNe5c1AFJo pic.twitter.com/5eZqkPrUxp— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2016年11月18日神の賜物と招きとは取り消されないものなのです。(ローマの信徒への手紙1…

「神は、生きている者の神であり、人はみな神に生きる」ー礼拝説教(ルカ20:27~40)より

咳をした拍子にギックリ腰を起こしてしまって、なかなか通常の生活に戻れそうにない。 二週続けて礼拝を休んでしまったので、自分のために、夫の説教原稿から先日の礼拝説教を載せることにした。 ユダヤ教の中にサドカイと呼ばれるグループがありました。こ…

ひらいた、朝起きると開いていた!

先週の土曜日は風邪が悪化していつもリンクさせていただいているSPYBOYさんの官邸前抗議も拝見することが出来なかった。今日は、先週載せる予定だった家の中で11月に花を咲かせた朝顔の写真と共に昨日の官邸前抗議をリンクさせていただくことにしようと思う…

高尾文子歌集『エレミヤ』(角川書店)より

ヒラリーは安倍と同じで簡単に覆すだろうが、トランプが選ばれれば日本のTPPに待ったがかかると、ちょっと期待していた。まぁ他国の大統領に期待すること自体間違いだったとは思うが・・。TPPには私は基本的にずっと反対だった。詳しい内容が分からなければ…

自らも風邪を引かずば

鬚そらず朝食を摂る夫を見つ 英米ドラマの画面見るごとうらぶれし男のような風体で説教作成なげうって食う (その後再開した)それぞれの課題覚えて呻吟す 神の言(ことば)を語るとふ職は《聴く》といふ務めにつきたる吾は今日風邪を引きたり務め果たせず自…

芳賀言太郎のエッセイ 特別編 〜北北東に進路を取れ! 東京 ― 岩手540kmの旅〜 第4話

芳賀言太郎のエッセイ 特別編 〜北北東に進路を取れ! 東京 ― 岩手540kmの旅〜第4話 大槌新山高原ヒルクライム 〜復興としての自転車レースの可能性〜5月22日(日) 大槌 岩手県大槌町は東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた町の一つである。…。…が、住宅再…

静寂(しじま)深し

静寂深し砧の音さへ聞こえよう 暑いから寒いに変わって、こんな寒さの時は何を着ていたのだろうと考え込んでしまう。 そんな私の耳に聞こえてくるのは琴の音。 五段砧、砧、遠砧。箏曲には砧の音を表したものが多くある。 琴と言えば、八木重吉にこんな詩も…

いたいけな少女の傷めた心を返せー!

とあるブログで「アンネ・フランクは実在はしたが、アウシュヴィッツには入っていない」というようなことがちらりと書かれていた。チラリとだから詳しい内容は分からないのだが、池上彰の『世界を変えた10冊の本』の第1章でも聖書を押しのけて『アンネの日記…

喜田川信『説教による旧約思想入門』(教文館)

夫の入院中の礼拝で長老によって読み上げられた喜田川信『説教による旧約思想入門』から「光と闇の主」(創世記1:3~5から)の説教を写真で掲載する。神は「光あれ」と言われた。すると光があった。神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分け…

明日ひらく

● 映画『黒い牡牛』と読書『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』、それに『1104再稼働反対!首相官邸前抗議』=愛国心は悪党の最後の隠れ場所 ということで、今週も官邸前へ。朝方は寒かったですが夕方は気持ちいいくらいの気温でした。今日の参加者は800…