風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

短歌らしきもの

レモン・マリーゴールドとヘブンリー・ブルーとネリネ

● KEEP CALM and NO WAR ★1206銀座大行進 日曜日は、『黄金のアデーレ 名画の帰還』映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』公式サイトを見て圧倒されました(名作です)。そのあと気持ちを何とか切り替えて(笑)、銀座でデモに参加してきました。(抜粋引用) 4…

薔薇夕べ

行き惑ふ径に深紅の薔薇一つ 分け入って青年惑ふ薔薇夕べ 人の世の深きを秘めて薔薇の紅 若き人招きし卓の薔薇こぼる 冬の薔薇の句を皆さん作っておられるようなので私も作りたいと思ったのだが、出てこなかった。それで、昔々作りかけていた薔薇の句のメモ…

ルリシジミ羽を散らして飛び立てり

● 冬の暮小さな花と暮らす家 ブログ「いらくさのとげはいたいよ」 「ルリシジミ羽を散らして飛び立てり」、花びら散るたびビオラは告ぐる 自分ではパンジーやビオラの苗を買って植えたことはないのだが、花屋の店先で花を見ていて良い香りに惹かれて思わず買…

風が来るので・・

● ニュースあれこれ(TPP、雇用、同性パートナーシップ)と1106 再稼働反対!首相官邸前抗議 と、いうことで今週も官邸前へ 伊方に続いて、直下に活断層があると言われている敦賀原発まで再稼働の申請が出されました。ボクにはわからないんです。安全対策…

『キャベツ炒めに捧ぐ』井上荒野=作(ハルキ文庫)

● 「おいしいを読もう ! 食の本の読書会」で集まった本たち マルコ1:6 荒野より吾を呼ばはる声聞こゆイナゴを食する者の声なり 新聞を取り置いて、生ゴミの袋などの下に敷くようにしている。それで、井上荒野の『キャベツ炒めに捧ぐ』を紹介した古い「今週の…

金木犀ももうお終い

● 「日琉同祖論」の政治学=伊波普猷私論。あるいは、・・ りんりんと微かな風に身をふるはせ金の鈴鳴る鈴の音こぼる 先ぶれのように9月に少しだけ咲いた金木犀ももう花を落として終わりかけている。 やはり十月の中旬が季節なのだと思う。陽の当たる側だけで…

死んだ人と半分死んでゐる人が(今朝の歌より)

ぱおぱおとラッパ鳴りけるぱおぱおと楽隊通る夢でありしか死んだ人と半分死んでゐる人が時折夢の中に出てくる 夢のつづきを歌で・・死人(しびと)は語り半分死んでゐる人はいつもいつも周辺(そば)にゐるのみ 言葉はもうほしくはないから、優しい人でいた…

禁断の果実はリンゴなんかじゃない!

● 創造からバベルまで・・・? 善悪の知識の木 哀しみの中に香れり過ぎし日のわが幸福の林檎の香り 桃が来て梨が届いて林檎で終わる エデンの果実は林檎にあらず 原子力取りて喰らふも自由なれど神は置きたり真中に果実を 聖書(みふみ)こそ取りて自由を謳歌…

ざぶざぶと流して濯ぐ

わが庭の真中に蔓延る藪からし花咲かせをり毛虫生きをり藪からしに毛虫生きをり藪からしはしばらく刈らずに置くことにする!あんよだか手だか知らねど藪からしをしっかりつかんでしばらく眠れあをむしは何処にゆきしあをむしはさなぎのふりしてゐたりしか […

鼓室の奥に充つるsei-on

● 取るの字は耳を取るの意 月光のしじまの中に耳取られたり 伊藤一彦 耳は目のように自ら閉じることのできない器官である。現代社会では、さまざまな喧騒が否応なしに耳に飛び込んでくるから、「耳取られたり」というような静けさは、なかなか得られない。(…

花のない葉と葉のない花と

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庭ー「秘密の花園」

鶏小屋をぬけて秘密の花園へ鶏頭導く遠き花園遠き日の記憶の隅の花園にひとり遊べる吾を見つけぬ消え果てし園に生ふるは葡萄の木芍薬百合薔薇白き山茶花 祖父の家の鶏小屋の脇の庭には色々な木々が植わっていた。今から思えば二軒長屋の建つ一角、土地全体か…

ストップ!国民投票

● 高レベル搬入 抗議行動はひとり 「今日は青森で安保法案の集会があるし、こっちにくる余裕はないと思うよ」「みんな関心はあるけどほかに気をまわすゆとりがないのさ」。 ゆとりがないのだろうか。むつ小川原港に隣接する鷹架沼の河口は引き潮で、何人もが…

水撒けば

● 広大な工場跡地が囲われて鳥や蛙や虫の音聞こゆ 川添英一 原野に戻ったからこそ鳥や蛙や虫の声が聞こえるようになった。かつては多くの従業員たちが働き、賑わっていた工場はなく、今は方形の原野が横たわっているだけになった。作者はそれを無惨な姿とし…

虹とあひたりー小中英之歌集『翼鏡』

螢田てふ駅に降りたち一分の間(かん)にみたざる虹とあひたり今しばし死までの時間あるごとくこの世にあはれ花のさく駅 小中英之『翼鏡』 「虹」というと俳句では夏の季語となるようだが、この歌の虹は、「一分の間にみたざる」という言葉があるために「秋…

ある朝の景

やまももゆ鳴きごゑ聞こゆ近づけばつくつくぼふし青き背を持つ 咲き残る小待宵草ふたつみつ昨夜開いた八つのうちの [ ● 臨時更新 0917安保法案に反対する国会前抗議:戦争は文化じゃない!(笑) ボクは行けなかった昨日16日の国会前には4万5000人?も集まっ…

あさがほに尻尾生え出て龍のごと

あさがほに尻尾生え出て龍の如 国会前では連日安保法制への抗議行動が続いている あさがほに尻尾生え出て龍のごと振り向きざまに我を睨まふいちにちの一日だけの命なる花を手折れる我が手の非情 淡黄のめうがの花をひぐれ摘むねがはくは神の指にありたき 葛…

生きていくための適地

● 黒い粉と体調不良の関係● 原発を再稼動する理由 上にリンクしたサイトの記事を読んでいると、やはり安全保障というものが根底にあって、これによって動かされていると思わされる。 安保法案反対運動が広まっているが、根本的なところでこの運動は必要なも…

花芙蓉ー落ちざる庭

● 第917回 時を経ても変わらないものの本質 たへなる夕明かり満つ ふとしも花芙蓉落つ またひとつ落つ この短歌擬きは、葛原妙子の次の二つの歌へのオマージュとして生まれた。明るき昼のしじまにたれもゐず ふとしも玻璃の壺流涕す『葡萄木立』 手品師 いで…

朝の歌、午後の歌

風はらみ白きワイシャツ天使となりて今大空へ飛び立たんとす今日の風、海へと誘ふ香り持つ 洗濯籠を空にし持てば ゆふべみっつ咲いてゐたらし月見草 花落としし跡に花のかたちを残せり空き地から貰って来たのが、あっと言う間に根を張って沢山花を咲かせて呉…

植物三首と一句

待つてゐるいつもいつも待つてゐる花が咲くのを月昇るのを ハウスメーカーが花壇に土を山盛り入れたので、その土をプランターに入れて、買ってきた朝顔の苗を三種類植えたのだった。ところが付いていた蕾が一つ二つ咲いたと思ったら、枯れてしまって、ヘブン…

遠き鯨影ー松村由利子歌集『大女伝説』より

● 戦後憲法は単純な「押し付け憲法」ではない。 しかも、日本国民は、朝鮮戦争時において、アメリカの要求した「憲法改正」(9条改正?)を拒絶し、「平和憲法」を自主的に選択しなおしている。この時点で、「押し付け憲法」は「自主憲法」に変化したと言って…

『太平洋食堂 The pacific refreshment room』作:嶽本あゆ美/演出:藤井ごう

孤独に耐えうる者でなければ連帯することはできない。 何もしないことに耐えられなければ何事も成すことはできない。 間違うことがあると分かっていなければ引き返すことはできない。 愛し得ないと気づかなければ本当の愛を希求しようとは思わない。 太平洋…

夏ぞ恋しき

金曜5時ー6時の間立っている通りの向かひに人を見出づおじさんを見届けて家路にむかふピンクの色のちひさき雨傘水色のTシャツを着て水色の運動(ウンドー)靴履いて帰って来たスカイブルーとベビーブルーを合わせ持つTシャツ、ウンドーぐつ、自転車のBLUE(青)…

葉茎菜類(ようけいさいるい)人養へり

陽に向かひ茎・葉ますぐに伸びゆけばメランポジウム夏色の花 クキとハをひっくり返せば切りてなほ厨の窓辺に伸びる葉茎 葉茎(ようけい)を切りては使ふ厨隅 葉茎菜類人養へり 厨にて切られて伸びるをくり返す年々歳々ようけいさいるい 葉茎菜類 わが庭の片…

夏至の火ー季節に合った暮らし方を・・

隠し持つおほたにわたりの緑打ち夏至のさ庭に雨粒大き オオタニワタリという植物は、今では、天然記念物に指定されていて、採取も禁じられているようである。このオオタニワタリは、牧師館の前の住人で私の恩師であるご夫妻が、天然記念物に指定される前に自…

キッチンの小窓の磨り硝子の向こうに・・

● 建築と低周波被害 2年前までは、設計する家の設備に対して健康被害があるということに気がつかなかった。…。近年、風力発電所やエコキュートからの低周波による健康被害が表面化し、…。(ブログ『有機的建築を造ります』さんから抜粋引用) 朝、耳のすぐ近…

吾は孤島

6月の良く晴れた朝 君は海へ 空が青くて海が青くて 目の前を流れゆきたる人々を掬ふ手持たぬ吾は孤島 ● 「核のごみ」高レベル放射性廃棄物最終処分場問題 岡山の自治体向け説明会は非公開 まとめ window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.get…

よろしゅうおあがりpart2と、チガヤの花穂の写真

「よろしゅうおあがり」について書いてからネットで調べていたら、こんな記事を見つけた。 ↓ 関西と関東・橋渡し文化人類学 これを見ると、「お腹いっぱい召し上がりましたか?」というような感じだ。なるほど!と思う。 祖母は紀三井寺の人間だが、「よろし…

よろしゅうおあがり

「よろしゅうおあがり」というのは「ごちそうさま」に対して返される言葉である。食べ終わった後に、「おあがり」と言われると「???」と思ってしまいそうだが、これは、「良く(綺麗に)おあがりやしたなぁ」の「やしたなぁ」が省略された言葉なのである…