風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

亜鉛(不足すると感情が不安定に!)

生田哲=著『心の病は食事で治す』(PHP新書の中に亜鉛不足は感情を著しく不安定にする」(p150)と書かれていて、さらに亜鉛には、脳から、銅、鉛、水銀、カドミウムなどの有害な重金属を取り除くはたらきがあることが判明している。脳内で亜鉛が欠乏すれば、銅レベルが上がり、・・、暴力、気分の激変・・・。水銀の毒性は、不安や感情の不安定化、過剰な反応、不眠を招く」(p151)と書かれていたので、ずっと気になっていた。
でも、「不安とうつ病は、点滴からの栄養補給によって発生した亜鉛不足の患者には頻繁に見られる」(p150~151)という一文が理解できなかったので、取り上げないでいた。
もう一つは、亜鉛は銅を排出するということだから、銅レベルが低くヒスタミンレベルの高いアレルギー体質の人にはどうなのだろうという疑問もあった。どちらもすっきり解決された訳ではないのだが、調べてみて、分かったことをまとめて記してみたいと思う。

まず、亜鉛の吸収率は悪く、他の物質と一緒に摂ることによって吸収が阻害されるということがあるようだ。加工食品に添加されているリン酸塩、フィチン酸、食物繊維、タンニン、シュウ酸、そして多量のカルシウムも亜鉛の吸収を妨げると書かれてある。こんなところから点滴によって亜鉛不足が起こってくるのだろうか?点滴自体に謎が多い。点滴の中身が何なのか?電解質ブドウ糖?ビタミン?生理的食塩水?違うか?不勉強です、私。

逆に、一緒に摂って吸収を助けるものとして、動物性タンパク質、クエン酸、ビタミンCがあげられるようだ。

亜鉛が銅を排出することから、ヒスタミンレベルを上げアレルギー体質を強化するのではないかと私は思っていたのだが、一方で、亜鉛は、コラーゲンの合成に関わり、必須脂肪酸の生成を促し、 DNA,RNAの合成修復に関与し、傷やかいようの治癒力を増し皮膚炎を鎮めることからアトピー性皮膚炎にも有用であると書かれてあった。

以上の内容は、次のような書籍から、
『栄養医学ガイドブック』柏崎良子=著(Gakken)
『専門医が教えるビタミン・ミネラル早わかり』吉川敏一=著(幻冬舎
『栄養学と食のきほん事典』井上正子=著(西東社

亜鉛を多く含む食品は、牡蠣、ホタテ貝、するめ、たらばがに水煮缶、うなぎ蒲焼き、豚肩ロース赤身肉、和牛赤身肉、そら豆、大豆、レンズ豆、カシューナッツ、かぼちゃの種、パルメザンチーズなど。
例えば、牡蠣を亜鉛の吸収を考えて食べるのなら、ミルク煮にするよりレモン果汁をふって食べるのが良いようだ。







こてらみや著『魔法のびん詰め』(王様文庫)には、レンズ豆のピクルスのレシピが載っている。酢を使うので亜鉛の摂取に良さそうだ。