風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

《ごまかし》という罪

子ども讃美歌にこんな歌詞のものがある。 「悪いことは小さくてもお嫌いなさる神さま」 小さい悪とはどういうものだろうか?人殺し等は大きな悪として思い浮かべそうに思える。 しかしキリストの神は、大きい悪も小さい悪もお見逃しにはならないだろう。お見…

型に入って型を出る(太極拳とキリスト教の講演レジメから)

引っ越し荷物の整理をしていると、他の教会でした講演のレジメが出て来た。 「いのちを巡る考察 ー太極拳とキリスト教ー 」。 そこに、太極拳を始めた理由というのを書いていた。 「説教をする中で、愛は机上の空論かと悩んだ」、と。 そして、教会の会議や…

ツイッターでお送りする本の処分の模様

いつ買ったんだか、こんな本を買っていて pic.twitter.com/2kHr08zEsa — メロメロピー77開業してないアロマセラピスト (@syodainekosuke) 2024年3月6日 蟹座のところに栞を挟んでいた。 「猫の妙術」だって。おもしろそうなんだけどねぇ〜。 https://t.co/QY…

「神の恵みに与った私達は、・・」(長老の説教補足からドストエフスキーまで)

夜うちに帰って、『福音と世界』の「キリストの信実によって義とされる」を、疲れて途中で寝ぼけながら、数日かけて読んでいた。 以下に、「キリストの信実によって義とされる」(パウロの義認論を見直すーその二)から最後の部分を抜粋引用する。 「霊の実…

捨てようか、どうしようかと、神学書等の仕分けをしていると・・。

この本の間に こんなお手紙が挟まれていた。 これは、古書店に出す訳にもいかないな、と思い、読んでいた。 福音に導かれるまでの苦しい思いが綴られている。 捨てるか古書店に出すか仕分けしていると、付箋のついた古い雑誌が目に入った。 夫は付箋を貼り付…

こんな表を作っていたのだが・・(続・4つのアミノ酸の表を作って・・)

myrtus77.hatenablog.com こんな表を作って食事の改善をしてきたのだが、食品成分表が改訂されて、「カロリーSlism - 栄養成分/カロリー計算」の表示も微妙に変わってしまっているので、もう一度調べ直さなければいけなくなった。 そもそもこの4つのアミノ酸…

コロナ後の弱った足腰の回復のために最も必要な・・。

骨格筋収縮のメカニズム(1)|骨格筋の機能 骨格筋は運動神経支配を受けている。 (略) 骨格筋収縮の指令の伝達-中枢から運動神経終末、骨格筋膜への伝達- 中枢からの骨格筋収縮の指令は、運動神経線維を通って電気化学的に骨格筋へ伝えられる。すなわち、…

持っている本を全部収納できる家を建てたが・・。

youtu.be お天気の良い日に日光浴と運動を兼ねて少しずつ本を運ぼうと古本屋さんに持って行ったら、平日は13時〜ということで、もう一度出直し。 — メロメロピー77 (@syodainekosuke) 2023年11月14日 こんな本を いつの間にか買っていた。 立派な挿し絵とま…

説教「祝福を携え行く」(2023年11月の『聴く』)

「祝福を携え行く」(創世記 47:5~12)○○○○○先生説教その1 11月号の「聴く」その2 「祝福を携え行く」(創世記 47:5~12)○○○○○先生説教その2 myrtus77.hatenablog.com 悲しみと涙を味わい尽くしたところで、万人に哀れみをたれ、万人を理解してくださ…

今日のお説教、「福音には、神の義が啓示されている」(ローマ1:17)から ー ドストエフスキー『罪と罰』39

今日のお説教「恵みの再発見」(ローマの信徒への手紙1:16~17)より キリストの十字架によって示された神の愛が悔い改めに導くのである。…。信仰も神の賜物である。 今日のお説教では、修道士時代にルターが師から教えられたこととして「本当の悔い改めは神…

「下から両手で支える」(逝去者記念の礼拝説教より)

昨日の逝去者記念礼拝に遠くからお出でくださった先生のお説教要旨の抜粋を、以下に、(すみません)無断で掲載させて頂きます。 「返していただいた人生を」 2023年10月15日(日) 聖霊降臨節後第20主日 聖書箇所:ルカによる福音書 9章37節~43…

フジバカマ摘芯!と、牧師が寝たきりの長老制の教会

摘心 「てきしん」と読みます。たくさんの花を咲かせたり、実をつけさせたり、株のボリュームを増すために行います。 芽の先端を摘み取る作業のことで、先端の芽、頂芽(ちょうが)を摘むと、その下のふしにあるわき芽が伸びて枝数が増えるので、花や野菜の…

朗読「はるかな国の兄弟 1 」と、田川建三訳聖書を紹介していたぁ〜。

夫がstand.fmで田川建三訳聖書も紹介していた。 日本語訳 聖書について - 聖書の言葉を聴きながら | stand.fm 自分の人生の時間が残り少なくなっていると考えて色々なSNSを駆使して福音を伝えようとしていたようだ。 今の時代、牧師を辞めても、寝たきりで居…

どうにかして伝えたいと思うこと。

インマヌエル、我らと共におられる神。 https://t.co/AvoC68VZye — メロメロピー77 (@syodainekosuke) 2021年9月22日 神戸の震災の一月か二月後だったかに教会関係の炊き出しのボランティアに参加した。 夫は休暇を取って福島に帰る前に、小さかった娘を連れ…

無意識の意識化の過程では(宮崎駿の新作から)

宮崎駿の新作『君たちはどう生きるか』を観てきた。タイトルで、ちょっと観る気が起こらなかったのだが・・。 宮崎作品を初めて見たのは、婚約式で行った福島でだった。『魔女の宅急便』。 2011年の『コクリコ坂から』は、その頃実習に来ていた神学生も誘っ…

神の前にほんとうの自分を見出す。

今日の神学生のお説教から以下に抜粋。 「神の愛」(ルカによる福音書15:11~23) 「我に返って」。ここで主イエスは、罪を冒したわたしたちに、「よくぞ、我に返った」とほめて言っているのです。人が神から離れ、神からさからっている間はほんとうの自分…

田川建三訳註が素晴らしすぎて鳥肌が立った(ローマの信徒への手紙3:22)

fruktoj-jahurto.hatenablog.com ここで一つ注意しなければならないのは、わたしたちの信仰に救いに至る価値があるのではありません。わたしたちの信仰は弱く小さなものです。神を完全に信じ抜くような信仰ではありません。信じることにおいても、イエスがわ…

「死んだ者にも福音が告げ知らされたのは・・」(ペトロの手紙一 4:6 新共同訳)(「陰府降り」から考える)

つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、大地の中にいることになる。ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼らを罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからである。…

まさにキリストの愛こそが・・。

愛は…。今、ここで出会っている、この人への集中である。 神の愛がそうなのだ。 (八木誠一著『キリストとイエス』「イエスの思想」〈愛(対人性)〉よりp50) あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を…

先日のお説教と八木誠一氏の著作から(愛について、聖霊なる神について)

愛にとって人の資格や価値や意味は問題ではない。(中略)愛は計算ではない。 今、ここで出会っている、この人への集中である。一般的な善をより多く行なうということではない。 神の愛がそうなのだ。(八木誠一著『キリストとイエス』「イエスの思想」〈愛…

主は舟に乗り込んでおられる!

フロレンティーノ・アリーサはまばたきもせず船長の言葉に耳を傾けた。そのあと、窓越しに羅針盤の完全な円の形をした表示盤、くっきりと見える水平線、雲ひとつなく晴れ上がった十二月の空、どこまでも果てしなく航行できそうな川を眺めて、こう言った。 「…

2023年5月号の『聴く』(田川建三訳新約聖書から)

2023年5月 ちょっとここで補足しておこう。 新約聖書はギリシャ語で書かれているということだが、イエスが遣っていた言葉はアラム語だったとも言われている。ギリシャ語を日本語に訳すだけでなく、その前の時点から齟齬が生じるとも思える。しかもユダについ…

訴えると言われて・・(追記あり)

愛にとって人の資格や価値や意味は問題ではない。また愛は集中的であって、愛する人以外の一切を忘れる瞬間を知っている。これは盲目のとらわれ(これはいつも愛する人のことしか考えることが出来ない)とは別である。(略)愛は…今、ここで出会っている、こ…

コロナワクチンにおけるLNP(脂質ナノ粒子)のナノ粒子の正体とは?

簡単に言うと、ウイルスは遺伝情報を包んだ粒子です。また、その遺伝情報を担っている核酸はDNAあるいはRNAのどちらかだけです。RNAをゲノムとする細菌は見つかっていませんが、RNAをゲノムとするウイルスは存在します。大きさも、細菌に比べるととても小さ…

田川建三訳によるマタイ福音書26:50とヨハネ福音書13:27、そしてマルコ福音書14:21

イエスは彼に言った、「友よ、あなたはこのために来たのか」。その時彼らは進み出て、イエスに手をかけ、つかまえた。(マタイ福音書26:50『田川建三訳著 新約聖書』より) そしてその一片とともに、その時に、サタンがその者の中へと入った。それで彼にイエ…

2023年4月の『聴く』

2023年3月12日(日) 受難節第3主日説教 ○○○○長老代読 ○○○○長老は、「受難節のこの時、主イエスの恵みを、十字架を通して、深く味わいたいと思います。」と、最後にご自身の言葉をもって補って下さった。 この言葉を携えてこの週を過ごすことが出来、感謝…

「大審問官」(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』)

myrtus77.hatenablog.com ニーチェが5歳の時、牧師であった父親が亡くなり、その後すぐ弟も病死する。父親と弟を亡くしたニーチェは、母と妹と共に、父方の祖母らと同居するため生まれ育った故郷を後にする。詳しいことは分からないが、生活に困っていたよう…

お聴きした二つの説教と・・

3つ目は「希望を持って忍耐している」という言葉です。この「忍耐」という言葉は受動的で消極的な意味に思われそうですが、そうではなく能動的で積極的であり持続的で耐久性のある意味を有します。また、この「希望」という言葉は、こうなれば良いとか、嬉し…

「愛のために労苦する」(テサロニケの信徒への手紙一1:3)

今日お聴きしたお説教を以下に抜粋引用させて頂く。 次に、「愛のために労苦する」という言葉です。愛という言葉に能動的な労苦するという言葉が組み合わさっています。 なお、この愛という言葉は人間同士の恋愛などで使われる愛のことではありません。また…

本来、相容れない者たちが、イエスを殺すことにおいて協力する

ヘロデ派というのは,ガリラヤの領主ヘロデ アンティパスに従う政治的な一団で,ローマの支配を受け入れ,現実的な路線をとる人々です。 一方,ファリサイ派はユダヤ教の宗教的なあり方を徹底しようとする理想を求める人たちでした。 本来,ヘロデ派とファリ…