風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2019-10-03から1日間の記事一覧

罪と悪(島弘之=著『小林秀雄 悪を許す神を赦せるか』から1)(『カラマーゾフ』論)

「悪」の実在を黙認しているかのような「神」のあり方は、小林秀雄には許容し難いものだ。勿論、ミルトンの『失楽園』のように、神正論 ー 「悪」とは「神」の“正しさ”の言わば引き立て役だとする論法 ー を自明視している作品を相手にしているのならば、話…