風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

ステロイド剤の長期使用で筋力が低下する

以下の記事には、本屋での立ち読みで得た情報が混ざっているので、参考書籍を詳しく記載することが出来ません。

偽アルドステロン症というものがあるらしい。血中のアルドステロンは低下しているのにアルドステロン症のような症状が出るというもののようだ。

アルドステロンは副腎皮質ホルモンの一種の電解質コルチコイドであり、腎臓の尿細管でナトリウムイオンの再吸収とカリウムイオンの排泄を促進する働きをする(『目でみるからだのメカニズム』)。このため低カリウムによって、症状として筋力の低下がおこり、重症の場合、起立不能、歩行困難となる。
これは、グリチルリチン製剤や甘草ステロイドの長期使用によって起こると書かれたものがある。
ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤を長期使用すると体が副腎皮質ホルモンを造らなくなる。よって血中アルドステロンは低下となるのではないだろうか?しかし、血中アルドステロンは低下しているが、薬を服用(喘息の場合は吸入)しているためにアルドステロン作用が起きていると考えられる。
副腎皮質ホルモンの中の糖質コルチコイドに抗アレルギー作用があるため喘息などの吸入薬としてステロイド剤が使われている。糖質コルチコイドは電解質コルチコイドの受容体とも親和性を持つためアルドステロン受容体に容易に結合するようである。そのためアルドステロン作用を起こす。

しかし、ステロイド剤は服用を急に中止するとリバウンドが激しく出る場合があるので注意が必要である。徐々に止めていくようにしなければならない。薬を徐々に止めていくように指導できる医師が最も力のある医師だろうと思う。そう言えば、色々立ち読みした中に、「匙加減出来ない医者は自動販売機以下」とか何とか書いてあったのがあった。

夫の場合は喘息の吸入薬などは使っていなかったので偽アルドステロン症ではなく、本来のアルドステロン症だったと思う。ナイアシンの摂りすぎでアレルギーを起こしていたからだ。また、長期のストレスでストレスホルモンである副腎皮質ホルモンが放出されて、アルドステロン作用を起こしていた。

アルドステロン症は、低血糖症、アレルギー、ストレスによる副腎の疲弊、副腎皮質の腫瘍などで起こる病気だと記されている(『栄養医学ガイドブック』)

利尿剤もカリウムを排出する場合があるので、利尿剤を飲んでいる今は、筋力低下が起こる可能性があるので気をつけなくてはいけないと思う。

参考書籍:柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』(学研)
     堺章『目でみるからだのメカニズム』(医学書院)等