風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

過去に試みた未完の短歌擬き「永山則夫と・・・」

 

ひとたびは交はりし孤独な魂(たま)よ  女は生へ男は死へ

 

出ださるる愛を取りなば死に切れず捨てて男は絞首台へと

 

死へ向(ゆ)くは独りの作業、務めにて  永山則夫、絞首台へ

 

背を向けて死へと向ひしたましひを女は抱きて今を生きゐる

 

 

 

 

確かに、こうして書く(短歌擬きを作る)ことによって、私は人(永山則夫)を殺しているのかも知れない、と思う。

書くという行為は、内にあるものを吐き出さずにはおれない私の、犯罪(自殺行為、殺人)なのだ。