風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

突然、「ビタミンB6不足で聴覚過敏を起こす」ということへ(追記あり)

ビタミンB6の欠乏症としては、湿疹、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、貧血、てんかん発作、聴覚過敏、脳波異常、免疫力低下などが知られている。てんかん発作は、神経伝達物質の1つであるγーアミ酪酸(GABA)の生成がビタミンB6不足によって障害を受けるためだと考えられている。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』(ナツメ社)より抜粋引用)

5月に夫が心不全で入院した年の冬、喘息様の咳が酷かった。その前の年末には、聴覚過敏になっていたのだった。記憶が曖昧になってきているのだが、浄化槽の音が気になって眠れず寝室を変えたということがあった。この時期は頂いたタラコを続けて食べていた頃だったと思う。

柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』には、「ビタミンB3、ビタミンB6、マグネシウムは、インスリン分泌を促す栄養素であり」と記されている。

タラコのナイアシン(ビタミンB3)含有量は他の食物と比べて一桁違って、多い。しかし、ビタミンB6含有は少ない。タラコを食べ続けている時期、ナイアシンによってインスリン分泌にビタミンB6が使われて欠乏し、聴覚過敏を起こしたのではないかと今になって急に思い返したのだった。聴覚過敏は寝室を変えたことで解消されたので、その後どうだったかは覚えていない。

B6不足による「聴覚過敏」については、2016年10月19日の「風邪の後に咳だけが残るというのは、・・」でも触れているのだが、この時はまだ曖昧なまま記している。

ビタミンB6は様々な神経伝達物質の生成に関わっているようだが、この時はナイアシンによってインスリン分泌の方に使われ、神経伝達物質の生成が出来ずに欠乏して聴覚過敏を起こしたと考えられる。


その後に、鶏むね肉料理に嵌って、鶏むね肉を頻繁に食べていた。鶏むね肉にはナイアシンと共に、B6も多い。そしてヒスチジンも多い。タラコにはB6、ヒスチジンは少ない。だから、タラコを食べていた頃には喘息様の咳はしていなかったはずだ。
咳をし始めたのは、この間に風邪を引いて、その風邪が治った後だった。夫が咳で眠れなくなった頃に、娘は蕁麻疹を起こしていたと記憶している。これは、ナイアシンとB6とヒスチジンの多い鶏むね肉を摂って体内のヒスタミン値が上がったためだと考えられる。
この頃には夫はもう糖尿になりかけていたと思う。喉の渇きがあったためだと考えられるが、寒い冬なのにお茶をやたらと欲しがった。インスリンが過剰分泌されナトリウム濃度を上げていたからだ。血中ナトリウム濃度が上がり水分を引き込み肺に水が溜まり始めていたのと、体内ヒスタミン値の上昇でアレルギーを併発したことで、咳が止まらなくなった。そして最終的にうっ血性の心不全に至ったと考えられる。

『栄養医学ガイドブック』には、亜鉛は「インスリン過剰分泌で失いやすく、インスリン合成・分泌にも関わる」と記されている。
やはり、夫がうっ血性心不全に至る過程の大元にナイアシン過剰の亜鉛不足があったと改めて思う。

以下、追記部分。
ここの記事をアップした後、書いた私自身も忘れている過去記事にアクセスして来られた方がいて、驚いた。↓
「亜鉛と嗅覚、聴覚(感覚受容器)、そして浄化槽のブロアーによる不眠」
けれど、この記事は、聴覚過敏を起こしたのは「亜鉛の体内値が上がってきているからかも知れない」と書いていて、間違っているようだ。しかし、読み返してみるともう少し調べてみる価値があるように思う。亜鉛は不足していたと思うが、ビタミンB6が働く過程で亜鉛が関わっているのではないかと思える。その辺りをもう少し調べると何か分かるかも知れない。グルタミン酸脱炭酸酵素かドーパカルボキシラーゼに亜鉛が関与しているかどうか?