風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

風邪の後に咳型の喘息が長く続くということは・・(カルシウム欠乏の観点から)

私が咳型の喘息と診断されたのは風邪の後だった。風邪は治ったものの、咳だけは長引いてなかなか治らなかった。
5月に心不全で入院した年の3月頃まで夫も咳で悩まされていた。この時の長引く咳も、風邪を引いたことが引き金となっていた。
基本的には亜鉛が不足して免疫力が低下して風邪を引いた、と私は考えている。が、
「カルシウムに関する過去記事から」でも引用したように、風邪を引くと、風邪に対抗してリンパ球が働くだろう。これによってカルシウムが消費される。カルシウムが消費されることによって、「カルシウム不足でアレルギーマーチを引き起こす」でリンクさせて頂いた理化学研究所のプレスリリースでも記されていたように、カルシウム不足で顆粒球が暴走してアレルギー反応を引き起こす、と考えられる。

夫の咳が酷くなった時、アレルギーに対抗する副腎皮質ホルモンを作らせるために、パントテン酸食材である納豆を食べさせていた。
パントテン酸は「副腎皮質ホルモンの合成にはたらく」(『栄養成分バイブル』)と記されているのだが、パントテン酸を多く摂ることで、副腎皮質ホルモン合成の過程に関わる他の栄養素が大量に消費されたと考えられるように思う。
納豆にはマグネシウムが多い。マグネシウムはカルシウムの細胞内流入に対して抑制的に働く。この時は、マグネシウムの多い納豆を摂りすぎたことでカルシウムが不足したと思われる。

2016年3月の過去記事に遡って検索してみたところ、カルシウム食材を使って献立を考えた記事があった「イースター前日の夕食の献立(アレルギー性の咳の人のために)」

他にもカルシウム食材で作った料理を載せている記事があった「原点に帰るー「しかしカルシウムを投与すると、ヒスタミンレベルが下がり・・」」

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左二つは水菜のサラダ、次が切り干し大根の煮物、ヒジキの煮物、そして青菜のお浸し。
桜えびの素干しは、とても良いカルシウム食材である。銅も多く、パントテン酸も多い。色々な料理にトッピングで使った。

納豆はパントテン酸食材としてとても良い食材だと思うが、摂り過ぎることでカルシウムを損なうということに、今回、気づかされた。
うちでは、朝食でパンに納豆とスライスチーズを載せて娘に食べさせていたのだが、この組み合わせはとても良いように思われる。
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どちらか一方だけではバランスが崩れる。亜鉛が多すぎるためにアレルギーを引き起こしている場合は、スライスチーズだけではアレルギーが酷くなる一方だろう。納豆だけでは、カルシウムを損なうフィチン酸も多く、最初は良いかも知れないが摂り続けるにつれてアレルギーが悪化するはずである。
小ネギを混ぜることでビタミンCも多少摂れるかと思う。ビタミンCも副腎皮質ホルモン合成にとって欠かせない栄養素である。納豆には銅も多い。銅も副腎皮質ホルモン合成の過程に必須の栄養素だと言える。

咳が酷い頃に出張で出かけた夫が、ホテルの朝食バイキングでソーセージを食べた途端、咳が止まらなくなったということがあった。これは、ソーセージなどに添加されているリン酸塩がカルシウムと結合してカルシウムを体外に排出してしまうか、あるいは、リン酸が顆粒球受容体形成に関わってアレルギーを激化させるかのどちらかだろうと思われる。
相対的に肉類には亜鉛が多く、アラキドン酸も多く、カルシウムよりもマグネシウムの方が多いので、アレルギー発作の時には控えめに摂る方が良いだろうと思う。
しかしまたアレルギーに良いとされる魚油を多く含む背の青い魚にはナイアシンが多くヒスタミン値を上げると思われるので、これも要注意食材である。
しばらく控えて、徐々に復活させるようにするのが良い。

これからの時代、放射性ストロンチウムの体内蓄積を軽減するためにもカルシウムは必須栄養素だと言える。