風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

拝金主義に取り込まれた輩(やから)は陸(ろく)な者(もん)じゃない!

「ツケ 国民医療費に」−この新聞記事が一番突きたかったのはこの部分だろう。
けれど、この大きな見出しの横の「『医学村』論文への疑問放置」という小見出しを目にした時にちょっと引っかかったことがあった。STAP事件との関連である。これを目にした読者がSTAP細胞についても同じような不正として捉えかねないのではないかと思ったのである。けれど小保方さんの論文の小さなミスと、この記事は全く別種である。こちらは金に目が眩んだ者達の事件なのである。

しかし、報道が正義の側に立って不正を糾弾するということを目指しすぎると、過ちを犯すのではないかと思う。この場合は良かったかも知れない。けれど最初に答を想定して、責められるべき人間を予め予定して追及しようとすれば冤罪を引き起こすようなことになりかねない。そしてこれは、スクープを出して新聞が売れるという「拝金主義」につながりやすい。このところ、毎日新聞の報道を見ていてそんなことを思わされる。


さて、病人を抱えている身なので、医療と薬に関しては常から考えざるを得ない立場にある。

はっきり言えば、これまで信頼できる医師には出会ったことがない。
たった一度だけ、「この先生は・・」と思ったことがあるのは、夜中に母が救急で運ばれた徳州会病院の若い医師だけだ。この時の先生は、一緒に付き添って行った施設の看護婦長が帰りたがるのを、「あなたもナースなら・・」とたしなめてくれたのだった。もちろん私は「この方は明日もお仕事があるので、・・」と言って途中で帰って貰ったが・・。
娘のアトピーに関しては、皮膚科に連れて行っては傷ついて帰って来ることが多かった。苦しんでいる者に向かって、まるでこちらが何か悪いことでもしているかのような言い方をする。薬を使い始めれば、医師の指導のもとで使わなければ酷いことになる、勝手に止めてはいけない、と言われる。そして一生使い続けなければならなくなるのである。
甲状腺の病気なども、この病気は一度なれば一生薬で調節をし続ける病気だ、と言われた。
この記事の、血圧などもそうではないだろうか。血圧が高いと診断されれば塩分を控えろとばかり言われ、それ以外は薬を出されるだけだ。近年、高血圧の基準値はどんどん下がってきているのではないだろうか。そして高血圧患者は増える一方なのでは・・?

かくして薬は、一生飲み続けなければならないものとなる。誰のために?


私は、医者というのは、薬ではなく解剖生理学の知識をもって病人をサポートすれば良いのではないかと思うが、今の制度では全く無理だろう。先ず、解剖生理の知識だけでは病気は治せない。栄養学の知識が必要だろう。栄養学を突き詰めていくとサプリメントで治すという分子整合医学となると思う。さらにそれを突き詰めていったところに薬学があるのではないかと私は思うが、今の医療の現場では医師が一番偉く、薬剤師も栄養士も医師の下におかれ、時に患者でさえも医師の診断に従わなくてはならない。又、近頃ではセカンドオピニオンというものでさえ医師側の責任逃れのために利用される始末である。そして薬を出さなくては儲からない、そういう制度になっている。


「どうして医者になったのか」−こういった動機とか志といったものが、根本的なところで大事なのではないかと思う。初めには高い志を持っていたが、挫折したという場合もあるとは思う。しかし、最初から儲けるために医者になったというのでは話にならない。けれど、今の世の中、そういう人も結構いるのではないだろうか。そんななかで、「いつか多くの人に役立つ」ことを夢みて研究を続けたいという小保方晴子さんのような存在は貴重だと言わなくてはならない。


散る桜と小保方さん記者会見について
私はSTAP現象に出会って以降、この現象を発表する使命感とともに、毎日実験に取り組んでまいりました。そして、この現象のメカニズムが詳しく理解され、いつか多くの人に役立つ技術にまで発展させていける日を夢見てきました。どうかSTAP現象が論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを何よりも望んでおります。(小保方さん会見コメント文より抜粋)