たへなる夕明かり満つ ふとしも花芙蓉落つ またひとつ落つ
● 第917回 時を経ても変わらないものの本質
この短歌擬きは、葛原妙子の次の二つの歌へのオマージュとして生まれた。
明るき昼のしじまにたれもゐず ふとしも玻璃の壺流涕す『葡萄木立』
手品師
いでてゆくしづけさありて入りきたるしづけさありぬ ここはゆふぐれ『をがたま』
花芙蓉今年落ちざる庭となり
雪国に住まひし日々は遠ざかる午睡の夢か 酔芙蓉落つ
たへなる夕明かり満つ ふとしも花芙蓉落つ またひとつ落つ
● 第917回 時を経ても変わらないものの本質
この短歌擬きは、葛原妙子の次の二つの歌へのオマージュとして生まれた。
明るき昼のしじまにたれもゐず ふとしも玻璃の壺流涕す『葡萄木立』
手品師
いでてゆくしづけさありて入りきたるしづけさありぬ ここはゆふぐれ『をがたま』
花芙蓉今年落ちざる庭となり
雪国に住まひし日々は遠ざかる午睡の夢か 酔芙蓉落つ