風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

街バル(わが街のあれこれ)


台風の前日の土曜日、街バルが行われた。
「バル」というのは南ヨーロッパで軽食店やBARのことを言うらしい。
「街バル」というのは、4枚綴りのチケットを購入して、その日のうちに「街バル」に参加しているお店を回る。1枚のチケットで1フード&1ドリンク。お昼に入ったお店では豆乳鍋と天然水で作られたソーダーを戴いた。
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私が車椅子の母を連れて北海道に行っている間に、市民病院が旧市街の外へ移ってしまい、新しいスーパーセンターもそちらに作られ、街の中心街は閑散としてしまっている。スーパーセンターが出来た代わりに今年になってチェーン店の小さなスーパーが一つなくなった。個人店からスーパーへ、そしてさらにそのスーパーも大きな駐車場スペースのとれる大きなスーパー一つにしていこうというのだ。しかし、山一つ越えて行かなければ行けないところへ車のないお年寄りはどうやって行けばいいと言うのか!中央へ、都市へ、大きな方へ、大量生産へと向かう先には破滅しか待っていない、と思う!

今年になってから、○○ストアと呼ばれている比較的小さなお店に買い物に行くようになった。そのお店のレジ係さんの中に、この人はちょっと他の人と違うなと思える人がいる。そう思って注目して見ていて、何度目かにその人のレジに並ぶと、私の買い物かごの中に、その人はレジ袋を入れなかった。最初にレジに並んだ時に、私はレジ袋を断っていたのだ。その人はそれを覚えていて入れないでいてくれたのだ。あぁ、やっぱりこの人はちょっと違うと改めて思った。他のレジ係の人は未だに入れ(て呉れ)る。レジ袋を配布するようにマニュアルで決まっている大きなスーパーでは、一人一人の顔を見たこんな対応は出来ないだろう。いくらお給料を貰っているのか知らないが、この人はお金に換算されない働きをしていると思う。けれど、本当に働くというのはこういうことなのではないかと、その人を見ていて思わされる。
このストアで私が気に入っている点がもう一つある。ストアの中でもお総菜やら何やら手作りしているのだが、ストア以外の、街にある小さなお店で手作りされたものが、ここでは置かれているのだ。この地方の郷土料理に「さんま寿し」というのがあるが、このストアには色んな人の作った「さんま寿し」が置いてあって食べ比べることができる。パンも同様で、中にはお店を持っていない個人が作ったパンも置いてある。これが私のお気に入りなのだ。余計な物が入っていないシンプルなパン。午後に行くともう売り切れて残っていないことが多い。地域の人の働きが生かされるこんなお店がいつまでも大事にされるといいなぁと思う。

もう一つはガソリンスタンドでの出来事。スタンドの中がガチャガチャしているので、入り口で待っていた。すると若いスタンドマンがタラ〜と出てきてたらたら誘導するので進み始めると、こちらに向かって大型車が出てこようとする。そこで私は向こうから出てこようとしているよとスタンドマンに合図してバックした。が、その後も不手際を何も謝りもしない!私は不快を露わにして「レギュラー、満タン!」と言い、別のスタンドマンが「どちらに行かれますか?」と尋ねるのに対して「まっすぐ!」と答えるだけ答えて、誘導を無視してスタンドを立ち去った。そして、「もっとシャキッと仕事しろ!お客を事故に遭わせるようなら、店を変えるよ!」と脅しておけば良かった、と後悔した。