風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

考える順番を間違えてはいけない(先ず腎機能の改善を考える)

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以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。

ナトリウムは血圧を上げるから高血圧にはカリウムを多く摂れと言う。カルシウムが血圧を上げるからカルシウム拮抗薬が出る。マグネシウムはカルシウムと拮抗するから高血圧にはマグネシウムを摂ると良いのかと思いがちだが、腎機能が悪くなるとこれら全てが制限される。腎臓病患者にはマグネシウムの下剤は禁忌だということであった。
それで、「カルシウムは血圧を上げると言いますけど、腎臓にも悪いんですよね」と主治医に確認したところ、「腎臓が悪いと排出されずに溜まってくるということなんです。それで余計に腎臓に負担がかかる」ー これを聞いて、そうか、そうだった、分かっていたつもりだったのに、ごちゃ混ぜにして考えていた、と思った。

腎機能の改善を先に考えなくてはいけないんだ。それを血圧の方ばかり考えて、「ナトリウムを控えてカリウムを摂った方が・・」とか、「カルシウムを控えてマグネシウムの多い塩を摂った方が・・」とか、ああでもないこうでもないと右往左往していたのである。

しかしここで一つだけ書いておこう。

マグネシウムは、同じ二価イオンのカルシウムと互いに作用し合って、血圧の維持に働いている。筋肉細胞中にカルシウムが入り込むと筋肉は収縮し、マグネシウムは逆に筋肉を弛緩させる作用がある。マグネシウムは、血管の平滑筋においてカルシウムの流入を選択的に抑制し、血管壁の収縮を妨げることで血圧を下げるため、高血圧の予防効果が期待されている。
(略)
マグネシウム摂取量は、カルシウム摂取量の約半分が理想的とされており、カルシウム/マグネシウム比が高いと虚血性心疾患の危険性が高まる。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p190)

カルシウムが多くなると「虚血性心疾患の危険性が高まる」のである。そして、うちの夫の場合はうっ血性の心疾患なのである。そしてさらに、血中マグネシウムの値が高めなのだ。(まだ良く解っていないからかも知れないが、虚血性心疾患の方だけを記載するというのは駄目だろう。カルシウムばかりが、あるいはナトリウムばかりが悪者になっているように見える栄養学界のあり方に文句を言いたいくらいだ。)

マグネシウムカリウムを細胞内に入れる働きをする。カリウムが細胞内に入るとナトリウムが細胞外に出ると共に水分が細胞外に引き出され、血液量が増え、血圧は上がるのである。下の血圧が特に。そしてそれが昂じるとうっ血性の心疾患となる。

夫の食べる物と娘の食べる物とで塩の加減と使い方を変えなくてはいけない。それから自分のことも考えなくては!

 

では、腎機能の改善について以下に記す。

http://myrtus77.hatenablog.com/entry/20180811/p1
亜鉛の機能と健康』には、フリーラジカルのひとつであるスーパーオキシドが血管拡張物質である一酸化窒素(NO)と結合し血圧を上昇させる。亜鉛欠乏状態では活性酸素消去酵素のひとつであるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の活性が低下する」と記されている。つまり亜鉛欠乏状態では、血管拡張して血圧を下げるはずの一酸化窒素が活性酸素と結合して逆に血圧を上昇させ、腎臓では細胞障害を引き起こすということになるのだ。

 腎臓では活性酸素は、NADPHオキシダーゼ、あるいはミトコンドリアで産生される。
 腎臓では、一酸化窒素(NO)が、L-アルギニンから、eNOS(一酸化窒素合成酵素)により、生成される。
 一酸化窒素は、血管を拡張させ、血管を保護するが、一酸化窒素が活性酸素と反応すると、ペルオキシナイトライトと強力な酸化因子が生成され、細胞障害が起きる。(伊藤豊=著『医者が教える最強の栄養学』(ロング新書)より)

NADPHオキシダーゼとは「NADPH由来の電子を細胞膜を越えて輸送し、分子状酸素と反応させることで、フリーラジカルである超酸化物イオンを生産する」酵素ということだから、この酵素自体が何で出来ているかは知らないが、NADPH(還元型ナイアシンにリンが結合した物)が増えすぎれば活性酸素が増えるということは言えるように思う。実際ナイアシン食材を摂りすぎていた後の検査結果では腎機能は低下している。

「大量のナイアシン摂取は亜鉛の吸収を抑制する」( http://ipidiw.co.jp/nutrition/niacin.html )と記していたサイトもあったから、やはり先ず腎機能の回復のためにもナイアシン食材の摂取に注意をしなくてはならない。ここでも割合が大事になってくるだろう、亜鉛ナイアシンの。

もう一つは、亜鉛と銅の割合を考えるということだ。亜鉛と銅はスーパーオキシドジスムターゼとして働くが、銅が多すぎると腎臓壁に蓄積されていくだろう。10:1前後を目安に摂るように心がけなくてはいけない。

やはり甲状腺の薬で亜鉛を排出されていたということが大元にある。そして今も亜鉛を排出する利尿剤を飲み続けているから、亜鉛欠乏に陥らないように食事を考えていかなくてはいけない。

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