風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

虹はキリスト

十字架に頭(かしら)垂れたるキリストは鄢き木の葉のごとく掛かりぬ
                       葛原妙子 『縄文』

宙空(ちゅうくう)の虹はキリスト 枝先に黙(もだ)してかかる木の葉の如き

役に立たないということ、無力だということに人は耐えることが出来ないと思う。


彼はしえたげられ、苦しめられたけれども、口を開かなかった。ほふり場にひかれて行く小羊のように、口を開かなかった。(イザヤ書53:7)
そして彼のまわりに輝きがあった。そのまわりにある輝きのさまは、雨の日に雲に起るにじのようであった。(エゼキエル書1:27、28)
見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。・・。御座からは、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。
わたしはまた、御座と四つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたとみえる小羊が立っているのを見た。
ヨハネ黙示録4:2〜5,5:6)

写真は、台風後の夕焼け空に木の葉のようにかかる半月。

鄢き=黒き