風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

映画『永遠の0』を観てきたー夕景の空の映像が美しかった

映画『永遠の0』を観てきた。夕景の空の映像が美しかった。

私が原作を読んで号泣した台詞は微妙に変えられていたのだが、考えてみるに、宮崎アニメ『風立ちぬの中に出てくる台詞とちょっと被る感じだったから遠慮したのかな?なんて勘繰ってしまった。その代わり、余計な台詞が加わっていて(「余計な」なんて言うと悪く言っているように聞こえるかも知れないが)、そのために主人公が何故「特攻」へと向かって行ったのかが原作より明瞭になっていたように思う。その分、原作で言われていた「沖縄戦後半には熟練の搭乗員にも特攻命令が下されていた」という辺りが分からなくなってはいたが・・。

映画の中には、主人公が妻子の元に一時帰宅したシーンも設けられていて、原作よりずっと人間宮部久蔵物語になっていたように思う。そこから、戦争の最中でもこんな風に懸命に生きた名も無き人々が大勢いたのだろうなぁと思わせて、とても良かったように思う。

脚本が映画『藁の楯の脚本を担当した林民夫氏ということで、『藁の楯』もテーマが貫かれて素晴らしい映画だったが、『永遠の0』も映画としてのテーマが貫かれていたように思う。映画となると、やはり監督や脚本家の力が大きく出るのだろうなぁと思わされたのだった。もちろん俳優陣も良かったが。

そう、出演者では夏八木勲が重要な役で出ておられたのだった。『永遠の0』が遺作とのこと。その夏八木氏がクライマックスで語った言葉に深く共感を覚えた。まさに命をかけて演じられたこの作品が多くの人々に伝えられていくようにと願わずにおれない。

原作よりずっと良かった!





  以下はミルトスのツイートから
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