2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
春の雲吹き散らすごと車窓開け 春愁の車窓(まど)開け放ちバラード聞く 昔から春は好きになれない。幼稚園に入ったとき、保育園からの仲良しグループがすでに出来ていて、その輪の中に私は入れなかった。うきうきと浮き立つ周りから取り残されて一人ぽつん…
ちょうど掌にのるほどの大きさの手回しのピエロのオルゴールを持っていた。壊れて鳴らなくなってしまったので小樽のオルゴール屋さんに持っていったけど、作家物で特殊だから直すことが出来ないと言われた。「でも、今はもう作られていない貴重な物だから大…
娘と夫の iphone 。私の携帯は高齢者向け簡易携帯。
イースターを象徴的に表す生き物にヒヨコやウサギがある。このケーキは、カッテージチーズを白ウサギに、パイナップルをヒヨコに見立てたイースターに作りたいケーキ。 材料:薄力粉200g ベーキングパウダー小さじ2 砂糖50g 牛乳200ml 植物油(米油)100ml …
まだほとんど咲いていないのに、桜の木々達が薄紅色にけむっていた。 志村ふくみさんの『色を奏でる』(ちくま文庫)の中の一節を思い浮かべる。雪の中でじっと春を待って芽吹きの準備をしている樹々が、その幹や枝に貯えている色をしっかり受けとめて、織の…
ハナニラはまるで一夜のうちに空から降ってきたようだ。この家の前の住人植えてった春の星開(さ)く庭のあちこち[[[[ こちらはクレマチス、アップルブロッサム。鉢に植えて何も手入れをしてやってないのに、今年も花を咲かせてくれた。[[
主は言われた。「行け、この民に言うがよい よく聞け、しかし理解するな よく見よ、しかし悟るな、と。この民の心をかたくなにし 耳を鈍く、目を暗くせよ。目で見ることなく、耳で聞くことなく その心で理解することなく 悔い改めていやされることのないため…
十字架を組みたる材はなにならむ荒れたる丘の樫のたぐひか『原牛』 葛原妙子は、この短歌の「荒れたる丘」をどことして頭に浮かべていたのだろうか。イエスが処刑されたというゴルゴタの丘であろうか。ゴルゴタの丘はエルサレムの城壁の外にあったと言われて…
十字架を組みたる材はなにならむ荒れたる丘の樫のたぐひか『原牛』『葛原妙子全歌集』(砂子屋書房)の中にこの短歌を見つけた時、私は、妙子が「樫」というのをどういうところから発想したのだろうと考えた。そこで聖書の中で樫の木がどのように記されてい…
ある時の牧師不在の祈り会での担当長老のお話が興味深かった。マタイによる福音書16章13節〜19節。 イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。・・。シモン・ペトロが…
葛原妙子の第一歌集『橙黄』は1950年、妙子43歳の時に出されている。この中に、次の短歌が入っている。人間をしんじつ孤りとおもへどもその夜の觸れし掌(たなうら)よ熱かりき『橙黄』 1974年に『葛原妙子歌集』が三一書房から刊行された時、『橙黄』は妙子…
審(さば)かるるものの質ありさびしきとき美しきものを凝視する瞳(め)に『飛行』 葛原妙子のこの短歌も第三歌集『飛行』の中にあるものだが、読むものに何とも悲痛な感覚を生じさせる歌だ。この歌から私が、振り向いて塩の柱になってしまった旧約聖書に出…
さて、肝心の博士の数式とティリッヒ神学の関係に移りたいと思う。 オイラーの公式というのがあるらしい。それは、e のπi 乗プラス1=0というものらしい。 私は昔から数学音痴なので、本文の引用によって物語の中でこの公式がどのように理解されたかを示す…
私が『キリストとイエス』八木誠一=著(講談社新書)の中で出会ったのは「神は存在の根柢である」(ティリッヒ)という言葉だった。それは、すでに洗礼を受けてはいたが、不安と迷いと混沌の中にあった私が、ここに居続けようとはっきりと思わされた言葉だ…
『博士の愛した数式』小川洋子=作(新潮社)については何も私が書く必要はないだろう、そう思えるほど世の中に知れ渡っている小説だと思う。だから内容についてはとても良かったとだけ書いておくことにしよう。 この博士の愛した数式がティリッヒの神学を表…
一昨年駅前に出来たギャラリーで、上野節子絵画展を見た。 二科展入選の「雑念?」、又、「蘇りの実」と題された小さな絵画に心惹かれたが、「3.11その後に.1.」と題された大きな作品に続く「3.11風評」という作品を写真に撮ることを許して戴いて、ここ…
今はもう送られてこないが、毎年今頃になると福島からカブレ菜が届いていた。カブレ菜は菜の花に似ているのだが、からし菜なのかもしれない。早い時期のものは葉が柔らかく茎が細かった。後からのものは葉がごわごわした感じで茎が太く、葉よりも茎がみずみ…
連日の雨で一斉に花を咲かせていた姫榊。 こちらは、まだ赤い実をつけている万両。
2月の半ば頃から蕾をつけ始めていたローズマリーが花を咲かせている。 余所の家では夏に花を咲かせているのを見かけたりもするが、二十数年前に初めて鉢に植えた時も、今頃花を咲かせていた。 春とは言ってもまだ寒い中で、体全体から清冽な香りを放って咲…
山中康裕氏の『臨床ユング心理学入門』(PHP新書)の中に、ユングが精神病棟で勤め始めた頃に出会った75歳の女性のことが書かれてある。この女性は、若い頃、靴屋で働いている男性に失恋して発病したのだが、入院以来、靴屋が靴を作る時の動作を繰り返してい…
はてなダイアリーの元『ということ日記』、現『 うろぼろすいっち』のあまねさんがブックマークしておられる記事に、「妻が亡くなるまでの全てと、その後の僕の全て」というのがある。この記事自体はすでに削除されているのだけれど、この記事へのあまねさん…
為す術の無き苦しみよ暮かぬる積もりたる瓦礫に春の雪降れり 神の御意いづこにありや斑雪海と生く人の母御は春海に 三陸のリアスの牡蠣は海遠く避難所に少年見つくつくしんぼ遠きより見守るばかり遅桜 春陰の晴るることなき北の空 炉心融け子らの未来は遠霞…
かけ違ふ釦(ボタン)のごとき余寒かな 余寒(よかん)=春になってからの寒さ。「寒」の残り。 春という言葉が入っていない分、寒さが際立つ。 夜寒(よさむ)=秋の季語。 『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川文庫)より引用主は羊毛のように雪を降…
春の雷 神の怒りか激愛か春雷は吾の真上に今ありと春の雷うけてたたんと夢の中春雷に向かひて寝(い)ぬる夢半ば春の雷 夢のかなたに明くる闇 しばらく前の明け方の雷は凄かった。けれど、夫は気づかなかったと言う。 毎週うちに来てくれるヤクルト・レディ…
一つのお鍋がどんな料理にも向くとは私は思わない。鍋をたくさん持っていなくては料理が出来ないとは思わないが、それ用の鍋というものがいくつか必要だと思う。適材適所で使われてこそ、真価を発揮するのではないだろうか。 この写真に写っているのは、牛す…
一つ目は唐揚げ。つけ汁に辛子を使うのがポイントだ。辛子はミョウバンの入っていないものを選ぶ。辛子、砂糖、酒、しょう油を合わせたものに一口サイズにそぎ切りしたササミを一晩漬ける。これに片栗粉をまぶして油で揚げる。私は、いつも少量の油でほとん…
鶏のもも肉は鉄のフライパンで油を使わないで焼くのが一番だ。 先ず、もも肉は皮のついていない方に塩と香辛料のローズマリーをふりかけ、料理酒を注いで、皮のついてない方を下にして一晩漬ける。この場合ローズマリーは欠かせない。使っても使わなくても良…
鶏肉は部位によってビタミンB群の含有量が微妙に違うようだ。 もも肉にはパントテン酸(B5)、ささみにはB6が多く含まれているようだ。むね肉にはナイアシン(B3)が多い。パントテン酸はストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成を促す働きをするとともに…
鶏のむね肉にナイアシン(ビタミンB3)が多いことを最近知った。 むね肉はぱさつきやすくて美味しく料理できなかったから、これまでほとんど使ってこなかった。 下味をつけたむね肉に片栗粉をまぶして茹でるというのはどうだろう?蒸すのも良いと雑誌に書い…
雪国北海道にいるときは、全く着なかった毛糸のカーディガンをこちらでは着ている。しかも、もう三月になるというのに・・。 逆に、出かけるとき、ファーの付いたコートをこちらでは何となく着られない。うさぎの毛衿に付きたる外套を持ちゐる吾は死を思はざ…