風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

鶏もも肉はパントテン酸食材、ささみはビタミンB6食材

鶏肉は部位によってビタミンB群の含有量が微妙に違うようだ。
もも肉にはパントテン酸(B5)、ささみにはB6が多く含まれているようだ。むね肉にはナイアシン(B3)が多い。

パントテン酸はストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成を促す働きをするとともに、ビタミンCをサポートすることから、皮膚や髪を健康に保つと書かれている。そのためにはビタミンCと一緒に摂るのが良いと思われるが。又、糖質、脂質、タンパク質の代謝に関わっている。

ビタミンB6についてはセロトニンの合成のところで取り上げたが、免疫バランスを正常にしアレルギー症状を緩和する作用があり、皮膚や粘膜の健康にも深く関わっているという。又、タンパク質を分解するさいの中心的な栄養素で、タンパク質をたくさん摂る人には欠かすことが出来ない。

アトピー性皮膚炎というのは生まれつき皮膚のセラミドを作ることが出来ない体質ということだが、腸などの消化力が弱く、消化されないで溜まったものが皮膚炎の症状として出てくるということでもあると思う。そういうことからも、消化の良いものを摂取すること、又、消化されにくいタンパク質を摂る場合はタンパク質を消化する栄養素を多く含んだものを摂るように心がけることが大事だと思う。
サンマ、カツオ、アジ、サケなどの魚や、鶏ささみ肉などはタンパク質も多く含まれているが、同時にタンパク質を分解するビタミンB6も多く含んでいる。

ナイアシンはアレルギー体質の人が摂りすぎるのはどうか?と私は思うが、欠乏してもペラグラという皮膚炎を起こすと書かれている。

心身に問題を抱えている場合は、このようなことを頭の片隅に置いて献立を考えてみると良いかも知れない。

『栄養成分の事典』則岡孝子=監修(新星出版社 2010年初版発行)
『栄養学と食のきほん事典』井上正子=監修(西東社 2011年発行)

ところで私は、子どもの頃から鶏肉が苦手だ。

セロトニン合成についての記事

http://d.hatena.ne.jp/myrtus77/20111107/p1