風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

薄黄葉(うすもみぢ)

薄黄葉 神の御前(みまえ)に憩ひたり

日曜日の会堂に活けられた淡い萩のもみじ葉を見ていて出来た句。けれど残念ながらこの句を作ったのは昨年のことで、写真は撮ってはいなかった。

札幌では雪の前のひととき街中が鮮やかに紅葉で色づく。北海道では、秋から冬にかけてのこの季(とき)が私は一等好きだった。
けれど、私の生まれ故郷では高い山に登るのでないかぎり、居ながらにして紅葉を見ることはできない。でも、燃えるように鮮やかではないけれど、こんな柔らかな黄葉もいいなと思ったのだった。

会堂に花は必要ないと考える方もいるかもしれない。けれど私には、特別に活けられた花たちは見る者の心を鎮め日常の慌ただしさから聖別された時間へと導いてくれるように思えて、心やすまるような気がする。