風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第30回(最終回)、紫紺の花菖蒲の写真を後載せ

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第30回 第30話(最終話) 栄光の聖地今回は、抜粋引用しないことに致します。 どうぞ、リンク先『ギャラリー ときの忘れもの』の「芳賀言太郎のエッセイ」(↑)で直…

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第29回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第29回 第29話 歓喜の丘へ 早朝、橋のたもとまで降りてみる。橋が圧倒的な存在感を醸し出している。戦乱によってローマ時代の橋が破壊されたものを、1120年に巡礼者…

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第28回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第28回第28話 ガリシアのアルケミスト セブレイロ峠を越え、ガリシア州に入ったとたん、急に緑が多くなった。山々の緑は濃く、巡礼路も木々によって覆われている。…

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第27回

● 『思考停止(除染詐欺+アジアの火薬庫)』、それに『0311反原発!国会前大集会+首相官邸前抗議』 と、いうことで、今週も官邸前+国会前の再稼働反対抗議へ。今週は金曜日ではなく3・11の土曜日に開催、今日は京都を始め全国で原発への抗議行動が行われ…

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第26回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第26回第26話 テンプル騎士団の拠点から赦しの門へ マンハリンで一夜を過ごし、朝を迎える。山の朝は空気がピンと張りつめて気持ちの良いものである。登山の魅力は…

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第25回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第25回第25話 鉄の十字架を越えて 〜中世の巡礼を体感する〜 アストルガから先は峠越えが待っている。イラゴ(Irago)峠は別名「マーキュリーの丘」とも呼ばれ、標…

芳賀言太郎のエッセイ「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第24回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いたサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路1600km」第24回第24話 アストルガ 〜チョコレートとガウディ〜 ここ数回は特別編を記載しており、最後にこのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼のエッセイを書いたのは夏…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第23回

● 『日米地位協定』と『アメリカ大統領選』、 それに『安倍政権の退陣を求める国会前抗議行動』 今日は、金曜官邸前抗議の日ですが、ボクはサボることができない(笑)宴会がありました。どうしても間に合わない。だけど、その後の時間帯の高校生たちの抗議は…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第22回

真夜二時に風に変わった ありふれた言葉巻き上げ吹き来る夢に 天上のどこにこれだけの水量が蓄えられているのかと思えるほど降っていた雨が凄まじい風に変わって目が覚めた。塔の部分を取り壊したホワイトチャペルの一角に足場が組まれていて、それが崩れ落…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第21回

家と主の、愛の関係「中心のある家」 via @cowcamo_jp #カウカモ https://t.co/DWTpAzQVBs— メロメロピー (@syodainekosuke) 2016年4月14日私の家(中心のある家)は竣工してから38年になりますが全く古さを感じさせません。むしろ年を経る毎に良くなって…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第20回

時に応じて断ち落とされるパンの耳沖縄という耳の焦げ色 松村由利子 こんなにも激しく雨の降る国に炉心を冷やす水がなかった 口腔へ喉へ肺へと流れ込み死なせてしまった水の悲しみ 集合写真に小さく円く穿たれた一人のような沖縄 今も 『耳ふたひら』(書肆…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第19回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第19話 雨の中 〜寒波の中のメセタ〜 イングランドで開催されたラグビーワールドカップでの日本代表の活躍は記憶に新しいところである。そのラグビーにおいて現在世界ランキング1位であり、今大会の優勝国…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第18回

私は急いで決めなければならなかった。霧の中を前へ進むかーーまたは、…。 …。サンチャゴへの道をこんなにも長い間、歩き続けた揚げ句、サンチャゴへの道は私を「歩かせ」始めたのだった。 …。 その声は森のどこかから来たのではなく、私の中のどこからか来…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第17回

● 第913回 ”かたじけなさ”と、日本のかけがえのない精神風土 自分がよく知っている時空とは別の時空にも生と死の真剣そのものの世界があるということを実感することが大事なのだ。 (中略) 歴史的建造物などを見る時も、宇宙人が作ったのかもしれないなどと…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第16回

● 建築と低周波被害 2年前までは、設計する家の設備に対して健康被害があるということに気がつかなかった。…。近年、風力発電所やエコキュートからの低周波による健康被害が表面化し、…。(ブログ『有機的建築を造ります』さんから抜粋引用) 「El Camino(…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第15回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第15話 古の場所と体調不良 〜サント・ドミンゴ・デ・カルサーダの伝説かつての難所を越えてブルゴスへ〜 …。聖ドミンゴの加護も私にはなかったのか、体調はすぐれない。歩くペースも上がらない。 でも、人…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第14回

● 第902回 狭間の好奇心 石田さんも今森さんも、「端境」や「間」を自分の立ち位置にして、両方が見えるという状態にいる。どちらか一方に軸足を固定している人から見ると、中途半端ということになるかもしれない。 …。 しかし、それでもやはり両方が見える…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第13回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第13話 リオハワインとクラシコ 〜ログローリョからその先へ〜 (冒頭には小笠原への旅が記されています。日光浴について書かれていて、私には興味深い内容ですが省略します。リンク先で直接お読みください…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第12回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第12話 聖墳墓教会 〜トーレス・デル・リオからビアナの町へ〜 2月は日の経つのが早い。このエッセイの締切は毎月1日なのだが、普段の調子で書いていたら、いつもより2、3日早く月が変わってしまい慌て…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第11回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第11話 ワインの泉 〜イラーチェ〜 エステーリャの町を出発すると、ぶどう畑が広がっている。…。 Irache(イラーチェ)は修道院によって栄えた村である。イラーチェ修道院は…。11世紀の末にはナバーラ王…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第10回

● かえるために New Year's resolution ● パリのデモと東京のデモ:★0109 再稼働反対!首相官邸前抗議! ● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第10話 星降る町〜エステーリャ〜 12月25日が過ぎると、街は一夜にしてモードが切り替わる。(中…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第9回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第9話 ヘミングウェイの縁の地へ 〜牛追いの街から王妃の橋の架かる村〜 中越地震から10年が経ったその1ヶ月後、長野県の白馬村を中心に震度6強の地震が襲った。山古志村など10年前に被災した地域が徐々…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第8回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第8話 ヘミングウェイの縁の地へ 〜ロンセスバージェスからパンプローナまで〜 Iroz(イロズ)の村を越えた少し先には巡礼者向けにピザを焼いている青年がいた。彼も旅を愛する人物なのだろう。世界を旅し…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第7回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第7話ピレネーを越えてスペインの道へ 〜サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからロンセスバージェスまで〜 岩の上の聖母マリア像の前で休憩し、歩みを進める。そして、歩き始めて15km、出発から約5時間が過ぎた…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第6回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第6話フランスの終わり、スペインの始まり 〜サン・ジャン・ピエ・ド・ポー〜 バスクの旗はイクリニャと呼ばれ、赤地の上に緑の斜め十字と白の十字を交差させた、ユニオンジャックに似たデザインである。…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ 第5回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第5話アルケミストとの出会い〜モワサックからその先へ〜 サン・ピエール教会を訪れ、回廊に足を踏み入れる。キリスト教建築における回廊とは、修道院や教会の中庭を囲む屋根のついた廊下のことである。…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ 第4回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第4話 巡礼路の洗礼ふたたび〜コンクからカオールその先へ〜 コンク(Conques)は川の谷間にある静かな村である。家々は教会を囲むように段々に建てられている。重厚な石造りの家は近くで採れるスレートが…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ 第3回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第3話 丘を越えて〜オーブラックからコンクまで〜 コンクへの道の途中、老婦人が手招きしている。少し休んでいけということだろうか。その好意に甘え、冷たいハーブティーを頂く。私は巡礼に行くことは…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ 第2回

● 「El Camino(エル・カミーノ)僕が歩いた1600km」第2話 巡礼路の洗礼 「ル・ピュイのカテドラルの薄暗い内部階段を下りて外に出る。振り返るとどことなく異国情緒の感じられるファサード。白と黒のストライプのアーチが私を巡礼へと送り出す。」(引用) …

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ 第1回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第一話 旅立ち、そして出発 コラム「僕の愛用品」第1回はバックパックの紹介 ● 西岡常一、小川三夫、塩野米松『木のいのち 木のこころ』● 磯崎新『建築における「日本的なもの」』● 映画『パンドラの約…