風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

ビタミンB12と亜鉛との関係


● 第951回 ビタミンB12の不足について 笑気ガス 「臨床栄養士のひとり言」
笑気ガスの正式な名前は亜酸化窒素(N2O)と言い、…麻酔様の作用をもつことから、外科手術に応用されてきました。…。
笑気ガスに含まれる亜酸化窒素は体内でビタミンB12を不活性化、つまりビタミンB12の働きを著しく阻害してしまう作用があります。笑気ガスは世界中で日常的に医療で使われていますが、通常、笑気ガスを使用する場合には、必ずビタミンB12の不足の状態を確認することが重要なこととなります。(中略)
以前、日本で、ある歯科医師のグループに栄養療法の講演をした際、笑気ガスを日常的に使っている歯科医に、ビタミンB12の不足を確認しているかを聞いたことがあります。会場の50%くらいの歯科医が笑気ガスを使っていると答えてくれましたが、ビタミンB12の不足を確認、少なくとも血液でビタミンB12の検査している歯科医は残念ながら1人もいなかったことを覚えています。 その理由を聞くと、多くの歯科医が「動物性のたんぱく質摂取は以前よりも多くなっているので、よほどのことがない限りビタミンB12が不足していることはない」ということでした。ここにもまた「摂取量」と「吸収量」の誤解があるわけです。(抜粋引用)

亜鉛の多い物を食べ過ぎると腰が痛くなるような気がしていた。亜鉛によってビタミンB12が駄目になるのだろうかと考えていた。
栄養学の本を見ていると、B12は「カルシウム存在下で、回腸下部の吸収細胞の微絨毛に分布する受容体に結合し、吸収細胞に取り込まれる」(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)と書かれてあった。
亜鉛とB12の関連はここにあった、と思った。カルシウムは亜鉛と競合して吸収阻害される。亜鉛を摂りすぎることで、カルシウムの吸収が阻害され、ビタミンB12の吸収率が落ちるということだ。

その上、リンクさせて頂いた「臨床栄養士のひとり言」さんのサイトでは上記のような事も書かれてある。色々なところに栄養素の吸収を阻害する要因がある、と思う。
それにしても、上記リンクの「動物性のたんぱく質摂取は以前よりも多くなっているので、よほどのことがない限りビタミンB12が不足していることはない」という言葉、こういった決めつけくらい大きな過ちを生み出すものはないだろうと思わされる。分かったつもりになっていることほど怖ろしいことはない。