風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

グリム童話『しらみとのみ』

私の娘は、生まれてからこのかた大病というものをしたことがないが、生まれてすぐからアトピー性皮膚炎だった。寝返りを始める5ヶ月位までの間は、昼間、クーハンの中に寝かせていたが、そのクーハンの縁であんよを擦って小さいながら痒いところを引っ掻いて…

罪と死

[人の罪]を完全に理解することは私たちには出来ないのではないかと思う。けれど、その[人の罪]を自分のこととして多少なりとも自覚するのでなければ、罪からの救いを喜ぶことは出来ないだろう。キリスト教では、私たちの罪を贖うためにキリストが十字架にか…

かぶの葉、ひまわりの種、ちりめんじゃこ、唐辛子(インド伝統医学?)

八百屋なる友よ汝(なれ)の語るをば聞けば楽しき野菜の話八百屋の店先に、みずみずしい葉をつけた蕪を見つけると思わず連れて帰りたくなる。葉を洗って刻んで油で炒めるのだが、ここに何か足したい。いつも必ず入れるのは、上乾ちりめんじゃこ。種実も入れ…

柳澤桂子歌集『いのちの声』(河出書房新社)

功もなく名もなき男今逝きて常と変わらぬ朝となりたり 『いのちの声』 私もこんなふうに死んで逝くだろう。 私の人生が後どのくらい残されているのか知らないけれど、このように逝くことを受け入れられるように生きて行きたいと思う。わたしはこのむなしい人…

アーユルヴェーダ(インド伝統医学?)

「朝ご飯はしっかり摂るように、ご飯はお茶碗3杯食べるように」と言われて育てられ、朝からご飯を3膳も食べていたかどうかは記憶にないが、子どもの頃は結構それが負担だった。成人して働き始めてから結婚するまでの10年程は朝食は摂らなくなっていた。そ…

台湾の烏龍茶

台湾の青茶のかをり 梅含む 烏龍茶に出会ったのは、郡山にある小さな教会の牧師館の一室だった。狭い台所の片隅で語らっていると、何とも良い香りが漂ってくる。思わず、「これは何の香りですか?」と尋ねた。すると、「台湾の方がお土産に持ってきてくれた…

寒風に晒される季節のハンドクリームにワセリン

寒風に晒されたり、お湯を使って洗い物をしたりして指先が切れてなかなか治らない、こんな季節には外出前や洗い物の前後にワセリンを塗ると良い。 ワセリンは鉱物油で出来ているので、皮膚表面を覆って保護してくれる。体内に浸透していかないので、これに皮…

村上伸=著『ボンヘッファー』(清水書院)

ボンヘッファーに関連づけて葛原妙子の短歌について文章を書いて、やはりボンヘッファーについて読んでおかなければならないと思い、以前からうちにあった短いボンヘッファー伝を初めからきちんと読んだ。 そして、泣いた。 どうして神様はもっと早くに来て…

神のなき世に

黄昏が静かに星を産む刻に深く祈りぬ神のなき世に 柳澤桂子 歌集『萩』より 歌集であることを意識して私が初めて手にしたのは、柳澤桂子さんの『いのちの声』だった。けれど、どうして柳澤さんの短歌を知ることになったのかは覚えていない。それほど遠い過去…

良き力に(ディートリッヒ・ボンヘッファー最後の詩)

良き力に ボンヘッファー 良き力にすばらしく守られて、 何が来ようとも、 われわれは心安らかにそれを待とう。 神は、 夜も朝もわれわれのかたわらに、 そしてどの新しい日も 必ず共にいまし給う。 引用書籍:村上伸=著『ボンヘッファー』(清水書院)関連…

葛原妙子6

神ときに暗殺に介入するあらば卽ちシンバルは響かん 『をがたま』『葛原妙子全歌集』(砂子屋書房)の中の「歌集『をがたま』について」を見ると、『をがたま』には、昭和53年夏より昭和58年秋までの間に発表された作品が収録されているということが分かる。…

ネトル(Urtica dioica)の疑問

イラクサ科のハーブであるネトルには、ヒスタミンが含まれているためアレルギー症状を緩和すると複数の書物の中に書かれている。 ヒスタミンが多すぎると逆にアレルギー症状を引き起こすのではないかと思うのだが・・。 ずっと疑問に思いながら、誰に尋ねれ…

ナイアシンとビタミンCと煙草のニコチン

ヒスタミンレベルが低いために問題を抱えている場合、ナイアシンとビタミンCを摂るのが良いというのだが、このナイアシンについて書いてみたい。 ナイアシンはビタミンB3のことだが、化学構造が煙草のニコチンに似ていたために、最初、ニコチン酸と名付けら…

カマンベールチーズでちょこっとナイアシン摂取

食品成分表を見ると、カマンベールチーズには、チーズ類の中では比較的ナイアシンが多く含まれているようだ。もちろん、魚介類やキノコ類には及ばないが、おいしく食べてちょこっと栄養を補給するほうが大量に食べて問題を生じさせるより良いと思う。我が家…

カミツレ茶(ジャーマン・カモミール)

カミツレ茶の湯気の向こうで風邪心地初めてハーブというものを知ったのは、広田靚子さんの『HERB BOOK』(山と渓谷社)だった。この本の中に、カモミールが発汗作用の働きでひき始めの風邪を治すと書かれてあったので、結婚して娘が生まれてからも風邪をひく…

ひかりの反射

終日を暗く鎖さるるキッチンを束の間照らすひかりの反射 台所の西側に窓があるが、隣に建物が建っているので一日中陽が射すことがない。南側には教会堂が建っているので、台所へとつながっている南向きの縁側のある部屋も正午からの一時間ほどは陽が射さない…

ストレスと副腎皮質ホルモンとビタミンC

娘が帰って行った。生まれつきアトピー性皮膚炎で、夜間付き添いのアルバイトと学校のレポートに追われてストレスフルな生活を送っている娘の皮膚はぼろぼろだった。酷い肌を見ていると、私はこれまでいったい何をやってきたのだろうと自分の無力さ加減に泣…

娘の手帳を盗み見して

新しくアルバイトに歩み出すKGKの後輩に「神様がついているから大丈夫だよ」という意味で「神様 いるし」とメールをしようとした娘は・・。「神様 いるし」 ↓サ行を押しすぎて・・ 「神様 居留守」 「ピンポーン、ピンポーン!!」「シーン」 ほんとに居留守…

執着

年末に台所の小掃除をしていて気に入っていた急須を割った。私は食器への執着心がとても強い。 右手で掃除機をかけながら、左手でキャスター付きの台をひっぱった。ひっぱっている間に天板の支柱がはずれたのに気付かないまま手を放した。当然のことながら天…

大斎原(おおゆのはら)の大鳥居

3日の午後、台風の後初めて本宮へと車を走らせた。気になっていたガラス工房のある茶房がようやく再開したと地方新聞で知ったからだ。途中の国道の山側は土砂崩れ、川側は川の氾濫で道の駅は跡形もなくなっており、片側通行のところがまだまだあった。 [ 茶…

いろは歌留多

いろはにほ 歌留多取りして一人っ子会堂の中に牧師館が入っている家に生まれ育った娘は、日曜日もクリスマス時季も多くの人の中にいたが、クリスマスが終わってお正月になると、ちょっと淋しかったかも知れない。けれど、そんな淋しい時間を小さい頃から知っ…

雪うさぎ

雪うさぎ 新川和江 雪をください どっさりでなくていいのです この木のお盆に ほんのひと盛り わたくしが子供の頃は 東京周辺でも 天からの年賀客のように お正月にはきまって雪が降ったものです 朝目をさますと枕もとに 母のつくってくれた雪うさぎが ちん…