風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

タウリンと利尿剤ラシックス(フロセミド)

あるクリニックのサイトのサプリメントの紹介で、タウリンについて次のように記されていた。

アミノエチルスルホン酸とも呼ばれるアミノ酸です。細胞膜に働き、細胞内のカリウムマグネシウムをバランスよく保ち、過剰のナトリウムを細胞外に排泄させます。この作用は医者たちから処方される、いわゆる抗利尿剤の原理と同じです。このサイトを読まれている人の中には、朝一錠のみなさいと白い錠剤を渡された患者さんがきっとおられるはずです。その多くがラシックスです。タウリンは作用機序としてはラシックスと同じですが、副作用なしで降圧の効果を現してくれます。タウリンは単に抗利尿剤の役目を果たすだけでなく、交感神経の興奮を抑えることによっても血圧を下げでくれます。こういった降圧作用があるばかりでなく、タウリンには心筋そのものを強めてくれる効果や、マグネシウムと一緒になって不整脈を整えてくれる作用ももっています。その他、コレステロールの調整、免疫機能を高めたり、血糖値の安定化にも有効に働きます。(ただし、もし、あなたが乾癬という皮膚の病気を患っている場合、タウリンサプリメントから余分に摂らない方が無難です)。(抜粋引用)

前回、夫がうっ血性の心不全で入院する前から、私は、「タウリン食材で改善したい、タウリンタウリン」と考えてきたのだが、ここに来て、タウリンも食品ででも摂りすぎてはいけないと考え始めている。

上記引用には、タウリンは作用機序としてはラシックスと同じですが、副作用なしで降圧の効果を現してくれます」「乾癬という皮膚の病気を患っている場合、タウリンサプリメントから余分に摂らない方が無難です」と書かれているのだが、乾癬でなくても、食事でも摂りすぎては駄目だろうと思う。タウリン「過剰のナトリウムを細胞外に排泄させます」と書かれているからである。つまり、摂り過ぎることで、利尿剤と同じくナトリウム欠乏に陥る場合があると考えられる。


前回入院前と今回の入院前の夫の食事内容はナイアシン過多という点で共通性があるものの食べた物では微妙に違っている。
前回の時は、私が、ナイアシンの多いタラコ、鶏むね肉、焼き豚などを続けて食べさせたという責任を感じて、蒔いた種は自分で刈らねばならないと色々調べ倒していたのだが、今回は、出先で自分で食べたものが影響していると思う。その中の一つが刺身の盛り合わせである。魚全般にナイアシンが多いが、この地方で刺身の盛り合わせというとマグロが必ず入る。マグロのナイアシンはもちろんド高いのだが、ナイアシンだけでなくタウリンも多いようだ。

マグロ 血合肉は血液が多いので生臭いが、ビタミンやミネラル(とくに鉄分)は多い。このほかタウリンが非常に高濃度にあって、これだけでも血中コレステロールを減らす作用があり、肝臓疾患の予防によい。さらに、肉にはカリウムが多いので高血圧にもよい。
 また、赤身・脂身の両者ともにナイアシンやビタミンE・Dも豊富である。(川嶋昭司=著『食べ物のメリット・デメリットがまるごとわかる本』(三笠書房)より抜粋引用)

この本、「食べ物のメリット・デメリットが」と書かれているのだが、マグロのデメリットが記されていない。
とは言え、「タウリンが高濃度でカリウムも多い」と読んだだけで、摂り過ぎればナトリウムが阻害、排泄されて欠乏に陥る可能性があると考えられる。ナトリウム欠乏状態が続くと、体はその情報を伝え、逆にナトリウム濃度を高め血圧を上げようとすると考えられる。


もう一つは、マグロには「水銀」が多いという問題がある。
亜鉛の機能と健康』には、「水銀はマグロ、カツオ、サケなど比較的大型の魚に多く含まれるために(食物連鎖による凝縮・濃縮の結果)、海産物、寿司を多食する日本人では小児でさえ毛髪水銀濃度がアメリカ人平均値の約3倍はあることがシカゴの小児科医から報告されている」と記されている。
水銀などが体内に蓄積するとこれらを排出しようとしてメタロチオネインが作動する。亜鉛や銅がこのメタロチオネインの合成を促進すると亜鉛の機能と健康』に書かれている。
水銀が体内に溜まると、亜鉛や銅などのミネラルがメタロチオネインの合成に消費されて欠乏すると考えられる。


また、大正製薬の「タウリン散」についてのサイトには、ラットによる経口投与で、「心臓、骨格筋では放射能が経日的に徐々に増大した。ただし、放射能は脳・脊髄系にはほとんど取り込まれなかった」と記されている。
放射能が増大することで、活性酸素消去酵素スーパーオキシドジスムターゼ合成のために、ここでも亜鉛や銅が消費されると考えられる。

亜鉛を摂りすぎても、銅は駄目になる。亜鉛不足を心配して牛肉を食べさせていたが、牛肉にはコリンが多い。


今回、ナイアシンの多い食材、コリンの多い食材を摂りすぎた上に、タウリンの多い食材も摂っていたように思う。
こういったことが複合的に重なり合って今の症状があると考えられる。

タウリンの多い食材といっても、それぞれで違う。今回、私は、烏賊はナイアシンが多いと考えて避けていた。夫にと思って買ったイカを、後で一人で食べて、夫の入院後めまいを起こしかけていた。タコは、タウリンも多いが銅が多い。入院直前の頃、タコを食べさせていた。食べるべき物を食べると咳も治まる。

今回、昨年5月の検査時と比べて心臓の収縮力が弱まっているということなので、やはり銅が不足していたと考えられる。(ココアには銅が多いがカリウムも多いので、ナトリウムが阻害されている時は注意が必要)

銅は、ストレス時に、ストレス対抗ホルモンである副腎皮質ホルモンを放出する過程で消費される栄養素である。地震に遭ったことは大きなストレスとなったと考えられる。
そして、昨年5月以降、色々とゴタゴタして、今年3月近くまで大きくストレスに晒されていた。