風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

改源に含まれるカンゾウ末は血圧を上げる?

ハーブティーの本のリコリス(甘草=カンゾウの項に、「高血圧の場合は使用を避ける」と記されている。
また、別の栄養医学の本には、カリウムイオンを尿中に排泄するものの一つとしてグリチルリチン製剤が上げられていた。グリチルリチンとは甘草に多く含まれる成分である。カリウムを尿中に排泄し、ナトリウム濃度を上げ、水分を体内に引き込み血圧を上げるということだと思われる。
けれど、カリウムが体内に多い場合は・・?しかしここからは世の中の常識ではなく私の思考に入っていくのでここに書くのは止めておこう。
甘草というのは近年あらゆる食品に添加されている甘味料の一つであるが、血圧の高い場合は摂取に注意が必要だということである。


実験は身を以てこそ薬喰

師匠から譲り受けた角川の俳句歳時記の「薬喰 くすりくひ」には、次のように記されている。

昔は獣肉は穢ありとされ、薬と称してたべた。ことに冬季は体が温まるのでひそかに食した。「中を補ひ、気を益し、一切の風虚を療し、血脈を調ふ」といっておもに鹿を用いた。鹿をロクといい、紅葉鍋ともいう。
また、『食べ物のメリット・デメリット』には「薬食い」にまつわって面白いことが書かれている。

 日本では、仏教の影響もあり、古くから肉食を否定する教えがあった。江戸時代に入ると、徳川幕府は庶民に対し肉食を禁じた。この理由は、肉を食べると性質が荒く精力的で、獰猛になり戦闘的となって世の中は喧騒になるというものであった。それを未然に防ぐために肉食を禁じたのである。立案者は禅僧の天海だったという。
 しかし、将軍みずからは「薬食い」と称して牛肉のみそ漬けを食べていた。近江牛の肉のみそ漬けが井伊家から将軍に献納されていた。「薬食い」とは、さしずめ現在でいうところの「薬膳」である。
 ところが、一般庶民のあいだでも、江戸中期頃から馬肉を食う風習が鹿児島や熊本から始まったといわれる。明治維新を契機として徐々に肉食は一般にも普及していった。(川嶋昭司=著『食べ物のメリット・デメリットがまるごとわかる本』(三笠書房)より)

年末に風邪を引いたとき、熱が上がっていきそうな時には改源を飲んでいたのだが、免疫力が落ちていると思い、薬食いと称して亜鉛の多い牛肉を食べたりした。ただ、亜鉛も摂りすぎると血圧を上げるんじゃないかと考えている。確証は持てていないのだが。
色々まとめなくてはと思っていたのだが、新年早々、また風邪を引いてしまってなかなか思うに任せない。
いずれにしても、食べ物でも偏って摂り続ければ病気となるのだから、漢方でも薬草茶でも摂り続けない方が良いだろうというところに帰着することは間違いない。