風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

熟したるりんごは風に

熟したるりんごは風にころげ落つ 病の子らの友なりしりんご熟したるりんごは風にころげ落つ 赤きほっぺをゆめにみながら熟したるりんごは風にころげ落つ ちひさきほほにふふまれもせず畑は荒れ、地は悲しむ。これは穀物が荒れはて、新しい酒は尽き、油も絶え…

ネコ

[この春うまれて育ったらしい仔猫がいたので近寄ると、凄まじい身軽さで建物のかげに逃げて、こちらをうかがっている。 そこで、行ってしまったふりをして仔猫の視線から外れ、もう一度戻ってみると、居た居た、薄茶のしっぽを体にスイっと巻き付けてすわっ…

私達を元に返してください!(詩篇80篇1〜7から礼拝説教抜粋)

神よ、われらをもとに返し、み顔の光を照してください。そうすればわれらは救をえるでしょう。 万軍の神よ、われらをもとに返し、われらの救われるため、み顔の光を照してください。 (詩篇80篇3、7) この詩篇80篇は北イスラエル王国が滅んだ後の、その…

餓死したる牛らの

10月22日の毎日歌壇に郡山市の橋本英之さんの短歌が載っていた。餓死したる牛らの哀れ牛小屋の柱どれにもかじられし跡 橋本英之 米川千嘉子さんの選で、「原発事故による避難で置き去りになった牛。飢えて柱まで食べようとしたのだ。報道されない生々しい具…

京都の街で「緑の党」の産声あがる

今年7月に結党された緑の党。その中で関西に住む「みどり関西ネットワーク」の 約40人が10月21日に街に出て「脱原発」「オスプレイ配備反対」の声をあげた。 記事は、市民の市民による市民のためのみんなでつくるニュースブログより ↓ http://www.janjanblog…

ヨハネによる福音書3章16~17節より礼拝説教

函館相生教会牧師久野牧(のぞむ)先生による特別伝道礼拝説教より抜粋掲載。 「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛してくださった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世につかわされたのは、世を…

河北新報社特集「神話の果てにー東北から問う原子力」の記事から

http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1098/20121018_01.htmこの記事は悲しすぎる。双葉町の町長さんだった人が可哀想すぎる。 こんな記事を読むと、アダムが罪に堕ちたためにこんな酷い世界になったとしか私には考えられない。でも、自分のこととしてちゃん…

双葉町(ふたばまち)

パンジーの苗のちひさき花揺れて双葉町はかなしすぎる町 種苗屋の店先にパンジーの苗が並んでいた。 秋のかすかな風に小さな花たちが揺れていた。 こんな日はどんな光景を見ても世界が暗く悲しく見える。 パンジーの密生そよぎゐるあはひ暗き空間のなしとい…

葛原妙子27

私にとつては第六歌集にあたるこの『葡萄木立』が作られた期間は、前歌集『原牛』が作られた時のやうに平明な年月ではありえなかつた。私はきはめて身近に大きな葡萄の玉をみた氣がするのである。從つてこの歌集の名、『葡萄木立』は、この集中にある作品『…

葛原妙子26

「日向を若い父親に抱かれて子供がやつてくる。日向が眩しいだけではなく、見知らぬ人の顔をみると大きに照れてふにやつとわらひ、目を瞑つてしまふ。「弱々しいやつだ」と口に出して呟けるのは私が息子を通じてこの男の子に濃い血液をわけ與へてゐるからで…

関電の漏電検査とちょっとだけ関係ある楽天三木谷氏

今日は4年に一度の漏電検査と言うことで、関電から依頼を受けた人が来た。終わってから、ちょっと玄関先で立ち話。「原発、止めてくださればいいのにね」と私。「この夏、うち(関電)だけが動かさせて貰って、でも、(電気)足りてましたしね」「自民党の…

続猫祐物語

うちの野良猫である猫祐は、この頃、草ぼうぼうのうちの庭で寝ていることが多くなった。 ヤブカラシがなどが覆っている下の部分が空洞になっていて潜り込むのに丁度良さそうだ。 最新の猫祐映像、朝の身繕い中を激写! こちらは少し前の猫祐。

読書の秋

久しぶりに図書館に行った。2冊本を借りてきた。ローズマリ・サトクリフ作『王のしるし』 リュドミラ・ウリツカヤ作『通訳ダニエル・シュタイン』 どちらも、上巻だけ。 『通訳ダニエル・シュタイン』は、今年は絶対に読もうと思っていたのだが、今年ももう…

被ばくし続ける子どもたち

市民の市民による市民のためのみんなでつくるニュースブログより ↓ 被ばくし続ける子どもたち以下、抜粋引用 「モニタリングポストによる放射線の測定で、福島県民の健康が守られることが大事なのに、調査していくと、これほどまでに県民の健康が足蹴(あし…

「原発差止判決」を書いた元裁判官、官邸前で訴える

市民の市民による市民のためのみんなでつくるニュースブログより全文掲載。「原発差止判決」を書いた元裁判官、官邸前で訴える 数ある原発差し止め訴訟で次々と原告住民側が敗れる中で、ただひとり「原発差し止め」判決を書いた裁判官がいる。その2006年3月…

官邸前エクスプレッション9月28日半年が過ぎた

田中龍作ジャーナルより抜粋掲載。 秩父のパン店経営者(40代)は、小麦を北海道から仕入れている。「再び原発事故が起きればもうパンは作れなくなる」。“No Nukes パン”は、お手製だ。=国会議事堂前。写真:諏訪撮影= 一人目の子供(写真中央・東京武蔵野市…

ルルルルル

Lyricalとリリリリリリリ、リリカルと聞けば聞こえる庭の虫の音つづれさせ嵐の中で鳴いている鼓室の奥に充つるsei-on(しづけさ)鳴くことの無きカマドウマ追いかけて母の帰りを待つ夜は幾夜 螻蛄(けら)鳴くは陽の無き夜の闇の中じりじりじりと苦悶の声に …

街バル(わが街のあれこれ)

台風の前日の土曜日、街バルが行われた。 「バル」というのは南ヨーロッパで軽食店やBARのことを言うらしい。 「街バル」というのは、4枚綴りのチケットを購入して、その日のうちに「街バル」に参加しているお店を回る。1枚のチケットで1フード&1ドリンク。…

秋になると

秋になると花の色が冴え冴えとしてくる。台風で傷んでしまったプランターの花が植えかえられた。 新しく植えられたのはパンジー。小さな蕾がついている。[[[

原爆と共に生きてきた肥田舜太郎医師(95歳)の講演記事から抜粋引用

原発や放射能のことを考えると絶望的な気分に陥る。 自分だけのことならまだいい。私自身はもう二、三十年もしないうちに(いや、もっと早いかも知れない)確実に死ぬだろうから。けれど、娘や娘に生まれてくるかも知れない子どものことを考えると何とも言え…

やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識

はてなブログ「ミルトスの木かげで」さんのところで紹介されていた本とサイトをここでも紹介させていただきます。 田崎晴明=著『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識』 ↓ http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/ この本は、…

白きカーテン

白きカーテン閉ぢたるままに声聴きをり庭に来ているあの子の声を 牧師館の小さな庭を挟んで向かい側に教会の玄関と前庭がある。 牧師館の庭は放りっぱなしで草が蔓延っているが、教会の前庭にはプランターに長老が植えた花がきれいに咲いている。その庭に、…

葛原妙子24

鳥の巢のごとき高原の繁會にこころ逃れてあさきねむりぞ『飛行』 その胸よひた思ふなり肋骨が知慧(ちけい)のごとく顯ちたる胸を 椿の花の赤き管よりのぞくとき釘深し磔刑(たくけい)のふたつたなひら たれかきたり祕(ひそ)やかにいま死を勸(すす)めよ…

小鳥の巣も

讃美歌77の3番にこんな歌詞を見つけた。讃美歌77 3 荒ぶる夜あらし 声たけりて ちからの限りに 吹き来ばこよ み許しあらずば、みねの松に かけたる小鳥の 巣もうごかじ 昨日は、台風の迫り来る礼拝でこの讃美歌が歌われた。なんてタイムリーなんだろう…

葛原妙子25

寺院シャルトルの薔薇窓をみて死にたきはこころ虔しきためにはあらず『薔薇窓』 第四歌集『薔薇窓』の後書きである「『薔薇窓』について」には次のような文章が記されている。 こころ虔しきためにはあらずーの歌は、一生のうちにこの美の極致をみたい、とい…