風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

CO2地球温暖化説は?(脱原発依存と脱原発の違いは?)

小海キリスト教会の先生のブログに以下のような記事があって、

http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20120730/p1
コメントをさせて頂こうと思ったが長くなりそうなので、関連内容として自分のブログで取り上げることにした。
ブログを始めたのはこういうことを書くためでなかったので、本当は不本意なのだけど、3・11以降日本に生きる者として無関心ではおれないので書くことにする。

CO2による地球温暖化説がどうも胡散臭い説だと知ったのは、もう5年程も前になるだろうか。初めに知ったのは、広瀬立成=著『物理学者、ゴミと闘う』(講談社現代新書を読んだ時だった。この方は原子核についても研究されていたことがあるようで、経歴の中に「東京大学原子核研究所」と記載されている。そして、この本の参考文献の中には、小林公吉『原子力と人間:闇を生む光』というようなものもあげられている。私はこの本については読んでいないが、参考文献の中に名前のあがっていた槌田敦さんの本を次に買って読んだのだった。環境保護運動はどこが間違っているのか?』(宝島社新書)。けれど、内容的には参考文献にあがっていた『CO2温暖化説は間違っている』(ほたる出版の方が分かりやすいのかも知れない。

今回、『物理学者、ゴミと闘う』『環境保護運動はどこが間違っているのか?』を所々読み返してみた。
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『物理学者、ゴミと闘う』の3章1の中の「生命は宇宙からやってきた?」では、地球上の生命はどのようにして生まれたのだろうかという疑問に答えるために「超自然説」、「地球外からの飛来説」、「自然発生説」の3つの考え方が提案されてきたとして、次のように書かれている。

 超自然説は、世界各地で作られた神話に見られるように、神が創造したというものである。(中略)
 このような超自然説は、科学実験で実証のできないものであるが、だからといって、そのようなことが起こりえないと断言することはできない。(中略)しかし超自然説は自然科学の対象とはなりえないから、これ以上議論することはやめておく。

このように書き始めて、他の様々な説を紹介している。様々な説を紹介しながら、生物が発生するためには簡単なアミノ酸分子が複雑なタンパク質へと化学反応しなければならない。そのために水という液体が必要不可欠なのだという結論へと導いている。そして他の惑星について言及し、水が全面凍結することもなく水蒸気となって温暖化ガスとなることもなく存続している地球は「奇跡の星」だろうか、と締めくくっている。
続く「『水の惑星』が存在するわけ」では、水が循環しているということの大切さが語られ、次のように書かれている。

 地球エンジンが、低エントロピーの雨や雪を受け入れ、高エントロピーの水蒸気にして廃棄するーこのしくみが続くかぎり、地球は「定常開放系」として存在できるのだ。(以下略)
ただ、この中に「太陽は、あと50億年は輝き、エネルギー源としての光を供給しつづける」という文章があって、この確証がどこからくるのか私には分からなかった。
このことに関連していると思われることが、槌田敦=著『環境保護運動はどこが間違っているのか?』に書かれている。この本では、「ほんとうの問題は異常気象」だと言われている。けれど、そのための研究にはお金は出されていないというのが現状のようだ。以下、引用。

ー  異常気象というのはそんなに深刻なんですか。
槌田 去年だって、今年だって、おかしいでしょう。こうした異常気象で作物に甚大な被害が及ぶということは、現実に予想できる段階に入っているんじゃないですか。
 日本で去年(1991年)、米が取れなかったのは異常気象のせいですね。夏の間、ぜんぜん日が照らなかった。(中略)異常気象による飢餓の問題は、現実のものとして考えていく必要があるんじゃないでしょうか。
(中略)
米を自由化して日本の米農家が崩壊した後に世界的な飢饉がきたらどうするのか。日本がまだお金を持っていれば、世界中の食料を買いあさることができるかもしれない。しかし、そのことは他の国の飢饉を加速することになるわけです。(以下略)

異常気象がどこから起こってきているのか分からない。もしかしたら、太陽に変化が起きているのかもしれない。

又、炭酸ガスが増えても誰も困らない」の中では、

ー  でも、温暖化か寒冷化かは別にして、炭酸ガスが増えていること自体が問題なんじゃないですか。
(中略)
槌田 産業革命以降、大気中の炭酸ガスが二割増えたことによって確実に起きたことは、作物が二割多く取れるようになったということなんです。どういうことかというと、炭酸ガスというのは肥料と同じなんです。(中略)
 これはそんなに難しいことではなくて、すでにビニルハウスで実践されていることなんです。ビニルで覆っていると、外から炭酸ガスが供給されない。すると、いかに一日じゅう日光で暖められていても、作物は育たないんです。そこでどうするかというと、ぼんぼん灯油を燃やして熱とともに炭酸ガスを足してやる。すると、作物がすくすく育つんです。
 だけど、炭酸ガスが増えることによって起きるこうしたよい効果は、誰も言いません。悪いことの話ばかり議論されているわけです。
ー  すると、炭酸ガスはもっと増えてもいいんですか。
槌田 炭酸ガス濃度が600PPM以上になったら悪影響があるでしょうけれど、(以下略)

ここまで引用して、CO2によって地球が温暖化しているのかどうかという判断は私には出来ないということが分かった。そして全ての事象が科学によって解明できるかというと、私は、永久に出来ないだろうと考える人間なのだ。けれど、科学者や科学を学ぶ人達は真実を求めて研究し続けるだろうし、そのこと自体は素晴らしいことだと思う。ただ、私が思うのは、世の中にはそのような研究を悪用しようとする人間がいるということを分かっておく必要はあるだろうということだ。

そして、百歩譲って、もしCO2によって地球が温暖化されるとしても、そのために、はっきりと危険だと分かっている原子力を使い続けるという理由には最早ならないと思うのだが、皆さんはどう考えられるだろうか。

ところで最近、「脱原発依存」という言葉を目にする。これは「脱原発」とは違うようだ。悪用しようとする者は様々に手を変えて私達の目を眩まそうと悪知恵を働かせている。