風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

弔いの家に(伝道の書7:2)

早春の色に埋もれて旅立てり

昨日の午後は牧師が出張から帰るのを待って、葬儀が執り行われた。
普通はこんなことはない。教会員が亡くなれば途中でも出先から帰ってきて葬儀のための準備を進める。今回は出かける前日に亡くなられ、ご家族が待っていますと言ってくださったので、一週間後の葬儀となった。その間に「多くの弔問客を迎えられた。ゆっくり葬儀の準備が出来た」と言ってくださった。
教会の長老としての務めを終えられて後、長く闘病生活をされた方だったが、体が不自由になっていく中でも愚痴一つこぼされなかったそうだ。「神様にゆだねようとしていたのだと思います」という喪主のご長男の挨拶の言葉もとても心に残る良い葬儀だった。
最期まで看取られた奥様が希望なさった白と黄色の献花に包まれて、主に導かれ、伴われて旅立って逝かれた。

牧師の妻になって何人の方の葬儀に参列させていただいただろう。二つ目の赴任地では見送ることが多かった。人生はそれぞれに違い、行われる葬儀もその時によって違う。けれど、葬儀に連なることで、その度ごとに、私自身が心備えをさせていただいていると思う。

弔いの家に行くのは、酒宴の家に行くのにまさる。そこには人皆の終りがある。命あるものは、このことを心にとめよ。(コヘレトの言葉7:2)

わたしはあなたたちの老いる日まで 白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。(イザヤ書46:4)