風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

俳句らしきもの

薔薇夕べ

行き惑ふ径に深紅の薔薇一つ 分け入って青年惑ふ薔薇夕べ 人の世の深きを秘めて薔薇の紅 若き人招きし卓の薔薇こぼる 冬の薔薇の句を皆さん作っておられるようなので私も作りたいと思ったのだが、出てこなかった。それで、昔々作りかけていた薔薇の句のメモ…

ひとりゐる晩秋の家あめのおと10月は良いお天気の日が続いたが、11月に入った途端お天気が良くない。 アプローチのすぐ脇で虫に葉を食べられながらも花を咲かせた紫蘇が、あらかた種を落とした頃に、細かく切って庭の隅に敷いた。その上を歩くと、踏みしだか…

木犀日和とヘブンリーブルー

「出て来よ!」と木犀誘ふ昼下がり 「お出でよ」と金木犀の小枝切りということで、家の外でも、家の中でも木犀が香っている。 先週は木犀日和って感じで一週間良いお天気が続いた。[[金木犀の花っていうのは、先ぶれのように少しだけ咲いて香るのではないか…

種採りながらー固定種について『自然栽培vol.4タネの秘密』から

● 『パフュームLIVE3:5:6:9@広島グリーンドーム』と読書『平和のための戦争論』、それに『1009 再稼働反対!首相官邸前抗議』 311の教訓、専門家に任せきりにするとロクなことにならない(笑)を我々は簡単に忘れてはならないでしょう。 とい…

鼓室の奥に充つるsei-on

● 取るの字は耳を取るの意 月光のしじまの中に耳取られたり 伊藤一彦 耳は目のように自ら閉じることのできない器官である。現代社会では、さまざまな喧騒が否応なしに耳に飛び込んでくるから、「耳取られたり」というような静けさは、なかなか得られない。(…

庭ー「秘密の花園」

鶏小屋をぬけて秘密の花園へ鶏頭導く遠き花園遠き日の記憶の隅の花園にひとり遊べる吾を見つけぬ消え果てし園に生ふるは葡萄の木芍薬百合薔薇白き山茶花 祖父の家の鶏小屋の脇の庭には色々な木々が植わっていた。今から思えば二軒長屋の建つ一角、土地全体か…

花芙蓉ー落ちざる庭

● 第917回 時を経ても変わらないものの本質 たへなる夕明かり満つ ふとしも花芙蓉落つ またひとつ落つ この短歌擬きは、葛原妙子の次の二つの歌へのオマージュとして生まれた。明るき昼のしじまにたれもゐず ふとしも玻璃の壺流涕す『葡萄木立』 手品師 いで…

朝の歌、午後の歌

風はらみ白きワイシャツ天使となりて今大空へ飛び立たんとす今日の風、海へと誘ふ香り持つ 洗濯籠を空にし持てば ゆふべみっつ咲いてゐたらし月見草 花落としし跡に花のかたちを残せり空き地から貰って来たのが、あっと言う間に根を張って沢山花を咲かせて呉…

植物三首と一句

待つてゐるいつもいつも待つてゐる花が咲くのを月昇るのを ハウスメーカーが花壇に土を山盛り入れたので、その土をプランターに入れて、買ってきた朝顔の苗を三種類植えたのだった。ところが付いていた蕾が一つ二つ咲いたと思ったら、枯れてしまって、ヘブン…

梟の

ふくろうの声が聞こえるこんな夜は木菟や闇に向かひて吾ひとり 木菟の声止みてなほ闇深し この家の後ろには山があるので稀に梟の声を聞くこともある。 同じ町に住んでいても、私の育った家では聞いたことがなかった。わたしは、荒れ野のみみずく、廃墟のふく…

よろしゅうおあがりpart2と、チガヤの花穂の写真

「よろしゅうおあがり」について書いてからネットで調べていたら、こんな記事を見つけた。 ↓ 関西と関東・橋渡し文化人類学 これを見ると、「お腹いっぱい召し上がりましたか?」というような感じだ。なるほど!と思う。 祖母は紀三井寺の人間だが、「よろし…

つばめ行き交う

朝風につばめ飛び交う道を行く 娘が保育園に通っている頃、「風に乗りつばめ行き交う朝の道」と作って師匠に見せると、「燕が行き交っているということは風に抗って飛んでいる燕もいるということだから『風に乗り』と言うと、おかしなことになる」と言われた…

シロナの菜の花

しばらく花を見ていたいと思い、飾っていたら、花盛りになってしまって・・。 慌てて茹でて、筋張った茎の先を切り落とし、ペンネ風にななめに切って辛子和えにした。 茹でるときにガス台の上にこぼれ落ちた菜の花。 こんなところにもこっそり蕾を隠してる(…

ぷわ〜んと黄色い西日につながる光景ー春夕べ

● 第885回 居場所 最近、私は、全国から引きこもりや不登校や暴力その他の行為で中学校や高校を退学した子供達が、もう一度一から色々なことを学んでいくために通っている北海道の高校を取材して一冊の本を作った。 この高校を卒業して今は社会人として働い…

暮らしとは・・橙(だいだい)

暮らしとは暗き厨に置く橙 炉火灯し暗き厨に立つ暮らし 榾明り囲めば風の声聞こゆ 橙(ダイダイ)=ミカン科の香酸かんきつ類。熟すと橙色に。 ● 暮らしは、闇(くら)し。 もはや、経済成長がなくても豊かさを実感できる社会の構築、生き方の変化を目指すし…

アトピーとの闘い〜おこぼれ編(アーユルヴェーダと亜鉛と眠り)

● 不確定のままの深遠な対話を展開する場 村瀬さんは、京都大学で、学際・国際・人際融合事業『知の越境』プログラム、【統合創造学創成プロジェクト】ということを行なっている。 ・・「生命」に科学的にアプローチしているのだけれど、生命というものをと…

紫陽花林(あじさいばやし)抜けて丘へ

花蜂追って紫陽花林抜けて丘へ この後ろ姿の蜂の写真が一番気に入ってる。 トリミングしてぼやけてるんだけど、 たくさん収穫して持って帰る後ろ姿が可愛いから。 [ 以下はリンク。 ● 公明党の・・・・ ● 自民保守派によるバークの保守思想の誤解 自民党の保…

初夏(はつなつ)の朝

● 目線を変える ● アンケートのマジック・・・集団的自衛権行使賛成は27%か71%か? ● 川内原発再稼働やめろ! 0601官邸・国会前☆大抗議と映画『ローン・サバイバー』 今日の参加者は官邸前1500人くらい、国会前5000人くらい、その他で1000人くらい、併せ…

藤の花房、ゆるる、揺るる

● 『俳句にとって「読み」とは何か』 萩山栄一 どなたかかに示唆されてこんな論文を見つけました。読み応えのある内容でした。感謝致します。(ミルトス) 藤ゆるる心貧しきとき揺るる 植木道子新堀邦司=著『神を讃う-キリスト教俳句の世界-』(新教新書)…

ひとりゐる春昼の部屋・・それにしても、小保方さんの・・

ひとりゐる春昼の部屋紅茶の香 この写真のカップもポットも頂いた物。 カップは30年も前に誕生日のお祝いに友達から。 ポットはクリスマスのプレゼントに。このポットを箱から出したとき、蓋はどこだろうと箱の中を探しに探した。でもこういうデザインらしい…

呼び覚(さ)まされてー春寒(はるさむ)

春寒や龍之介の句読みをれば春風になんとはなしの不安覚まされ 福島県富岡町〜夜ノ森の桜(2013.4.8) window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js…

STAP細胞騒動で安倍政権へ向けた目も曇(くも)らされ・・

● 従業員は路頭に・・国会成立が迫る中小企業「廃業促進」法案 こんな法案が考えられていたんだ。今朝の毎日新聞の1面は酷いね! 「STAP論文不正 画像捏造・改ざん 小保方氏、1人で実行 理研認定」こんな一面では1面をちらりと見ただけの人間は小保方氏が…

とうとう雨になっちまった

とうとう雨になっちまったさくらのはなびら散らして 春の暁星 猫どもの声うるせぇなぁ

白蓮(はくれん)も開(さ)き

いつの間にか白蓮もさき散っていた ● 原発訴訟で函館市長「住民無視」 大間の建設差し止め 電源開発(Jパワー)や国に大間原発の建設差し止めなどを求める訴訟を自治体として起こす北海道函館市の工藤寿樹市長が共同通信のインタビューで「事故が起きれば近…

猫に遇(あ)う

春の扉あけはなちて猫に遇う真夜中にうるさいよ猫、春満月春の暁星 猫どもの声うるせぇなぁ 今週、桜、開花予定だそう・・。 昨春、猫祐が姿を見せなくなってから他の猫も見かけなくなっていたのだが、この春はまた猫がまわりで活動し始めたようだ。 あれ?…

ささなき

● あれから3年 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.…

我はまだ夢の中

白木蓮まだ咲くな我は夢の中 いつも買い物に行く道の途中のチャップマン邸の白木蓮がみるみる膨らんで今にも花を咲かせそうになっていた。 木蓮には雨が似合う。木蓮には夕暮れが似合う。 明るい光の中で花盛りになりそうな木蓮を見るとゆううつになる。 私…

学習会のお知らせ「原子力発電の問題・・ヨハネの黙示録の預言から考える」2/11(火)13:30~大阪池田市にて

一歩ずつ春の雪ふみしめてゆく

寒桜

人去りし白き聖堂寒桜 下の枠の中は冬の桜の歌のリンク ● 冬の櫻は仄かにひかるー「光声日記」さんより● 絶望の色はと問われ桜色ー「いらくさのとげはいたいよ」さんより 人去りし白き堂にてさくらばな薄紅色にしづもりて咲く 私の歌擬きは俳句で言ったこと…

無下といふー1月21日

無下といふ言葉思ほゆ久女の忌 今日は、杉田久女の忌日