風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

鶏むね肉と活性酸素消去能と夫の心不全


ここに関連した最新記事は以下
  ↓
https://meromeropy77.hatenablog.com/entry/2018/09/22/143633



● 今年の一皿は「鶏むね肉」について
その時は、この「鶏むね肉」に1%も含まれているジペプチドである「カルノシン」や「アンセリン」が、活性酸素の消去剤として、激しい運動のあとの筋肉の疲労回復ばかりでなく、過酷な知的労働での脳などでも発生する活性酸素による脳の老化予防に効く可能性が高いと思われる(久恒辰博・東大新領域創成研究科准教授)という説を紹介しておいた。(抜粋引用)

● 「鶏の胸肉」は脳の老化を防ぐ
日々の食生活の中で、ほどよい頻度で鶏胸肉を摂取して頂くことを通じて、脳老化の改善が可能になると考えており、このことを証明する研究に、今後取り組みたいと思う。」{食品成分による脳老化改善・認知症予防の可能性}「化学と生物」2016年12月号)久恒辰博・東大新領域創成研究科准教授 の総説(抜粋引用)

上にリンクさせて頂いた森敏先生のサイトを拝見して、昨年の夫の心不全による入院について振り返った。

心不全に至った原因は、ナイアシンの多いタラコや鶏むね肉を摂り過ぎたためというのは明らかだろう。ナイアシンによってインスリンが過剰分泌され、これが血中ナトリウム濃度を上げ水分を引き込み、うっ血性の心不全を引き起こした。しかし又、ナイアシンアセチルコリンの産生にも関わり、酸素消費を抑える嫌気的代謝へと体の動きを変え、心臓を守ったとも考えられる。
これに加えて、上記の内容である。鶏むね肉に含まれる「カルノシン」や「アンセリン」が活性酸素消去に働いているという。タラコを続けて食べさせた後、私は鶏むね肉料理に嵌って続けて作っていたのだった。
この頃、娘に起こった症状は蕁麻疹だった。組織液が吹き出すような症状はなかった。蕁麻疹が起こったのは、やはりナイアシンの多いタラコや鶏むね肉を食べていたせいで、体内のヒスタミン値が上がったためだと思われる。
ほぼ同じ物を家族は食べているのだが、この頃の夫は、度重なる出張とストレス、運動不足、そしてタラコを食べ始める直前の福島行きを背景に持っていた。このことを考えると、活性酸素消去能を持つ鶏むね肉を食べさせたことが却って良かったと感じられる。

今年秋に、NHKスペシャル人体の1回目を見た。そこでは、体内にリンが多すぎれば老化が進むと言われていたのだった。老化の方がクローズアップされていたようで、リンが不足して起こってくる症状についてはほとんど触れられなかった(リンについては後日別記事でまとめたいと思っている)が、映像で、リン不足の症状として記されている中に「心不全」が入っていた。

老化には活性酸素が関わっているだろう。そして年齢と共に人は体内の水分が少なくなって干涸らびてくる。新生児の体は80%が体液(ほぼ水分)で出来ていると言われている。「老化」とは、酸化していくことであり、水分を失っていくことだと言えるだろう。夫は、その対極にあるうっ血性心不全になっていた、と言えるように思う。このことを考えても、むね肉等の抗酸化作用によって活性酸素が消去されていたのだろうか、と思える。


カリウムの多い塩に変えた今回は、娘の皮膚の状態が酷くなったのでその塩の使用を止めたのだが、そのまま続けて使っていたら血圧は下がっても夫の腎臓は悪くなっていただろうと思われる。娘の皮膚によって待ったをかけられて、夫は助けられたのではないかと思う。

心不全で入院した時も腎臓の値が良くなかった。ナイアシンによってインスリンが過剰分泌され、血中ナトリウム濃度が高くなったせいだと考えられる。細胞外液にナトリウムが増え過ぎても、カリウムが増え過ぎても腎臓には良くないだろう。ナトリウムが増えると細胞外液中の水分を排出するために腎臓は酷使される。カリウムが増えると細胞内に水分が取りこまれ、細胞外が脱水状態となり、この場合も、水分を再吸収するために働き過ぎとなって腎臓の機能は衰えるだろう。


けれど、心不全となったことも今となっては良かったと思える。ナイアシンを摂りすぎて心不全にならなければ、ストレスと運動不足で気づかないまま血圧が上がり、病院をすっ飛ばしてあの世へ一足飛びに飛んでいたに違いないと思える。

神は、…共に働いて、万事を益となるようにして下さる…。(ローマ人への手紙8:28)

カルノシン」や「アンセリン」はササミにも多いようだ。また、水溶性でスープにして摂ることもできると記したサイトもあった。ただ、ササミとむね肉は栄養素的にもほとんど同じだと書いてあるのだが、私としてはちょっと違うと思っている。また改めてその辺りのことについてはまとめたいと思う。

引用させて頂いた中で、「日々の食生活の中で、ほどよい頻度で」と勧められているように、これからは鶏むね肉も日々の献立の中に取り入れていこうと思う。せっかく鶏むね料理に嵌って美味しく調理出来かけていたんだから。ただ、日頃ナイアシンの多いタラコや青魚を多く摂っている場合はそちらを減らす等の調整をした方が良いと思うが・・。

むね肉料理をパサつかせず美味しくするコツは、一晩お酒と塩に漬け置くこと。