風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

雪兎(ゆきうさぎ)

雪兎 追はずともよし春に消ゆ 麻野花糸遺稿集『麻の糸』より福島の吾妻小富士のゆきうさぎ追はずともよし春に消えゆくもうすぐ、うさぎ年もお仕舞い。元気な辰年になるといいな。雪兎 ゆきうさぎ 雪でつくったうさぎ ゆずりはを耳に、南天を目に 『麻の糸』…

クリスマスの熱気は、まだまだつづく

圧巻は牧師不在の大合唱 もろびとこぞりて迎へ奉った25日午後のクリスマスのお祝いの会は、私の経験の中で、これまでで一番楽しいものとなった。 何が素晴らしかったかというと、最後の全員での讃美歌112番の合唱。最後の合唱は初めから予定されていたけれど…

降誕祭(聖夜)

御子のやうなるちひさきしゃっくり聞こえくる降誕祭の夜の聖堂 ベル やりなほし幾たびかありお祝ひの handbell のかそけき音鳴り止まずみどりごが来たれば周り取り囲む降誕祭の果てたる御堂に 今年は、台風の影響で授業日数が足りず、25日も学校がお休みにな…

無力の中に

今年のクリスマス礼拝の説教題は「すべての人のために死を味わう」。 聖書の箇所は、RCA教会暦に沿ってヘブル人への手紙2章5節から11節だ。キリストは無力な幼子となってこの世に来られた。そして、無力なままに十字架上で死なれた。クリスマスとは、無力の…

聖夜の朝に

開かれたる辞書の頁におはします荊(いばら)のキリスト聖夜の朝に これは、一昨年のクリスマスにつくった歌だ。その後、葛原妙子の歌集を手にしてこんな短歌を見つけた。茨(いばら)より變身せしかの聖者息絶えしかしら右に垂れたり 『薔薇窓』 写真は、『…

すべての人のために死を味わう

クリスマス礼拝の説教題は、 「すべての人のために死を味わう」。聖書の箇所は、ヘブル人への手紙2章5節から11節いったい、神は、わたしたちがここで語っているきたるべき世界を、御使たちに服従させることは、なさらなかった。聖書はある箇所で、こうあかし…

この季節の楽しみ、カード選び

この季節の楽しみの一つは、クリスマス・カードを選ぶこと。 主はシオンを慰め そのすべての廃墟を慰め 荒れ野をエデンの園とし 荒れ地を主の園とされる。 (イザヤ書51:3)[[このカードは若い女性に。 こちらは青年男性に、イザヤ書33章の御言葉を添え…

降誕

父知れぬ男子(をのこご)宿せる少女子(をとめご)に「喜べ!」と天使告げたりと云ふ 十字架に掛かりし人のその母の嘆きを聖書は語らずに過ぐキリストがこの世に来られた次第を聖書を辿って見ていくと、クリスマスという喜びに溢れるおさな児の誕生の時点で…

葛原妙子5

悲傷のはじまりとせむ若き母みどりごに乳をふふますること 十字架を組みたる材はなにならむ荒れたる丘の樫のたぐひか 風媒のたまものとしてマリヤは蛹のごとき嬰児を抱(いだ)きぬ 葛原妙子の歌集『原牛』の中の「風媒」の項で、上の三首がこのような順に並…

特撮ヒーロー

[子どもの頃から特撮ヒーローものが好きだった夫は、クリスマスになると、キリストはどうしてヒーローのように格好良くこの世に来なかったのか、ということを語る。おっぱいを与えられなければ生きられない者として、おむつを替えてもらうには泣くしかない者…

白うさぎのクリスマス・サラダ

白うさぎのフルーツサラダをクリスマスカラーで作ってみた。 イチゴ、アボカド、カッテージチーズ、オリゴ糖、レモン果汁。 アボカドにはトリプトファン、ビタミンB6が多く含まれているようだ。 イチゴにはビタミンCが多い。ナッツ類を加えるとマグネシウム…

ルーマー・ゴッデン『クリスマス人形のねがい』

今年の夏、ゴッデンの『ねずみ女房』(この題はちょっと読む気にならなくて、知ってはいてもこれまで読まないでいた)を読んで完璧にやられてしまったので、クリスマスシーズンに入った図書館で『クリスマス人形のねがい』が飾られているのを見た時には迷わ…

流浪の教会

福島第一聖書バプテスト教会。 福島原発に近い場所に、発電所ができるずっと以前に建てられた教会だという。 2009年、この教会は、100年先を見据えた会堂を建設した。 そして2011年3月、地震による原発事故のため立ち入り禁止区域となった。この教会は、この…

風のなかに一本のマッチの火をまもるがごとく

この子を ひざに まるたが もえて うつくしい おきに なるまで この子を ひざに のせていた この子は いつか ねむっていた ゆきが ひそひそ ふっていた 近藤益雄『この子らと生きて』より 『この子らと生きて』には、重い障害を持った子ども達と生きた近藤益…

私たちは証(しるし)を求める

創世記15章1節から21節のところで、「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせよう」と言われる神に対してアブラハムは、「主なる神よ、わたしがこれを継ぐのをどうして知ることができますか」と言って、しるしを求めた。それに対して神は、「三歳の雌…

待降節(アドヴェント)

アドヴェントに入って、礼拝ではアブラハムの召命のところから聖書の話を聞いている。待降節第2主日の聖書は、創世記15章1節から21節だった。神はアブラハムに「恐れてはならない」と語りかけられる。アブラハムが恐れていたからだという。何を恐れていたの…

柊(ひひらぎ)

咲く場所はここと決められゐて柊 良い香りに、柊の大木の前で立ち止まった。蕾が膨らんでいる。ほんの少しだけ咲いている。確認して通り過ぎようとすると、鉢の中の小さい柊の木のほうが満開になっていた。日本柊の花は冬に咲くので、「柊の花」「柊咲く」「…

花柊(はなひひらぎ)

「ここで生きよ」声の聞こえて花柊 柊の葉は、下の方はギザギザのトゲトゲだが、上に行くにつれて丸くなる。 下の方は獣に花や実を食べられないようにギザギザの葉で守るようになっているのだろうか?一本の木でも大木になると上と下とで葉の形がそのように…

殺してはならない!

旧約聖書を開くと、神の命令で殺すという記述がいたるところに記されている。モーセも、継承者ヨシュアも、出エジプトの後、約束の地へと至る過程で殺戮を繰り返している。(あなたの神、主があなたに渡される諸国の民をことごとく滅ぼし、彼らに憐れみをか…

モーセ(聖書の人物)

聖書には様々な人物が出てくるが、モーセほど数奇な人生を生きた人はいないのではないかと思う。 モーセが生まれる頃、エジプトの王ファラオはイスラエル人が増えることに脅威を感じ、「男の子が生まれた場合はナイル川にほうり込め」という命令をくだす。生…

生きる希望

有名な国立大学を出た人でも、生きる希望を持てないでいる人がいる。家族もなく仕事もなく、自分を必要としてくれる人がいない。自分だけが世界の中で取り残されているようだ、と言う。何をしても生きていくと思わせてくれるものが自分の中には何もない、と…

聖書研究で(マルコ福音書から出エジプト記へ)

11月の聖書研究は難解なところだった。 マルコによる福音書4章11節、12節。 そこで、イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、外の人々には、すべてがたとえで示される。それは、 『彼らが見るには見るが、認めず、聞くには…

薄黄葉(うすもみぢ)

薄黄葉 神の御前(みまえ)に憩ひたり 日曜日の会堂に活けられた淡い萩のもみじ葉を見ていて出来た句。けれど残念ながらこの句を作ったのは昨年のことで、写真は撮ってはいなかった。札幌では雪の前のひととき街中が鮮やかに紅葉で色づく。北海道では、秋か…

さつまいも(ビタミンB6食材)のキンピラ

徳島出身の方がお里帰りのおみやげに鳴門金時を持ってきてくださった。徳島では、さつまいもでキンピラを作るとお聞きして早速作ってみた。 ごぼうのキンピラを作るときも、ごぼうだけで作ることはないので、今回も数種類の野菜を入れてみる。サツマイモ、ゴ…

さつまいも(ビタミンB6食材)のポタージュ

ビタミンB6というのは、つくづく大事な栄養素だと思う。生田哲=著『心の病は食事で治す』には、「もしB6が不足すると、乳酸が蓄積するため、不安になる」と書かれている。又、大沢博=著『食事で治す心の病』では、統合失調症の患者の中に尿にピロールが高…