風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

アロマオイル(サンダルウッドとローズ・オットー)を使って・・(アトピーとの闘い最終章)

カレンデュラ油にバラ精油を1滴。

娘の皮膚が大方もち直した。この切っ掛けとなったのが、アロマオイルの使用であった。

アロマオイルを使い始めてからも食事内容によっては組織液が出ることはあったが、皮膚の傷み具合がそれまでとは格段に違ってきている。

2013年以降、これまでもアロマオイルやハーブウォーターを使ってきたのだが、今回は、ステロイド外用薬を使って接触性皮膚炎を起こしたということがあり、控えていた。

けれど、ステロイド外用薬を止めて一年以上が経つので、ステロイドの副作用も抜けてきているのではないかと判断して、アロマオイルの使用に踏み切った。

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外用ステロイド薬にもアレルギー性接触皮膚炎がみられる。

(略)

リンクした論文には、「ステロイド骨格構造そのものが抗 原 決 定 基 と な っ て い る も の 」、「ク ロ ル メ チ ル ケ ト ン が 原 因 と な っ て い る も の 」というように記されている。アロマオイルにもケトン類が含まれている精油が多くある。

 

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この3つの内容から分かるのは、水酸基がケトン基やエステル基に変わることによって抗炎症作用が増強されるということと、「鉱質コルチコステロイド作用が軽減」されるということである。

逆から言えば、抗炎症作用が弱いステロイド剤ほど、電解質バランスに関連するということが言える。

ケトン類やエステル類はアロマオイルの精油の中にも含有されるものである。

このサイトにはステロイド化合物を括弧書きでテルペン化合物と記している。

アロマオイルの中でもテルペン類は抗炎症作用を持つものが多い。

しかし、ステロイド外用剤によって接触皮膚炎となった場合は、「ステロイド骨格構造そのものが抗原決定基」となったり、 「ステロイドD環上側鎖のクロルメチルケトンが原因」となる場合があるのだから、アロマオイル類も直接皮膚に塗るのは止めた方が良いということになるだろう。

 

しかし、上記のように記されているから、エステル類の多いラベンダーやケトン類、テルペン類を多く含有する精油の使用は避けるようにした。

 

 私たち人間の鼻には匂いをキャッチする400もの受容体があり、それらが匂いを嗅ぎ分け、そのシグナルを脳に伝えています。
 しかし、匂いの受容体があるのは鼻だけではありません。ヒトの皮膚の表皮の基底層にも匂い受容体(OR2AT4)があり、合成のサンダルウッド精油の香り物質がこの受容体に結合すると、創傷治癒のプロセスを誘導することが明らかとなったのです。
 さらに、この匂い受容体(OR2AT4)は、ヒトの頭髪の、毛包の外側上皮毛根鞘の内側のケラチノサイトにも存在します。

 

(略)

 

 つまり、サンダルウッド精油を頭皮に塗布することで、毛髪の成長を促進する可能性があるというわけです。
(略)恐らく、生体ではサンダルウッド精油の有効成分の情報は受容体を介してその情報は中枢(脳)に伝えられ、視床下部を介して自律神経系や内分泌系を制御し、毛根の成長や皮膚の創傷治癒の促進に関与しているものと考えられます。

 

(略)

 

 以前より、ヒトの皮膚にバラ精油を塗布すると、表皮と真皮の接合部でコラーゲンタイプⅢが増加することが知られていますが、筆者らはラットを使った実験で、バラ(Rosa×damascena)精油を皮膚に塗布すると、皮膚動脈交感神経が抑制されて血管が弛緩・拡張して血流が増加し、酸素や栄養素の皮膚への供給を促進することを示す結果を得ています。残念ながら、バラ精油の香りによる匂い刺激にはこの効果が認められませんでした。

 

(略)

 

 結果、皮膚のバリア機能を高めたり、毛根の成長因子を増加させたり、成長相を遷延させて毛髪の成長を促進したりする効果があるのではないかと推察しています。(永井克也、富研一、ベンゼル智子『医者がすすめる科学的アロマセラピー』)

 

これ以上毛髪は増えなくても良いのだが、皮膚は元に戻したい。

しかし、ステロイド薬と同じで、同じ物をずっと使い続けない方が良い。

サンダルウッドは夜お風呂上がりに使い、今後はそれを止めて、バラ精油に切り替えていく。

しかし、このダマスクローズ(ローズ・オットー)精油は溶剤抽出ではないので、1mlで6000円もする。これを1滴、カレンデュラ油に加えて使用する。

 

基剤として使った植物油カレンデュラ油についてはまた別記事で纏める。

 

 

以下は、経過報告(↓)

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