風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2012-10-01から1日間の記事一覧

葛原妙子24

鳥の巢のごとき高原の繁會にこころ逃れてあさきねむりぞ『飛行』 その胸よひた思ふなり肋骨が知慧(ちけい)のごとく顯ちたる胸を 椿の花の赤き管よりのぞくとき釘深し磔刑(たくけい)のふたつたなひら たれかきたり祕(ひそ)やかにいま死を勸(すす)めよ…

小鳥の巣も

讃美歌77の3番にこんな歌詞を見つけた。讃美歌77 3 荒ぶる夜あらし 声たけりて ちからの限りに 吹き来ばこよ み許しあらずば、みねの松に かけたる小鳥の 巣もうごかじ 昨日は、台風の迫り来る礼拝でこの讃美歌が歌われた。なんてタイムリーなんだろう…

葛原妙子25

寺院シャルトルの薔薇窓をみて死にたきはこころ虔しきためにはあらず『薔薇窓』 第四歌集『薔薇窓』の後書きである「『薔薇窓』について」には次のような文章が記されている。 こころ虔しきためにはあらずーの歌は、一生のうちにこの美の極致をみたい、とい…