風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

俳句らしきもの

私の裏庭に杜鵑草の花が咲いた

長き季(とき)ふふみて咲けり杜鵑草(ほととぎす) 待ち望んで千三百三十五日に至る者は、まことに幸いである。(ダニエル書12:12)主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。 ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行を…

風鈴

風鈴の垂れてしづけし戦争に移らん時の静けさに似て 鈴木幸輔『長風』(1954年・白玉書房) 毎日の新聞の見出しが危うくなってきた。70年あまり続いた日本の平和が終るのではないかという気配だ。といっても、戦争を知る世代が減ってゆくなかで、戦後生まれ…

秋の陽差しに

さっきから秋の陽差しに留まってる写真を撮りながらだんだん近づいていったら、飛び立ってしまって、こんなところに・・。 主よ、わたしの神よ、あなたは大いなる方。栄えと輝きをまとい 光を衣として身を被っておられる。…。雲を御自分のための車とし 風の…

木菟(づく)の声

夏の夜や湯上がりに聞く木菟の声 夜の九時前後、裏山で、五月の終わりから六月にかけて、毎日のように梟だか木菟だかが鳴いていた。フクロウやミミズクは冬の季語になっている。歳時記には、「冬の夜にこの鳥の声を聞くと、凄惨な感じを受けるというので、冬…

花の多い季節

羽化したるばかりの翅を伸ばすごと花菖蒲開(さ)く朝の光に 右はかきつばた。もしかしたらアヤメかも知れない。長老はカキツバタを植えたと言っておられたが?絣のような花びらで初めて見るような花だ。金曜、土曜と咲いた一番花が日曜にはすぼんで、今朝二…

夏蜜柑と牛乳

いただいた夏蜜柑を剥こう今日は私の一日の達成課題のなんとたわいの無いことだろう。昔は、すっぱいすっぱい夏蜜柑があった。隣近所からのお裾分けで貰った夏蜜柑は本当にすっぱかった。祖父の家には実のなる木は植わっていなかった。祖母が剥いておいてく…

日本語(ことば)等とうの昔に死んでいる

ホトトギス山を拓きて建つ病院数多なる研修医をり蛙鳴く鳥帰る如く主治医も帰りゆくおとなへば病棟巡りつばめ飛ぶ黒き背を見せて燕の低く飛ぶ白き胸見せて燕の飛び過ぎぬこうして地方は切り捨てられていく。 日本(ことば)等とうの昔に死んでいるこの政権を…

春の雨ふってる

春の雨ふってる夫(つま)は起きて来ず このところ雨が続いている。 朝もごろごろゆっくりしていたいのなら、そのままにしておいてやりたいと思うのだが、寝たまま死にかけているかもしれないので、見に行く。 実際、娘の高校時代、宗教主任だった先生の奥様…

骨(こつ)の音ひびく

昨日の砂子屋書房の「一首鑑賞 日々のクオリア」で、散る桜の花に骨の音を聴いているというような短歌が紹介されていた。それで、前に、落花に骨の音を聞くという短歌擬きを作ってブログに載せたことを思い出して探した。私は、自分の作った俳句擬きも短歌擬…

冬の雪道

光受く 嫗は逝けり雛の夜 患者さんは、待ってるんです。「○○先生はもう帰られたんでしょうね。だって自動車がありませんから」と悲しい表情で聞いてきます。患者さんは、医者の乗ってる自動車のナンバーを知ってますよ。「ああ、きょうは会いに来てくれなか…

魚屋の猫

魚屋の路地に猫ゐる冬日かな 娘の撮った猫→ 野良猫が家の周りで「アオーアオー」と鳴くので、「アオ」と名前をつけた。 「アオがうるさい」と言うと、とりあえず家族にだけは通じる。 ←夫の撮った猫

今朝の雨ー撓(しな)ふ

枝撓ひ寒さやはらぐ今朝の雨 神よ、あなたは豊かに雨を賜り あなたの衰えていた嗣業の地を回復され、あなたの民の群れをその地に住まわせてくださった。(詩編68:10~11) こちらは、十数年ぶりに雪の積もった日曜の朝のレモン・マリーゴールド。

改源に含まれるカンゾウ末は血圧を上げる?

ハーブティーの本のリコリス(甘草=カンゾウ)の項に、「高血圧の場合は使用を避ける」と記されている。 また、別の栄養医学の本には、カリウムイオンを尿中に排泄するものの一つとしてグリチルリチン製剤が上げられていた。グリチルリチンとは甘草に多く含…

時雨闇に

「見捨てよ」と言はんばかりの対応におほどかな友の怒りてをりぬ 快く食事をさせて寝かしつくその後救急車(くるま)を呼びしと伝ふ 同じ階の父の近くに母入るを父には内緒にしてゐると云ふ 父が病に倒れるまで自宅で父が母を看る老老介護だった 聞き知らば…

蔦紅葉

● ボクらを取り巻く3つの課題(政治経済のトリレンマ)と『1223再稼働反対!首相官邸前抗議』、それに政府の『東電改革案』 ということで、今週も官邸前へ。 今日が今年最後です。昼間は19度まで気温が上がって暑いくらいだったんですけど、夜風は冷たくなり…

ひらいた、朝起きると開いていた!

先週の土曜日は風邪が悪化していつもリンクさせていただいているSPYBOYさんの官邸前抗議も拝見することが出来なかった。今日は、先週載せる予定だった家の中で11月に花を咲かせた朝顔の写真と共に昨日の官邸前抗議をリンクさせていただくことにしようと思う…

静寂(しじま)深し

静寂深し砧の音さへ聞こえよう 暑いから寒いに変わって、こんな寒さの時は何を着ていたのだろうと考え込んでしまう。 そんな私の耳に聞こえてくるのは琴の音。 五段砧、砧、遠砧。箏曲には砧の音を表したものが多くある。 琴と言えば、八木重吉にこんな詩も…

明日ひらく

● 映画『黒い牡牛』と読書『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』、それに『1104再稼働反対!首相官邸前抗議』=愛国心は悪党の最後の隠れ場所 ということで、今週も官邸前へ。朝方は寒かったですが夕方は気持ちいいくらいの気温でした。今日の参加者は800…

墓標抱きて

建ち並ぶ墓標抱きて山、紅葉今年の初雪は早かったようだが、札幌に住んで一番良かったのは居ながらにして紅葉狩りができたことだ。というより、紅葉に包まれて数週間を過ごすことができたことだ。 中央図書館に行く道からお墓の建ち並ぶ山の中腹が見えた。他…

共生ですか?酔芙蓉と毛虫

● 『東電からの原発事業分社化』と映画『ハドソン川の奇跡』、それに『ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル』 今週、ボクはコンサートへ行くので官邸前抗議はお休みしました。 (中略) さて、今週 気になったのは『東電 原発事業は分社化』、『廃…

この世の縮図のような・・

あるブログ記事への呼応として、ここを書く。捨て猫に訣れし午後の秋の風 まったく、余計なことをしてくれる、と思うことがある。 「私はいいことをしている」と、それを誇示しようとして、余計なことをするのだ。 自分はいいことをしていると思い込んでいる…

木登り猫と・・

● ダメ新聞の朝日 Part2(笑)と『京都旅行記』、それに読書『過剰な資本の末路と、大転換の未来』、さらに0819再稼働反対!首相官邸前抗議 と、言うことで、今週も官邸前抗議へ。東京でも時折 強い雨が降ったかと思えば晴れる、熱帯のようなお天気ですが、そ…

オルメテックと糖尿の薬

我が怒り放てるごとく大雷雨 「先生は、薬を飲むかどうか僕が自分で判断しても良いように言ってたよ」などと偉そうなことを言うので、頭に来て、しばらく放り投げていたのだけれど、私の予測通り具合が悪くなって、オルメテックと糖尿の薬は飲まなくなったら…

ほととぎす山を拓きて建つ病院

● 『ブレクジットとポピュリズム』と『0617再稼働反対!首相官邸前抗議』 と、言うことで、今週も官邸前抗議へ。なんと今日が200回目だそうです。ボクは180回は行ってるな(笑)。 今日の東京は暑かったです。まるっきり夏。夕方になっても汗ばむ陽気でした…

春の古書

「第34回 春の古書大即売会」 2016年5月1日から5月5日 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1京都市勧業館「みやこめっせ」1F10時〜16時45分(5日は16時にて閉場)44店舗、古本50万冊がお待ちしています。 pic.twitter.com/CJcYL3Jihk— 京都古書研究会 (@koshok…

抽象的思考の絵画化ーテンプル・グランディン著『自閉症の才能開発』より

● 『TPPと北海道五区の補選』と『0415 再稼働反対!首相官邸前抗議』 と、言うことで、今日も官邸前へ再稼働反対の抗議へ行ってきました。 徒にリスクを唱える気はありませんが、やはり地震国に原発、というのはムリがあると思います。その時々の震源の深…

湯湯婆(ゆたんぽ)って湯婆婆(ゆばーば)に似てる

押し遣りし湯湯婆も一度かかへ込む押し遣りし湯湯婆も一度かかへけり→何か他人事のようだ 押し遣りし湯湯婆も一度かかへたり→なんか勇ましすぎる 押し遣りし湯湯婆も一度抱きにけり→ちょっとエロチックな感じが・・ 押し遣りし湯湯婆も一度かかへ込み→う〜ん…

大地には猫

● ボクらの武器はコール:『安倍政権NO!☆0214大行進in渋谷』と映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』 この記事の中の、『原発もろとも安倍もやめろ』のコールがとても良かった(ミルトス)。● 『保育園落ちた日本死ね!!』と『#とりまUNITE』(笑)、そ…

立春も過ぎたのだけど、冬らしい二句と一首擬き

冬星や外(と)の面(も)に待つも愉しけれ 押し遣りし湯たんぽ隅を温(ぬく)めをり これは本当は湯たんぽでなくて、小さい電気あんか。 私が中学くらいの頃から使っているやつ。 コードの部分に「ナショナル」と書いてある。もう?十年? 立春も過ぎたのだ…

今年もお終い

髪切りに髪切り屋にゆく大晦日 ● 髪切り屋客は吾ひとり初雪来 『いらくさのとげはいたいよ』より 天に昇ってゆく未を上目遣いで見ている「言は申」とその仲間。