風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2012-03-17から1日間の記事一覧

博士の愛した数式とティリッヒ神学3

さて、肝心の博士の数式とティリッヒ神学の関係に移りたいと思う。 オイラーの公式というのがあるらしい。それは、e のπi 乗プラス1=0というものらしい。 私は昔から数学音痴なので、本文の引用によって物語の中でこの公式がどのように理解されたかを示す…

博士の愛した数式とティリッヒ神学2

私が『キリストとイエス』八木誠一=著(講談社新書)の中で出会ったのは「神は存在の根柢である」(ティリッヒ)という言葉だった。それは、すでに洗礼を受けてはいたが、不安と迷いと混沌の中にあった私が、ここに居続けようとはっきりと思わされた言葉だ…

博士の愛した数式とティリッヒ神学1

『博士の愛した数式』小川洋子=作(新潮社)については何も私が書く必要はないだろう、そう思えるほど世の中に知れ渡っている小説だと思う。だから内容についてはとても良かったとだけ書いておくことにしよう。 この博士の愛した数式がティリッヒの神学を表…