風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「治療もオーダーメイドであるべき」!

 

うちの夫なども、30代からの十数年間亜鉛を排出する抗甲状腺剤を飲み続けていたためにこうなったというのがあるのだが、そういう個人の背景は全く聞かれることがない。ただ現在の検査数値を見て薬を処方されるだけだった。
最初に入院した医療センターで、心臓だけでなく腎臓機能も悪いということで腎臓内科の先生からも話をされたが、若い頃に長年甲状腺の病気だったと訴えたが、「それはちょっと横に置いておきましょう」と言われて終わった。そうだよね、専門外のこと言われてもって感じだよね。だから今の医療界でオーダーメイドの治療など出来ないだろうと思う。

 

 

しかし、オーダーメイドの治療をやろうとしている人はいる。

myrtus77.hatenablog.com

昨日アップしたこの記事でリンクさせて頂いた宮澤先生のツイート、

このツイートには以下のような続きがある。

 

 

 

ここでは、

アスピリンボルタレン、インドメサシンなど
アセトアミノフェン以外の殆どのNSAID解熱剤はインターフェロンを上げてサイトカインストーム悪化させる可能性あります

と言っておられるのだが、

以下のツイートでは、

このように言っておられる。

 

アスピリンは他の解熱剤と違って抗血小板薬として用いられるからだ。

例外は、アスピリンで、これはシクロオキシゲナーゼ(COX-1,2両方とも)をアセチル化することで阻害する。これは不可逆的な反応であり、核を持たず蛋白合成ができない血小板にとっては不可逆的な作用をもつ。この特性からアスピリンは冠動脈疾患や脳梗塞の既往のある者に対して投与される抗血小板薬として用いられる。アスピリンの抗血小板作用は退薬後、血小板の寿命である約10日間持続する。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E6%80%A7%E6%8A%97%E7%82%8E%E7%97%87%E8%96%AC

 

つまり、同じ薬でもこの場合には害となり、別の人には有益となる場合があるということだ。

 

治療はオーダーメイドであるべき!

 

 

発熱による脳症に対してはステロイドを一回だけ飲む事が効果有ります」とも言っておられる。この場合は、プレドニン5mg一錠」

 

プレドニンというのは、電解質作用を併せ持つステロイド剤である。ナトリウムイオンを再吸収して水分を引き込み、高熱による脱水から脳を守ると考えられる。

meromeropy77.hatenablog.com

アトピーで使用されるステロイド剤には抗炎症作用の強さによってランクづけがなされている。デキサメタゾンの作用はストロングに分類されている。

ステロイドホルモンにはいくつかの働きがあるが、ステロイド剤は抗炎症作用に特化して造られている物もあるようで、デキサメタゾンには電解質コルチコイドの作用はなく糖質コルチコイドの働きである抗炎症作用が強いようだ。

逆に、「抗炎症作用が弱い」に分類されているプレドニゾンプレドニン)は電解質作用も持つようである。

電解質コルチコイドは、尿細管でNaイオンを再吸収しKイオンを排出する働きをする。つまりプレドニゾンプレドニン)のようなステロイド薬は、「脱水気味にする」のとは真逆の作用をするということである。

 

 

 

薬というのは、ほんとうに、適確に使いこなせる医師が居てこそ薬となる、と思う。