風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2012-01-17から1日間の記事一覧

神のなき世に

黄昏が静かに星を産む刻に深く祈りぬ神のなき世に 柳澤桂子 歌集『萩』より 歌集であることを意識して私が初めて手にしたのは、柳澤桂子さんの『いのちの声』だった。けれど、どうして柳澤さんの短歌を知ることになったのかは覚えていない。それほど遠い過去…

良き力に(ディートリッヒ・ボンヘッファー最後の詩)

良き力に ボンヘッファー 良き力にすばらしく守られて、 何が来ようとも、 われわれは心安らかにそれを待とう。 神は、 夜も朝もわれわれのかたわらに、 そしてどの新しい日も 必ず共にいまし給う。 引用書籍:村上伸=著『ボンヘッファー』(清水書院)関連…

葛原妙子6

神ときに暗殺に介入するあらば卽ちシンバルは響かん 『をがたま』『葛原妙子全歌集』(砂子屋書房)の中の「歌集『をがたま』について」を見ると、『をがたま』には、昭和53年夏より昭和58年秋までの間に発表された作品が収録されているということが分かる。…