風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

ナイアシンと、コレステロール→ステロイド(副腎皮質ホルモン)と、亜鉛の関係


ここに関連した最新記事は以下
  ↓
https://meromeropy77.hatenablog.com/entry/2018/09/22/143633


ナイアシン:性ホルモンや…の合成にかかわる。(『栄養成分バイブル』)
ナイアシン:脂肪の代謝をよくするので、高脂血症動脈硬化の人に、ニコチン酸やニコチンアミドを投与すると、血清中の脂質を抑え、コレステロール値や中性脂肪値を低下させる効果があることがわかっています。(吉川敏一『ビタミン・ミネラル早わかり』より)注:ニコチン酸とはナイアシンのこと。

ナイアシンコレステロールを材料として性ホルモンを造るから、血中のコレステロール値を下げるのだ。
副腎皮質ホルモンも性ホルモンもコレステロールから造られるが、副腎皮質ホルモンの方が優先される。長期的にストレスが続く場合、性ホルモンは造られなくなる。この副腎皮質ホルモンは、ステロイドホルモンとも呼ばれる。

 ステロイドの場合は、過酸化脂質として皮膚に沈着します。(安保徹=著『免疫力を高めれば、薬はいらない!』(三笠書房)より)
ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤を飲むのを止めて激しいリバウンドを起こした時、娘の足にはニキビも出来ていた。ステロイド剤を薬で摂取していると体は副腎皮質ホルモンを造らなくなる。リバウンドを起こすのは、体が副腎皮質ホルモンを造らなくなってしまったためにアレルギーの暴走を引き起こすヒスタミンなどを抑制することができなくなるからだと思うが、同時にニキビが出来ているというのは、体内に蓄積したステロイド剤が酸化したためだということなのだろう。
加えて、ステロイドホルモンの蓄積によって、抗酸化に働く亜鉛が排斥され、不足していたとも考えられる。

リバウンドを起こしてすぐに、パントテン酸の多い鶏もも肉、豚肩ロース肉、納豆などを中心に食事で治そうとしたのだが、これらには亜鉛も程良く含まれている。足などを中心に組織液が出ていたのがだんだん良くなっていって、顔に移って、治りかけてから2か月ほど皮膚がしっかり定着せず、ボロボロと剥がれ落ちる状態が続いたのだった。この状態が亜鉛が多すぎて細胞の新生が亢進しすぎたためなのか、亜鉛が足りなくて表皮がしっかり造れないまま剥がれ落ちていたのか、まだ結論付けることが出来ないでいる。銅を損なうほどに亜鉛が多ければ、皮膚がボロボロと剥がれ落ちるどころでなく、組織液が吹き出すだろうと思われる。しかし・・?

副腎皮質ホルモンはコレステロールから造られる。これらが蓄積されて酸化されることでニキビ等の過酸化脂質となる。この過酸化脂質を分解する酵素の構成成分が、亜鉛や銅などのミネラル類である。


 簡単にいってしまえば、肝臓で生成されたコレステロールが、末梢組織に運ばれていくから「悪玉」、末梢組織から余って使い終わったコレステロールをそのまま放置せず、肝臓に戻す役割をしているから「善玉」というわけだ。
 しかし、これは正確な表現ではない。「悪玉」なのは、「酸化した」LDLコレステロールであって、「酸化していない」LDLコレステロールは、むしろ重要な役割を担っているのだ。
 じつは、性ホルモンの材料になっているのはLDLコレステロールであり、細胞膜を構成しているのもLDLコレステロールだ。…。こうしたいろいろな“材料”を引き連れて末梢組織をめぐっているのだから、悪玉であるはずはないのだ。問題は、LDLコレステロール自体にあるのではなく、LDLコレステロールが「酸化」してしまうことにある。
(中略)
 イメージとしては、たんぱく質の丸い玉のなかに、コレステロールがいっぱいつまっているのが比重の低いコレステロールLDL、玉のなかのコレステロールが少ないものが、比重の高いHDLというぐあいだ。
 このたんぱく質に「糖」がくっついてしまうと、問題が発生する。それが…「糖化」だ。
 たんぱく質が「糖たんぱく」というかたちをつくってしまうと、血糖値のコントロールがうまくいかなくなるなどの弊害が生まれてしまう。フリーラジカルも糖たんぱくによってつくられてしまうことがすでにわかっている。
 たんぱく質に包まれて血液中を運ばれるコレステロールにも、当然影響は及ぶ。糖たんぱくの影響を受けて酸化してしまったコレステロールが、末梢組織に届けられてしまうというわけだ。コレステロールが悪者だという定説、LDLコレステロールが悪玉と呼ばれるゆえんはここにある。p103(溝口徹=著『「脳の栄養不足」が老化を早める!』)