風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

聖書研究(マルコ3:28〜29)

9月の聖書研究の聖書の言葉はマルコによる福音書3章28節、29節だった。 はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒瀆の言葉も、すべて赦される。しかし、聖霊を冒瀆する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。(新共同訳)よく言い聞かせて…

鬱病

病む人の心の悲鳴響かせて非通知電話鳴る午前4時 神の道説く人もまた心病み呻吟しをり この時代には 周りで鬱病になったという人がこのところ増えている。 教会員の中にも、牧師の中にも居る。 どんな中にあっても人生を支え得る信仰というのは、どういうも…

原発と地球温暖化とゴミ問題

じやぐじやぐと牛乳パツク切り開く 愛はここにありやなしやと[広瀬立成=著『物理学者、ゴミと闘う』(講談社新書)、この本は娘の大学入試の課題図書としてあげられていたものだ。娘はこの本を選んで感想文を提出し面接に臨んだのだった。その折りゴミ問題…

『31文字のなかの科学』

本を紹介したい。松村由利子=著『31文字のなかの科学』(NTT出版) そして、この中の一つの短歌を松村さんの文章と共に紹介したい。 廃棄物処理して処理して処理して処理してそののちのことわれは訊かざる 大口玲子『ひたかみ』「放射性物質のなかには、…

寝待月(ねまちづき)

寝待月待つように待つ半減期 いらくさ 「てらやまへメール」より ↓ ほうたる来by いらくさ 私たちには待つことしか出来ないのだろうか。 もしそうなら、せめて寝て待つだけの希望は持ち続けたいと思う。 寝待月(ねまちづき)は秋の季語。陰暦8月19日の夜の…

王子のかなしみー『星の王子さま』

入り日見つめる王子のかなしみ 薔薇一輪 「きみが愛している花は、大丈夫だよ・・きみの羊に口輪を描いてあげる・・きみの花にはフェンスを描いてあげる・・ぼくは・・」その先、何を言えばいいのか、わかりませんでした。 どうすれば、王子さまの気もちにな…

酔芙蓉落つ

[ 雪国に住まひし日々は遠ざかる午睡の夢か 酔芙蓉落つ 味気なきパソコンの上(へ)に移りゆく芙蓉の花色 留め置きたし 酔芙蓉は、朝、白くひらき、夕方には赤く染まってしぼむ。 酔芙蓉という花は、ほんとうに夢のような花だと思う。 でも、今年は萎まない…

いなぃいなぃ、ばぁ

[ いなぃいなぃばぁ 月も友達吾子育つ子育て俳句を作り始めた頃に、師匠が短冊に書いて下さった句だ。 その時、同時に作った「お月様いっしょに遊ぼ いなぃいなぃばぁ」に ついては何も言っては下さらなかった。 月の出を見に海に行ったが、雲が多くてよく見…

法師蝉

おさなごにつくつくぼうし聞かせた日 どこまでも追って聞かせた法師蝉 すべてには終わりがあると法師蝉

ダム、放流せず

今回の台風ではダムが事前放流しなかったという。そして熊野川が氾濫したという。ダムの放流は発電のために水位を維持するもので、洪水を防ぐためのものではなく「事前放流しなくてはならない」という洪水時調整規定等もなかったという。 発電のために水位を…

小鳥来るー倒樹(とうじゅ)

小鳥来る一夜の風の倒樹かな 小鳥来て小鳥飛び立つ倒樹かな [[ 写真は一昨年の台風で倒れた月桂樹浅き根に香しき葉を繁らせて月桂樹倒る一夜の風に 月桂樹の一夜の風に倒れしも朝の葉叢に小鳥遊ばす 芳しき葉をつけたるまま横たはるを宥むるやうに添ひ寝やり…

夕の虹

[ 無力なる石のかけらよ大洪水 きりぎりす出来得ることは、これっぱかし 出水後(でみづあと)塔より眺む 人に虹 嘘っつき!虹出しといて神さまは こんな日は悲しく見える夕の虹 うつむきて水害後の泥流す人々の上(へ)に虹かかりをり「わたしは、あなたた…

虹はキリスト

十字架に頭(かしら)垂れたるキリストは鄢き木の葉のごとく掛かりぬ 葛原妙子 『縄文』宙空(ちゅうくう)の虹はキリスト 枝先に黙(もだ)してかかる木の葉の如き 役に立たないということ、無力だということに人は耐えることが出来ないと思う。 彼はしえた…

月の雫

小瓶掲げ月の雫を受けむとす