一つ目は唐揚げ。つけ汁に辛子を使うのがポイントだ。辛子はミョウバンの入っていないものを選ぶ。辛子、砂糖、酒、しょう油を合わせたものに一口サイズにそぎ切りしたササミを一晩漬ける。これに片栗粉をまぶして油で揚げる。私は、いつも少量の油でほとんど焼くような感じで揚げるのだが。
ここでも付け合わせの季節の野菜を同じ鍋(私の場合は中華鍋を使う)で作ってしまう。この場合は、少量の油で先に野菜を炒めるか、素揚げにする。
今回は、サツマイモを少量の油で焼くように揚げてみた。サツマイモにもビタミンB6が多く含まれているが、それ以外にも、ビタミンC、パントテン酸も多く含まれているため、B6食材であるササミと一緒に摂ることで、ストレスからくるアレルギー症状に対抗できるのではないかと思う。又、ササミに含まれる多くのタンパク質の分解を助けるためにも良いと思う。
基本的に私は揚げ物を作るのは苦手なのだがこれだけは良く作る。
もう一つは、ササミでスープをとる。これは、平松洋子さんの『わたしの台所手帖119のメモ』(集英社be文庫)から教えられたスープの取り方。ここでは、スープをとった後のササミでセロトニンを合成する料理を作ってみたい。
トリプトファンはビタミンB6、マグネシウムと共にセロトニンを合成する。が、体内でナイアシンが欠乏していると、摂取されたトリプトファンはセロトニンを作るよりも先にナイアシンを作る方に使われてしまうので、ナイアシンも一緒に摂る方が良いかと思う。ナイアシンも合わせて摂りたい場合はマグネシウム食材としてピーナッツバターを使う。ナイアシンが必要ない場合は市販のゴマだれを使えば良い。トリプトファン食材としてはアボカドを使う。
私は今回、擂ったカシューナッツに砂糖、しょう油、酢、ワサビを少量加え、ササミからとったスープを温め直して加えて、たれを作った。ここに、ササミをほぐして入れる。アボカドは縦二つ割にして種を取り、皮の中で薄くスライスしてレモン果汁をふりかける。アボカドの皮を剥き、たれの中に加えて和える。小ネギや玉ネギのスライスを加えても美味。
カシューナッツは他のナッツ類と比べてナイアシンが少なく、パントテン酸が多いので、アレルギー体質の人に優しい食材ではないかと思う。ピーナッツバターを使う場合は砂糖は入れなくて良いと思う。
ササミをスライスしてたれをかけた方が見栄えは良いが、和えた方が味が馴染んで美味しい。あらびきの黒胡椒をふるとより美味しく戴ける。
スープをとるときは、平松洋子さんのやり方を基にして、私は昆布、椎茸、ネギの青い部分を入れた。料理酒を加えて弱火で15分程煮る。蓋をしてそのまま冷ます。わかめを加えて卵スープにしてみた。スープはスープだけを使って、昆布や椎茸は佃煮にしても良いと思う。
他のセロトニン合成料理
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http://d.hatena.ne.jp/myrtus77/20111202
http://d.hatena.ne.jp/myrtus77/20111217/p1
http://d.hatena.ne.jp/myrtus77/20120206/p1