風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

α/β遮断剤と心臓肥大と銅含有酵素ドーパミンβーハイドロキシラーゼ

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。
また、立ち読みで得た情報が混ざっているので、参考書籍を詳しく提示することが出来ません。

α/β遮断剤というのは、カルベジロール(アーチスト錠)等の心不全の治療薬である。
α、βというのは、交感神経の神経伝達物質の受容体のことである。(この受容体はさらにいくつかのサブタイプに分かれるのだが、そこまで詳しくメモることはできなかったのだが、)大きな書店での立ち読みでメモった中に、交感神経伝達物質のβ受容体への作用によって、心臓の収縮が増加するというのがあった。
そのβ受容体を遮断するということは、交感神経からの神経伝達刺激を受け取れなくするということである。それによって、逆に収縮が抑えられ、心拍が遅くなる。心拍が遅くなる、心拍数が減るということは、心臓からの血液の拍出が十分に出来なくなり、血液を身体に十分送ることができず、うっ血性の心肥大を起こす可能性がある、と言える。

心筋の収縮力を強めたり心拍数を増加させる交感神経伝達物質ノルアドレナリンであるが、この化学伝達物質はチロシンを原料としてドーパミンから変換される。

13日のブログで、銅欠乏によって起こる病理として心臓肥大があることを書いた。そして、これに関連した銅含有酵素ドーパミンβーハイドロキシラーゼであるという情報を得ていると書いた。このことを書きながら、β遮断剤を飲み続けることによって起こる病理と、銅欠乏によって起こる病理が同じであることに気づいたのだった。否、書く前から思っていて、いいかげん纏めなければと思っていたのだが・・。

亜鉛については過剰投与は問題にならないが、銅については過剰症も考慮しなければならない。○○らは、流動食にピュアココア10gを加えて銅の投与量を1日平均0,6mgとすると、ある程度血清銅は維持できるとしている。(日本栄養・食糧学会=監修『亜鉛の機能と健康』より)
夫は、一昨年の暮れに福島に行って亜鉛欠乏状態になったところにナイアシンの多い物を食べさせたせいで心不全に陥ったと私は考えていたのだが、亜鉛だけでなく、銅もやられていたと考えられる。
心不全で入院する前の東京方面への出張の前後で、私はアイスココアを常備して夫に飲ませていた。これについても、過去記事「セシウムアレルギー、そしてココアの銅」で書いているが、吉田敏一=著『ビタミン・ミネラル☆早わかり』には、銅のからだへの作用として「心筋収縮」と書かれているのである。

もう一つ関連過去記事→「タウリンとアセチルコリンと、銅」

参考書籍:交感神経伝達物質の受容体への作用を記していたのは、三品昌美=編『分子脳科学』(化学同人であった。しかし、これは6300円と私には高額で、しかも、自律神経について記されているのが数頁だったので、購入を諦めた。


さて、今朝ほど可決、成立した法案が動き出したら、こんな記事もなかなか書けなくなるように思う。原発は国の政策として長らく取り組まれてきたものだから、放射能による被害などはますます隠されるようになるだろう。放射線への防護策なども大っぴらに共有することが難しくなってくるように思われる。草の根的に活動していくほかなくなるのではないだろうか。


 若いころ、彼は単身で米国西海岸に渡り、白人家庭の雑役夫やコックとして働きながら、大学で医学を学び、医者となりました。そして、日系移民らがサケ獲りや缶詰工場の仕事に集まるカナダの漁村で、ひどい伝染病の蔓延するなか、治療にあたっていたこともありました。…、さらにもう一度伝染病の研究にあたる必要を感じて、シンガポール、そしてインドのムンバイへと渡った時期もあります。世界のどこに行っても、貧しい人びとが、打ち捨てられたように横たわっている場所がありました。
 この現実を目にして、しかもそれがいっこうに改善されることがないという社会の不公正に直面したとき、誰の心にも、いくばくか、たとえ一瞬であれ、テロリズムへの誘惑は息づくのではないでしょうか?みなさん、想像してみてください。それを完全に否定することで、社会正義というものは、存在できるでしょうか?
 大石は、おそらく、自分自身のなかにも心当たりがあることを通して、幸徳のこれからを、いくばくか心配したのだと思います。…。
 日露戦争の下で、戦争に賛成しない姿勢を通した週刊「平民新聞」は政治的な圧迫を受けつづけ、廃刊へと追い込まれます。その上で、幸徳には、さらに五ヶ月の牢獄生活を強いました。釈放されると、彼は、衰弱した体の保養を兼ね、船で米国西海岸へと向かいます。大石も、それにあたって、かなりの援助を寄せています。サンフランシスコ周辺にも、在米日本人らによる社会主義運動は、小規模ながら組織されていて、そうした人びとや、米国人の運動家たちとの連携も形づくりたいとの望みが、幸徳にはありました。(黒川創『暗殺者たち』(新潮社)より)