風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

米津玄師の『カムパネルラ』と、私の「青き天鵞絨」

天の川に列車走らせどこまでも君を乗せゆく青き天鵞絨 ふり向かば黒くびろうど広ごるを恐れゐて我、列車走らす 「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねぇ」ジョバンニが斯う云いながらふりかえって見ましたらそのいままでカムパネルラの座っていた席にもうカ…

向日葵が好きだ

昔から向日葵が好きだ。 枯れても、部屋の隅にひまわりがあるのは・・。 米津玄師アルバム『STRAY SHEEP』、そして「ひまわり」。 あさがおがひまわりに絡もうとする 植物園のひまわり。

夏から秋への私の四句と、米津玄師『まちがいさがし』

無口なる叔父の優しさ晩夏光 手負ひたる猫を濡らして夏の雨 晩夏落日 風に吹かれて泣く人よ 黄昏れて夏の終わりの雨が降る 君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ その日から何もかも 変わり果てた気がした 風に飛ばされそうな 深い春の隅で 退屈なくらいに何気な…

米津玄師の「友達よいつの日も愛してるよ きっと」をヨナタンの言葉として捉えると・・

ダビデがサウルと話し終えたとき、ヨナタンの魂はダビデの魂に結び付き、ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛した。その日、サウルはダビデを召し抱え、父の家に帰ることを許さなかった。ヨナタンはダビデを自分自身のように愛し、彼と契約を結び、着てい…

米津玄師『迷える羊』と、詩編の詩人

米津玄師の『優しい人』は、言わばドストエフスキーの「日記」のようなものなのだと思う。作者の核がこういったものに表れている。そこから『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』、あるいは『カムパネルラ』や『感電』のような作品が生み出されるのだ。 優しく…

米津玄師アルバム『STRAY SHEEP』

この春頃までは、「米津玄師」という名前を知らなかった。 昨年の夏、娘がよく『海の幽霊』を歌っていて、今年梅雨前に夏のように暑い日が続いた時、思わずその歌が口をついて出た。「開け放たれたこの部屋には誰もいない 潮風の匂い滲みついた椅子がひとつ…

「バビロンの流れのほとりに座り シオンを思って、わたしたちは泣いた」(詩編 137:1~9から説教全文)

聖書:詩編 137:1〜9(新共同訳) 詩人はバビロンの流れのほとりに座り、涙を流します。 彼は、バビロン捕囚によりエルサレムからバビロンに連れてこられました。 彼の故国 南ユダは、新バビロニアによって滅ぼされました。その際、バビロニアの王ネブカド…

「エジプトの初子を討った方に感謝せよ」(詩編136:10)

こちらに来てから、教会員の要望もあって、祈り会ではローマの信徒への手紙の初めからをやっていた。それが終わって、詩編の続きへと戻った。 詩編135編、136編には、出エジプトを振り返って「エジプトの初子を討った方に感謝せよ」(詩編136:10 新共同訳)…

大森靖子「シンガーソングライター」

今、大森靖子という人の「シンガーソングライター」という歌に嵌まっているのだが、この中に「前髪長すぎ予言者」という歌詞があって、これってもしや米津さんのことかな?と思ったりして・・? それにしてもこの、大森靖子という人も、奇才?鬼才?だわ〜。…

『聴く』2020年8月号

〈 本の紹介 〉内田樹=著『レヴィナスと愛の現象学』 引用部分に囲みを入れるのを忘れて印刷してしまった。 印刷してから何かしら不具合が見つかって、完璧に出来たためしがない。 下は、今日の玄関の花。 昨日、開きかけていた2つ目のが、 今朝はしっかり…