風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

STAP細胞騒動で安倍政権へ向けた目も曇(くも)らされ・・


従業員は路頭に・・国会成立が迫る中小企業「廃業促進」法案 こんな法案が考えられていたんだ。

今朝の毎日新聞の1面は酷いね!
「STAP論文不正 画像捏造・改ざん 小保方氏、1人で実行 理研認定」こんな一面では1面をちらりと見ただけの人間は小保方氏が極悪非道の人間に印象づけられてしまう。1面には「3面につづく」と記されているが、31面の小保方氏のコメント(↓)は1面をちらりと見ただけでは掲載されていることにも気づかない。毎日新聞は新聞を売るためにこんな掲載の仕方を採用したのかと思われても仕方ないと思う。祖父がとっていた以来の毎日新聞だが、こんな記事の載せ方をするのなら新聞をとるのは止めるぞと言いたくなるほどだ。

2面には「成果至上主義へ警鐘」という編集委員の記事が載せられているが、こんな載せ方では効果が全く得られないではないか!しかし、この記事を読むと、新自由主義の影響がこんなところにも出ていて科学研究の現場においても非正規職員の問題が大きいことが良く分かる。
しばらく前に兵頭正俊さんが、「満足に職も与えず、あっても非正規で・・。と思っていたら、失敗も許されない社会になっていた」とツイートされていたが、全く日本は兵頭さんの言われた通りの社会になっていると思う。
「一流の人間は他人を見ない。一流の人間は競争原理によっては動かされない。一流の人間は目標そのものに向かって動く」遠山啓氏が言っていた(確か?)が、カバの一つ覚えのように何でもかんでも競争原理を取り入れて世の中を動かして行こうとするのはもういい加減止めたらどうか!

しかし!このSTAP細胞騒動で一番の問題は、安倍政権への監視の目が曇らされることである。この騒動が起こってきてからというものNHKの籾井発言問題など吹っ飛んでいるだろう。原発再稼働、核輸出(そうそう、今日の2面の片隅には「武器輸出を緩和」と小さく載っていた)、特秘法、憲法改悪問題、消費税、エトセトラ、エトセトラ・・。ナチスを見習ってドサクサに紛れて色々なことをいつの間にかいいようにしようと言うのか?


追記
3面には「新法人指定 先送り」と見出しがあり、「『特定国立研究開発法人』に理研を指定する閣議決定について先送りする方針を明らかにした」と書かれている。新法人というのは「国家戦略に基づき世界トップレベルの研究成果を生み出すことを狙ったもので、海外からも優秀な人材を確保するために柔軟な給与設定ができる制度」らしい。
ここの記事には、文科省幹部は『STAP問題はタイミングが悪すぎる』と吐き捨て、別の幹部も『新法人の制度をつくろうと文科省が汗をかいたのに、最後になって経済産業省所管の産総研だけが指定される事態は避けたい』と語気を強めた」と書かれていて、恰も理研が新法人に指定されるように力を入れてきたかのように思わされるんだけど、一連の騒ぎは産総研ではなく理研の方に目を向けさせ、新法人に指定されるのはこれほど難しいのだと思わせようとしたものなのではないか、というような・・?STAP騒動って人によっては一石何鳥くらい収穫ある話なんだろう?というような・・。
ところで、この記事の「柔軟な給与設定」って税金でってこと?

STAP論文を巡って

   花曇 女(をみな)はひかれ刑場へ