風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

神の計らい

花芙蓉神の計らい受けて落つ

郷里に連れ帰って5日で母は亡くなった。
心拍停止で救急車で運ばれて処置を受けている時、「北海道から連れて来たことが体に負担になったのでしょうか?」と医師に尋ねた。医師は「私達にはそれは何とも言えません。でも、そういうふうには考えない方がいいですよ」と言って下さった。
身近な者が亡くなると、どうしても色々と考えてしまうのではないだろうか。
飛行機の中で体がずり下がっていかないように縛っていたのがきつ過ぎたのではないか。
5月の半ばまで暖房で守られている札幌の施設からこちらに来て寒がっていた、足の不自由な母は血液を心臓に戻すことが出来なかったのではないか。
あれこれ考えて、そうして、「でも弟夫婦の顔を見て、ちゃんと故郷に帰ってきたと確認して安心したのだ、安心して平安の中で逝ったのだ」、思いはそこへ着地した。

二羽のすずめは一アサリオンで売られているではないか。しかもあなたがたの父の許しがなければ、その一羽も地に落ちることはない(マタイによる福音書10:29)
お迎えをあれほど待ってた母なればことりと逝くは神の計らい

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