風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

漢方薬の服用も2週間位を目処にして止める方が良いと思う。

娘が、耳の掃除をしてもらいに耳鼻咽喉科に行って「時折眩暈がする」と話すと、検査をして「メニエール病になりかかっている」と言われ、苓桂朮甘湯を処方された。

2週間ほど服用して、「眩暈と言うより貧血かな?と」と言うと、別の薬を処方された。それは「美味しくない」と言って飲んだのだったか飲まなかったのかもう忘れてしまったが、また元の苓桂朮甘湯に戻って2週間分出された。

 

そうして、それを続けて飲んでいて、段々と具合が悪くなってきた。

その一つとして、頻繁に「頭が痛い」と言うようになった。

苓桂朮甘湯(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se52/se5200145.html

漢方では、めまいの第一の要因として“水毒”を疑います。水毒とは、体の水分が停滞したり偏在することで、その循環が悪いことを意味します。この方剤、苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)は、水分循環を改善し水毒を取り去ることで、めまいを治します。(略)

苓桂朮甘湯の構成生薬は下記の4種類です。“茯苓”と“蒼朮”は、水分循環をよくすることで、めまいを改善します。“桂皮”は、のぼせに効くほか、頭痛を発散して治すといわれます。これに、緩和作用をもつ“甘草”が加わります。(略)

    茯苓(ブクリョウ)
    蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
    桂皮(ケイヒ)
    甘草(カンゾウ

(略)

適応証(体質)は、虚証(虚弱)、寒証(冷え)、湿証(水分停滞)となります。

(略)

重い副作用はまずありませんが、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。「偽アルドステロン症」と呼ばれる症状です。複数の方剤の長期併用時など、念のため注意が必要です。

【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください

・偽アルドステロン症..だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。 

【その他】

・胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気

・発疹、発赤、かゆみ 

 

頭痛というのは過緊張で血流が悪くなって起こる緊張型頭痛と脳の血管が拡張することで起こる片頭痛とがあるようだ。

 

苓桂朮甘湯の説明に記されている眩暈の第一要因としての水毒は血流とも密接に関わっていると言える。

苓桂朮甘湯は、停滞して遍在している水分を循環させることで水毒である眩暈を改善する薬だということだ。溜まった水によって神経が圧迫されて眩暈も起こるし、頭痛も起こると考えられる。電解質は細胞内外、血管内を行ったり来たりして、血液や水分を循環させている。

 

また、「“桂皮”は、のぼせに効くほか、頭痛を発散して治すといわれます」と記されている。桂皮(シナモン)にはマンガンとカルシウムが多く含有されている。

「頭痛を発散して治す」というのは、カルシウムの働きに関連しているだろうと考えられる。

 

meromeropy77.hatenablog.comこのように一方的な記載で、兎角カルシウムはナトリウムと同じく悪者扱いされがちなのだが(笑)、カルシウムが足りないと平滑筋において血管の収縮が起こらず、弛緩性の便秘にもなるし、最悪腸閉塞も起こす。
(略)
つまり、カルシウムが不足すると、血流が回らず、水分が停滞、遍在し、水毒を起こすということにもなるということである。

 

カルシウムは血管を収縮させることで、脳の血管拡張で起こる片頭痛を治すと考えられる。

つまり、苓桂朮甘湯は血液や水分が停滞、遍在することで起こる眩暈や頭痛を治すのだ。

 

しかしそれを飲み続けていると、逆の頭痛である血流が悪くなる緊張型頭痛が起こってくるということなのだ。

 

娘は事務仕事をしながら頭痛に悩まされていた。

 

片頭痛の特徴は体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅することです。また頭痛以外に吐き気、嘔吐、下痢などの随伴症状があり、光、音、におい、気圧や温度の変化に対し敏感になることも特徴です。(略)

 

一方、無理な姿勢の維持や長時間のパソコンの使用などによって、目の疲れや倦怠感などとともに痛みが現れやすいのが「緊張型頭痛」。後頭部から首筋を中心に頭全体がギューッとしめつけられるように痛みます。(https://kenko.sawai.co.jp/healthcare/200909-01.html