風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「プロスタグランジンと痛み」よりやっぱり「痛みとヒスタミンと副腎皮質ホルモン」、それからたらこのスパゲッティ

● 第882回 取り替えのきかない”いのち” 有元さんが撮ったチベットの人達の表情には、大量消費社会の中で歯車の一つとして生きる人間に特有の漠然とした不安が感じられません。 どんなに過酷な環境でも、人としての尊厳を保っている彼らは、周りから丁寧に扱…

『放射性物質から身を守る食品』(伊藤翠=著)から、プロスタグランジンと痛みについて考える

娘のアトピー対策に追われている間に、夫が買ってきた放射性物質対策の本が行方不明になっていた。それが、年末の引っ越し騒動で姿を現した。伊藤翠=著『放射性物質から身を守る食品 内部被ばくの処方箋』(文芸社文庫) ところがこの本を読んでいると、放…

着続けると病気になる衣服と、海の見える温泉の緋寒桜に遊ぶメジロ

● 自由の敵は自分(前半) …「プロフェッショナル」で紹介していた「かけつぎ職人」の松本孝夫さん、素晴らしかった。安価な化学繊維による大量生産の衣服を少し着ては使い捨てることが当たり前の風潮のなかで、たくさんの思いが詰まっていて捨てることので…

昨年末の毎日新聞の1面記事から「エコキュート」と「STAP」について

● 第882回 取り替えのきかない”いのち” そしてもし写真が、現在の横暴な言葉の使われ方に追随するしか能のないものであれば、世界と人間の関係を、さらに硬直したもの、もしくは無関係であるかのようにする働きを、言葉以上に発揮してしまうでしょう。 写真…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第11回

● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第11話 ワインの泉 〜イラーチェ〜 エステーリャの町を出発すると、ぶどう畑が広がっている。…。 Irache(イラーチェ)は修道院によって栄えた村である。イラーチェ修道院は…。11世紀の末にはナバーラ王…

徐京植=著『プリーモ・レーヴィへの旅』と奈良本英佑=著『君はパレスチナを知っているか』

● 「新版 プリーモ・レーヴィへの旅」 徐京植 危機の渦中にいる人々は「作られた慰めの真実」にすがりつこうとする。危機の現場から距離の離れた人々は想像力を及ぼすことができない。この現象を私は「同心円のパラドクス」と呼んだことがある。しかし、この…