風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

さっきまで鳥いた枝に春の風 神経突起伸ばして春を感知する 神経細胞が・・みるみるうちに突起を伸ばし、緻密で精細な神経回路を築いていく、そのたくましい生命力には本当に惚れぼれとします。 ・・・・。そして、こうした複雑で精密な神経回路を使い、私た…

絵本『いたいの いたいの とんでけ』と、エアーズの感覚統合療法

平出衛=作『いたいの いたいの とんでけ』(福音館書店) 娘が小さい頃、おじいちゃんに痛いところに手を置いてもらって「ちちんぷいぷい、こがねさらさら、○○ちゃんの痛いところ、遠い山にとんでいけ〜」と、おまじないをしてもらっていました。エアーズと…

葛原妙子36

鉢に盛りし雪の結晶溶けやらず恩寵とは仮空のものながら『朱靈』 「想像によってつくりあげたもの」という意味なら「架空」であるはずだけれど、「仮空」という文字が使われているというのはどういうことだろうか。「仮の」とか「一時的な」ということを表現…

マルコによる福音書7:24~30(1月の聖書研究会より)

さて、イエスは、そこを立ち去って、ツロの地方に行かれた。そして、だれにも知れないように、家の中にはいられたが、隠れていることができなかった。そして、けがれた霊につかれた幼い娘をもつ女が、イエスのことをすぐ聞きつけてきて、その足もとにひれ伏…

葛原妙子37

あの者らいづこにかくれし わがもとに食ふべし菓子のくさぐさのこりて『鷹の井戸』 「食ふべし」=「食(く)ふ」+「べし」(〜に違いない)の終止形だろうか?それなら、「菓子」が後にくるから「べき」でなければおかしいのではないだろうか?それとも「…

猫が近くに居るというのは(アロマオイルは猫に害を及ぼす)

透明の硝子のむこうに三毛がいる日なたでまるく三毛が寝ている 猫が近くに居るというのは何となくいいものだ。 たとえ、硝子戸によって隔てられているにしても・・。だけど、猫祐は見ない。 猫のことを調べてみると、大変なことが書かれてあった。 他の動物…

春の夢ー加納朋子=作『掌の中の小鳥』より

掌(て)に君の鼓動乗せたる春の夢 「手の中に一羽の小鳥を隠し持っていて、賢者にこう言うんだ。『手の中の小鳥は生きているか、死んでいるか?』って。もし賢者が『生きている』と答えれば、子供は小鳥を握り潰す。『死んでいる』と答えれば、小鳥は次の瞬…

俳句、三つほど

春の日に生れし俳句の二つ三つものの芽や 音やはらなる雨を聞く花落ちて残れる萼の椿かな

弔いの家に(伝道の書7:2)

早春の色に埋もれて旅立てり昨日の午後は牧師が出張から帰るのを待って、葬儀が執り行われた。 普通はこんなことはない。教会員が亡くなれば途中でも出先から帰ってきて葬儀のための準備を進める。今回は出かける前日に亡くなられ、ご家族が待っていますと言…

時実利彦=著『人間であること』

昔書いた絵本の紹介文をブログに掲載して、その中に引用した時実利彦氏の『人間であること』を久しぶりに取り出して読み返していた。科学の正しさというのは、年月と共に変化する。この本は、1970年に出版されたものだから、ここで書かれている脳科学をその…

3、Three、三ー絵本『3びきのこねこ』から

v・ステーエフ=文、ジュリオ・マエストロ=絵『3びきのこねこ』(ほるぷ出版) これはもう絶版になってしまっているが、私が教員をしていた頃、担当していた子どもが大好きで何度も読み聞かせた絵本だ。読み聞かせると、いつも、「3びき」のところだけは…

踏み絵ー新しき命

踏み絵踏むことなどありえないと踏む 主の御顔こころのなかでは踏んでいる日々に自ら強要なしに 昔は、「踏み絵」という季語が春の季節の中にあったようだ。春に「踏み絵」、キリストが十字架に架けられたこの季節にぴったりの季語かも知れない。中村汀女に…

祝祭の朝

誰もゐぬ祝祭の朝静かなるまどろみにあり目覚めずにあり 夫が出張で留守の祝日の朝、誰も来ないと決め込んで朝遅くまで眠ることにした。 眠ることが好きな私は、永遠の朝もこんなふうであればいいと夢見ながら。

冬と春の交差する・・

獅子舞(太神楽)ー旧正月

懐かしき路地を歩めば太神楽路地行きて春のかをりに出会ひたり 昔良く通っていた路地に入ると、笛と太鼓の音が聞こえてきた。獅子舞かなと思いながら通り過ぎ、今年101歳になられる教会員のところに向かう。昨年末、ベッドから落ちて骨折。完治していないの…

藪椿

藪椿陽に背を向けて咲いてをり 玄関脇の藪椿が今年はたくさん蕾をつけ、咲いている。 玄関側から見るとまさしく藪となっていて花が咲いていることに気づかないでいた。 窓には内側に磨り硝子の戸が入っていて冬に開けることがないので、こちら側からもなかな…

甘納豆のケーキ

卵を使わない甘納豆入りのケーキ。いつも使うバターを今回は米油に代えて・・。 失敗した! 何がいけなかったんだろう?焼き型にバターも塗ったのに、外周りが焼き型にくっついて、取り出すときにグチャけた。粉150g、ベーキング・パウダー5g、砂糖50g、牛乳…

人はパンだけで生きるものではない(ルカによる福音書4:1~4から礼拝説教)

主イエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受け、救い主としての活動の最初に受けられた「荒野の試練」と呼ばれる出来事について聖書から聞きたいと思います。今日は、三つ受けられた中の第一の試練。 「人はパンだけで生きるものではない」ー有名な聖書の言葉です。…

葛原妙子35

頬杖を突きてしあればニイチェ云ふかのぶきみなる客は来ざるか『朱靈』 これは、頬杖を突いていると「ルサンチマン(「恨みがましさ」と訳しても良いだろうか?)が心に巣くう」とでも言っているのだろうか。それとも「ぶきみなる客」だから、デーモンでもや…

海鳴り

はるかに わたしを飛ばす海鳴り 昨日は一日中、海鳴りが凄かった。

冬凪

冬夕凪 歩いてゆけるかと思う イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。(マタイ14:29)冬凪の海を渡りて水鳥の群るる辺りへゆきたし吾は君のこと知らむと思ふ声にてか姿にてか羽持つ者よ [[[[