風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

どなたかがアクセスして来てくださった過去記事を見て、顔から火が出る ー ドストエフスキー『罪と罰』

myrtus77.hatenablog.comしかしソーニャは、私たち人間の期待に添ったキリスト像のように思える。
そして、ラスコーリニコフが人殺しだという設定もいけない。そういったところでしか罪を描き出せないというところが、私には気に入らないのだ。読者のほとんどは人殺しはしていないだろう。「私は人殺しなどしていない」ー すると、罪の自覚のないままに赦しだけを享受することになる。そういう意味でも、やはり、ドストエフスキー作品は『罪と罰』より『カラマーゾフの兄弟』だろう、と私は思う。

 

読みもしないで偉そうなことを書いて、ここでも読む気になれないとダメ押しのように言って、この一年半後くらいには罪と罰にどっぷり嵌まっているのだから、自分でも呆れる。

 

ごめんよ、ドストエフスキー

ごめんよ、『罪と罰』。