2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
じりじりと虫鳴く闇に老いの母 母が頸椎の手術をした時、夜中に付き添いながらこの句を作った。 子育て俳句を作り始めたときに、師匠から、「『虫』というとそれだけで季節を充分表現している。だから、『虫の音を聞く』とか『虫が鳴いている』とか余計な言…
花芙蓉神の計らい受けて落つ 郷里に連れ帰って5日で母は亡くなった。 心拍停止で救急車で運ばれて処置を受けている時、「北海道から連れて来たことが体に負担になったのでしょうか?」と医師に尋ねた。医師は「私達にはそれは何とも言えません。でも、そう…
昔からがんばり屋だったちぃちゃんはがんばらないでは生きられなかった誰も皆自分としてより生きられずちぃちゃんは走るの速い子だった学年で郡で一番走るのが速くてだぁれも追いつけなかった速すぎるだから待ってて天の川のすすきの原にきっと行くから最後…
晩夏落日 風に吹かれて泣く人よ 私の中の晩夏の心象風景だ。 黄昏れて夏の終わりの雨が降る
光る砂漠 歌詞 梶浦行由記 夢の途切れた白い真昼に 心を風に任せ浮かんでる 風は僕等を未来へ 眠り漂う間も 運ぶ 還らぬ記憶がくれた優しさで 静かに歩き出せる気がしてる さよならと手を振りながら 砂の輝きの中を行くよ 僕等は 見えない明日を見上げて 途…
愛は言葉 木洩れ日の夏の図書館 『ONE PIECE 巻五』 船出せよ!シトラス・ライムと愛という言葉の栄養たっぷり積んで 「パンのみに生くるにあらず」わたくしは言葉を食し生きております 語りかけ・絵本・児童書・コミックス 言葉を食べて大きくなった 君達は…
白浜に用があって、川に沿った中辺路という山の道から田辺に出、白浜に一泊して、帰りは海沿いの道を帰ってきた。近年島へ渡る道路がついたので、帰りの途中、大島に寄った。 この大島にはトルコ記念館やトルコ人の営む絨毯と小物のお店等、トルコに纏わるも…
部屋から向かいの部屋の藍の暖簾を。 暖簾の脇にかかる人魚のペンダントを。 光と蔭の中に坐るうちの野良猫、猫祐(ねこすけ)を。 娘の写した写真から。
手負ひたる猫を濡らして夏の雨 大粒の雨が降ってきて会堂の玄関に避難していた猫が、いつの間にかいなくなっていた。 この雨の中をどこへ出て行ったのだろう。
ひかり降る蝉の時雨となりて降る この時季、私の中では秋と夏とが混在している。 降るや降る銀の雫と蝉しぐれ胎児となりて眠れる耳に 病院で生まれてすぐの頃、おっぱいが足りていなかったせいか、娘は大声で良く泣いて夜中もなかなか寝なかった。そこで、看…
手負ひたる猫と娘の夏深し 猫は、春先に喉元に深い傷を負っていた猫は、このところ寝てばかりいる。 どうやら傷も癒えていないようだ。 うちの猫ではないのに気になって仕方がない。
関連記事 ↓ http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20120815/p3
走馬燈 一杯の水呉れし人 人生の終わりに、私は、一杯の水を呉れた人々を思い起こすことができるだろうか? そして私は、私の人生において、誰かに一杯の水を差し出すことが出来るだろうか?あなたがたがキリストの弟子だからというので、あなたがたに水一杯…
描き出す図面に夏の星動く ペルセウス座流星群を見に行った。 流れ星というものを初めて見た。 流れると言うより、見上げた頭上で後方へと大きく動く感じだった。 何かが大きく動き始める気がした。「流星」「流れ星」は秋の季語だ。 季語の世界ではもう秋。…
みどりごの声きこゆ 夏の夕厨 夕涼み時、薄暗い台所で立ち働いていると、どこからか一歳に満たない赤んぼうの(喃語らしき)声が聞こえて来た。飛び出して行って、抱き上げたい衝動に駆られる。この句は昨年作ったもの。この子はもう赤ちゃんから幼児になっ…
ひぐらしや厨の窓から水の匂ひ 日暮れに、蜩が鳴き始めた。 台所の窓は隣家の壁に面していて、人が通れる路地ほどの隙間もない。そんな窓を終日あけていると、蜩の声と共にひんやりと冷たい裏道に撒かれた水のような匂いが流れてくるように思う。蜩の声を明…
カーブ切るバックミラーに積乱雲 [ このカーブ曲がれば夏の海の青
へんてこ日記のへんてこさんのデザインマークを使わせて頂きました。 青い空は 作詞 小森香子 青い空は青いままで 子ども等に伝えたい 燃える八月の朝 影まで燃え尽きた 父の 母の 兄弟達の命の重みを 肩に背負って 胸に抱いて 青い空は青いままで 子ども等…
山は皆はるけきものと飛魚には 昔、こんな子どもの歌があった。 「ツッピン、ツッピン、とびうお、ツッピンピン〜。」飛魚は夏の季語。でも、もう今日は立秋。今日から秋。天が地を高く超えているように わたしの道は、あなたたちの道を わたしの思いは あな…
老い猫の蔭に寝そべる夏の庭 昼間、門を開けていると、近くに住むよちよち歩きの幼子がおばあさんと一緒にやって来て、長老が植えたプランターの花や蟻や蝶を見て行く。そんな夏のある日、会堂の脇の日蔭に老猫が寝そべっていた。「猫さんいるねぇ」とおばあ…
青い空は青いままで 子ども等に伝えたい 燃える八月の朝 影まで燃え尽きた 父の 母の 兄弟達の命の重みを 肩に背負って 胸に抱いて青い空は青いままで 子ども等に伝えたい 全ての国から 戦(いくさ)の火を消して 平和と 愛と 友情の命の輝きを この堅い握手…
「ウランは地下に眠る巨大な怪物だ。ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリ、そしてフクシマ。誰も制御できない力で人々を苦しめる。我々がその怪物を起こしてしまった」 米ニューメキシコ州北西部のチャーチロック地区。先住民ナバホ族のトニー・フッドさん(…
じやぐじやぐと牛乳パツク切り開く 愛はここにありやなしやと[広瀬立成=著『物理学者、ゴミと闘う』(講談社新書)、この本は娘の大学入試の課題図書としてあげられていたものだ。娘はこの本を選んで感想文を提出し面接に臨んだのだった。その折りゴミ問題…
小海キリスト教会の先生のブログに以下のような記事があって、 ↓ http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20120730/p1 コメントをさせて頂こうと思ったが長くなりそうなので、関連内容として自分のブログで取り上げることにした。 ブログを始めたのはこう…