風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

ビタミンB6と女性ホルモンと子宮頸がんワクチン副反応、そして亜鉛

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。

古い栄養素の本に、月経前症候群には、エストロゲン代謝を高める作用があるビタミンB6が効果的です」(吉川敏一『ビタミン・ミネラル☆早わかり』2002年発行 )と記されている。古いのだが、うちではこれを自分達に適用してきたので、信憑性があると考えている。

しばらく前に「カルシウムを摂る!」の中で、生田哲=著『がん治療の最前線』の「エストロゲンも乳腺細胞を増殖させます。IGFエストロゲンの相乗効果により、乳がんの引き金が引かれるのです」という文章を紹介したのだが、人によって、牛乳や乳製品を摂っていても乳がんにならないというのは、日頃ビタミンB6の多い物を摂っているからではないかと思えた。

『ビタミン・ミネラル☆早わかり』には続けて、「なお、エストロゲンの分泌が高まると、トリプトファンというアミノ酸代謝が悪くなり、ビタミンB6の血中濃度が下がるという報告があります」と記されている。

『栄養成分バイブル』にも以下のように記されている。
 生理前の憂うつ、イライラ、肩こり、腰痛など、月経前緊張症はつらいものです。これは、ホルモンのアンバランスが原因のひとつになっています。生理の前後には、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが交替しますが、うまく交替できないとさまざまな不快症状がおこります。ビタミンB6は卵胞ホルモンの代謝にはたらき、不快な症状を緩和してくれます。
 妊娠初期におこるつわりにもB6が効果があります。つわりがおこるのは、タンパク質のアミノ酸の一種トリプトファン代謝がうまくいかないためだといわれています。B6はアミノ酸代謝を正常にして、つわりを軽くしてくれます。
 妊娠時はB6の需要が増します。たっぷりと補給しましょう。B6は脳神経の発達にも重要ですから、赤ちゃんのためにも不足させてはならないビタミンです。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)

『栄養成分バイブル』の「ビタミンB6の作用」のところには以下のような作用も挙げられている。
タンパク質代謝の主役。脂質の代謝にも欠かせない。
神経伝達物質の合成にかかわる。
抗体、赤血球づくりに不可欠。
インスリンの合成にはたらく。(『栄養成分バイブル』)

また、溝口徹=著『「脳の栄養不足」が老化を早める!』の「脳内神経伝達物質の合成過程」の中で、トリプトファンからメラトニンが合成される過程でB6が関わっていることが記されている。他にもチロシンからドーパミンを造る過程でも、グルタミン酸からGABAを合成する過程でもB6が関わっていることが解る。


子宮頸がんワクチン(HPV)関連のツイートの中に、「HPVワクチンの主たる中枢神経の攻撃対象は視床下部。そのサーカディアンリズムを狂わせてしまう」というものがあった。
視床下部は自律神経系の中枢機関で、下垂体とつながって、ホルモンの合成と放出を調節している(『目でみるからだのメカニズム』)。自律神経系が乱れて交感神経と副交感神経の入れ替わりがスムーズにいかなくなれば、サーカディアンリズム(概日リズム)が乱れるだろう。
サーカディアンリズムに関連するのが松果体から分泌されるメラトニンである。トリプトファンからセロトニンを経て合成される。ここにビタミンB6が関わっている。

上に引用した『栄養成分バイブル』で、ビタミンB6は抗体を造るのに不可欠、とも記されていた。

子宮頸がんワクチン接種によって抗体を造ることにB6が使われるために、他の部分で働けなくなるということが考えられるように思う。
「HPVワクチンは接種直後から高い抗体価が持続する。…次の感染時に高い抗体価となるわけではない」というツイートも見受けられる。
速やかに抗体が造られるということだと考えられる。つまりワクチン接種によってビタミンB6が即座に消費されると考えられる。

ワクチンはアジュバント(抗原性補強剤)とウイルス(タンパク質と核酸)で出来ているようである。ビタミンB6もタンパク質の代謝に関わるが、亜鉛もまたタンパク質や核酸の合成に関わり、免疫機能(抗原抗体反応)の立役者だと言える。これらの栄養素(亜鉛やビタミンB6)が、HPVワクチンの接種で免疫反応に使われ、消費されるために欠乏症に陥るのではないだろうか?

亜鉛は、メラトニン分泌を促す松果体を強化するようでもある。

吉田たかよし=著『元素周期表で世界はすべて読み解ける』には、水銀やカドミウムを体外に排出するキレート剤を使用した場合、亜鉛なども、キレート剤にくっついて失われてしまいます」と記されている。一方、亜鉛の機能と健康』には、「メタロチオネインは必須元素である亜鉛によっても誘導される」として、「メタロチオネインは…有害金属と亜鉛が入れ替わることによって重金属を捕捉し、尿中に排泄させる。すなわち、亜鉛不足や欠乏の状態はメタロチオネインの合成を低下させ、解毒機能を低下させる」と記されている。
この有害金属にアルミニウムも含まれている。「水銀、鉛、砒素、カドミウム、さらにはアルミニウムなどが中枢神経(大脳、小脳、脊髄)に慢性的に蓄積して、認知症、小児の自閉症ADHDなどの原因となりうることはすでに広く認識されている」(『亜鉛の機能と健康』)

子宮頸がんワクチンのアジュバントにはアルミニウム化合物が使用されているようである。ウィキペディアでは、アジュバント「作用機構は様々で不明なものが多いが」としながら、以下のように記している。
1. 抗原を不溶化することで組織に長くとどめ、抗原を徐々に長期間遊離させること。
2. 投与局所に炎症を起こし、マクロファージが集まり抗原が貪食(食作用)されやすくなり、抗原提示が効果的に行われる。
3. 投与局所や所属するリンパ節の、T細胞やB細胞の活性化を強める。(ウィキペディア

抗原を組織に長くとどめるということは、免疫に関わる栄養素を長時間において消費するということが言えるように思う。免疫反応や有害金属の排出に亜鉛やビタミンB6等の栄養素が使われるために、他の働き、すなわち各種ホルモンの合成や、神経伝達物質の合成、タンパク質や脂質の代謝に関わる働きが出来なくなるといえるのではないだろうか。
『栄養成分バイブル』には、ビタミンB6不足で、「足がつったり、手足がしびれる、末梢神経炎をおこす。乳幼児では、けいれんがおこる」と記されている。


以前、娘さんが初潮の後なかなか生理が来ないということで婦人科にかかっているという知人から「エストロゲンの原料はビタミンEですよね?」と聞かれ、「コレステロールだと思います」と言ったことがある。ビタミンEもコレステロールの酸化防止のために必要だろうが、エストロゲンの原料となるのはコレステロールだろう。コレステロールは一定量体内で造られるということだが、必要量に満たない場合は食事で摂る必要があるのではないかと思う。
ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンも性ホルモンの仲間であるからコレステロールを原料としている。ホルモンが造られるためには原料となる栄養素とそれを合成する過程で関わる全ての栄養素が必要になると考えられる。
同じワクチンを接種しても副反応があらわれる人とそうでない人がいるのは、こういった体を構成する栄養素の違いもあると思われる。


視床下部は自律神経系の中枢だから、交感神経と副交感神経の調整に関わって、汗腺や立毛筋による体温調整や血圧、心拍、消化管運動など、脳から足先に至るまで全身の働きに関わっている。故に、子宮頸がんワクチンが視床下部を攻撃するものであるなら、不整脈は起こりうる。

以下は『元素周期表で世界はすべて読み解ける』からの引用。

 体内にある微量の水銀やカドミウムを力ずくで体外へ出すことはできなくはありません。それが、俗にいう「デトックス療法」というもので、次のような手順で重金属を体外へ捨てます。
 まず、水銀やカドミウムと結合する性質を持つキレート剤というものを、点滴で体内に入れます。…、化学の構造式で書くと、その名の通り、カニのハサミでつかんだような形で水銀やカドミウムと結合するのです。キレート剤は腎臓でこし取られ、水銀やカドミウムをくっつけたまま、尿と一緒に体外へ出てくれます。
 ただし、人体に不可欠な亜鉛なども、キレート剤にくっついて失われてしまいます。そこで、その分は別に点滴などで補っておくわけです。
 デトックスという言葉が流行となり、最近では岩盤浴ゲルマニウム温浴なども含め、かなり曖昧に広くこの言葉が使われるようになりました。ただし、医療の世界で使われるデトックス療法とは、具体的にいえば以上のプロセスを指します。
 こうしたキレート剤を利用したデトックスは、かなり自然の摂理から離れています。また、他にもキレート剤によって失われる未知の成分があるのかもしれません。この場合は、医者にもわからないのだから補いようがありません。
(中略)
 …。亜鉛が不足して体内で空席ができると、水銀やカドミウムが取り込まれやすくなります。一方、亜鉛を豊富に摂取していれば、水銀もカドミウムも席取り競争に敗れ、吸収されにくくなるのです。特にカドミウムは、周期表亜鉛のすぐ下に位置しているので、こうした傾向が特に顕著です。
 もちろん、亜鉛が健康に不可欠だといっても、むやみに摂り過ぎると…。(吉田たかよし=著『元素周期表で世界はすべて読み解ける』(光文社新書)より抜粋)

亜鉛サプリメントで摂り続けるのは危険だと思いますので、注意が必要です!