風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

解熱鎮痛剤も選んで用いる必要があるようだ

 

コロナが騒がれ始めた初期の頃、アセトアミノフェン以外の解熱剤では服用後症状を悪化させるということで、フランスでは薬局での販売を禁止したというツイートが流れてきた。それで私は、礼拝後にそのことを伝えたのだった。「解熱剤には、女性の生理痛薬に入っているイブプロフェンではなく、アセトアミノフェンカロナール)を選ぶ方が良いようです」、と。

 

解熱鎮痛剤も、それぞれ作用機序は違っているようだ。

前述の通り、アセトアミノフェンには鎮痛・解熱作用がありますが、抗炎症作用はほとんどありません。現在考えられている機序は、中枢性COX阻害に加えてカンナビノイド受容体やセロトニンを介した下行性抑制系の賦活化です。痛みのシグナルは末梢神経終末→脊髄→脳へと上行性に伝達されますが、逆に中枢側である脳から脊髄へと下行性に痛みを抑制するシグナルを伝達する経路があります。この経路のことを下行性抑制系と呼びます。アセトアミノフェンはこの下行性抑制系を活性化することで鎮痛効果をもたらすと推定されています。アセトアミノフェンにはNSAIDsのような胃腸障害や腎障害の副作用はありません。しかし、アセトアミノフェンの副作用として肝障害には注意が必要です。(https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_keynsaids.html

 

抗炎症作用を持つ解熱鎮痛剤では、炎症を起こさせるプロスタグランジンだけでなく、炎症を抑制するプロスタグランジンまでも阻害してしまうようである。

 

シクロオキシゲナーゼ1(COX-1)は恒常的に発現しており、胃壁の防御作用に関与している。胃壁が自ら分泌する、胃液に含まれる胃酸(塩酸)により溶かされないよう防ぐのに必要である。COX-1が阻害されると、胃潰瘍や消化管出血の原因となる。

一方COX-2は炎症時に誘導されるプロスタグランジン合成酵素であり、NSAIDsの抗炎症作用はCOX-2阻害に基づくと近年考えられ、COX-2を選択的に阻害する新しいNSAIDsが創製されている。

(略)

近年まではっきり解明されていなかったがこの抗炎症作用の欠落は、アセトアミノフェンのシクロオキシゲナーゼ阻害作用が中枢神経系に主に作用するからと考えられている。この中枢神経に存在するシクロオキシゲナーゼは、COX-3と呼ばれる。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E6%80%A7%E6%8A%97%E7%82%8E%E7%97%87%E8%96%AC

 

アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛剤で問題となるのは、このCOX-1をも阻害するためであると考えられる。

しかしそれだけでなく、ウイルス感染に対して体は発熱や炎症を起こして闘うわけだから、それを感染初期の段階で抑えてしまうということが問題なのではないかと思われる。だから一旦熱が下がって良くなったかに見えて再発した後に重症化するように思う。

 

しかしアスピリンの場合はまた機序が違っている。

例外は、アスピリンで、これはシクロオキシゲナーゼ(COX-1,2両方とも)をアセチル化することで阻害する。これは不可逆的な反応であり、核を持たず蛋白合成ができない血小板にとっては不可逆的な作用をもつ。この特性からアスピリン冠動脈疾患や脳梗塞の既往のある者に対して投与される抗血小板薬として用いられる。アスピリンの抗血小板作用は退薬後、血小板の寿命である約10日間持続する。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E6%80%A7%E6%8A%97%E7%82%8E%E7%97%87%E8%96%AC

 

 

しかしまた、こういったツイートをしておられる方もいる。

 

ワクチン接種後に亡くなられたというこの方は、宮澤先生が言っておられる「日本人の10人に1人居る、ミトコンドリア酵素のCPT2が高熱で失活する遺伝多形の人」だったんじゃないかと思えた。

だからタンパク質を分解してエネルギーを造ろうとして横紋筋融解を起こした!

横紋筋融解して心筋が収縮出来ず、うっ血性心不全を起こしたのだ、と。

vac.による熱発が大元では?と。

この場合は熱を下げることを考えなくてはいけないだろう。

 

体の中では、脳の視床下部の体温中枢が体温の調節をつかさどっています。アセトアミノフェンはこの体温中枢に作用し、抹消血管を広げることで体外へ熱を逃し、体温を下げる働きをします。

また、体の中で発熱や痛みを引き起こす原因物質に「プロスタグランジン(PG)」があります。アセトアミノフェンは、脳の中枢系でプロスタグランジンをつくり出す酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することで、熱や痛みを抑えると考えられています。

こうした作用により、アセトアミノフェンはかぜやインフルエンザなどによる発熱や悪寒に、また、頭痛、生理痛、関節痛、神経痛、歯痛など様々な痛みの緩和に使用されます。

(略)

一方、アセトアミノフェンには熱を下げたり痛みを緩和したりする作用はありますが、炎症を抑える抗炎症作用はほとんどありません。アセトアミノフェンがNSAIDsに分類されていないのはこのためです。また、鎮痛効果もNSAIDsと比べるとやや穏やかです。

(略)

NSAIDsを小児のインフルエンザや水痘(みずぼうそう)などの解熱に使用すると、インフルエンザ脳症を引き起こすリスクが高まる恐れがあるため、NSAIDsは15歳未満の子どもには使用できません。

一方、アセトアミノフェンは脳症のリスクがなく、子どもにも安全に使うことができます。

そのため、小さな子どもの解熱鎮痛剤としてはアセトアミノフェンが第一選択薬となっています。また、体の機能の低下した高齢者に対しても安心して使える成分です。(https://brand.taisho.co.jp/contents/naron/551/

 

meromeropy77.hatenablog.com

ステロイド性抗炎症薬(ひステロイドせいこうえんしょうやく、英語: Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug) [2][1]は、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する薬剤の総称。頭文字を連ねて短縮表記されることも多く、NSAID(英語発音: [ˌen.es.eɪ.aɪ.ˈdiː] エヌ・エス・エイ・アイ・ディー)や(複数種類あるのでsつきで)NSAIDs(エヌセッズ、エヌセイズ)と表記し、かっこ内の発音をされる。疼痛、発熱、炎症の治療に用いられる。代表的なNSAIDにはアセチルサリチル酸(商品名アスピリンバファリン)、イブプロフェン(商標名ブルフェン)、ロキソプロフェン(商品名ロキソニン)、ジクロフェナク(商品名ボルタレン)がある。また外用薬もある。

 

 

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